## 宮内庁が公開した「香淳皇后実録」
宮内庁は、昭和天皇の妃である香淳皇后的生涯をまとめた「香淳皇后実録」を同庁のホームページで公開しました。この実録は、元側近の日記や公文書を収集し、約17年かけて編纂されたもので、全3822ページに及ぶ大著です。
### 公開の背景と内容
「香淳皇后実録」は、香淳皇后の公務の記録や、結婚、出産、関東大震災時の様子などを網羅しています。特に、戦時中の動向が新たに明らかになりました。例えば、1944年には疎開児童にビスケットを贈ったことや、怪我をした軍人に義肢や包帯を提供したことも記されています。
また、1945年8月15日に昭和天皇が終戦を告げる玉音放送を静かに聴いた様子も記録されています。これらの記録は、香淳皇后が象徴天皇と共に歩む皇后の姿や、戦時中の国の状況をより深く理解する手助けとなります。
### 実録の意義
この実録の公開は、香淳皇后的生涯や昭和時代の歴史について、より多くの人々が知る機会を提供します。特に、戦時中の出来事や皇室の動向に関する新たな事実が多く含まれており、歴史研究者や一般の人々にとって貴重な資料となります。
### 未知の事実とその意義
宮内庁が公開したこの実録から、香淳皇后が対米開戦という最高機密についても知っていた可能性が示唆されています。彼女の生涯と王朝の歴史を通じて、戦時中の日本の政治的背景や皇室の役割についての考察が深まります。
このように、宮内庁が公開した「香淳皇后実録」は、香淳皇后の生涯を通じて、戦時中の日本の政治的状況や皇室の役割について新たな視点を提供する重要な資料となります。
「香淳皇后実録」の公開と新たな事実
