愛子さま、初めてづくしの2025年 ラオス公式訪問で輝く笑顔と気遣い
天皇皇后両陛下の長女、愛子さまの2025年は、さまざまな「初めて」の経験に満ちた一年となりました。特に、11月17日から22日までのラオス公式訪問は、愛子さまにとって初の外国公務。ラオスの伝統文化に触れ、若い世代と交流する姿が、多くの人々の心を温かくしました。この記事では、記者が見た愛子さまの緊張感あふれる様子や、アドリブの気遣い、そして宮内庁職員が涙ぐむほどの凛々しい姿を中心に、訪問の魅力を優しくお伝えします。
入念な準備から始まった初の海外公務
愛子さまのラオス訪問は、外交関係樹立70周年の節目に実現しました。初めての海外公務に向け、13年前にラオスを訪れた天皇陛下からお話を伺うなど、事前の準備を重ねられました。宮内庁によると、天皇両陛下とも相談しながら、当日の朝まで日程を調整されていたそうです。
11月17日、首都ビエンチャンに到着した愛子さま。ラオスのシンボル、タートルアン大塔を訪れました。ここで、国家主席夫人から贈られたラオスの民族衣装に着替え、花の図柄が美しい衣装姿で登場。黄金の仏塔の前で、花かごを供え、ろうそくに火を灯し、手を合わせるお姿が印象的でした。
参拝後、ラオス側関係者に記念撮影を勧められ、最初は一人で応じましたが、愛子さまご自身が「みんなで一緒に」と声をかけ、皆を誘ってお撮りになりました。この自然な気遣いに、現地関係者は大喜び。カメラの外では、そんな優しいアドリブが光っていました。
国家主席表敬訪問 ラオス語で心温まる挨拶
続いて、トンルン国家主席を表敬訪問。冒頭、「サバイディー(こんばんは)」とラオス語で挨拶され、「この度、日本とラオスの外交関係樹立70周年のこの年にラオスを訪問することができましたことを大変ありがたく思っております」とおことばを述べられました。
さらに、「私たち若い世代が先人たちの歩みを受け継ぎ、両国の懸け橋となって、ラオスのチャンパーや日本の桜のように、美しい花を咲かせていくことができればと思います」と、未来志向の温かなメッセージを。乾杯の際もラオス語でお願いし、場を和ませました。
このスピーチには、父・天皇陛下のラオス訪問のエピソードも織り交ぜられ、親善の伝統を受け継ぐ愛子さまの姿が浮かび上がります。宮内庁職員は、「涙なしでは見ていられなかった」と語るほど、凛々しく感動的な場面でした。
不発弾問題への深い関心 初めての皇族訪問
ラオス訪問のハイライトの一つが、不発弾被害の施設見学です。ラオス国内では未爆弾が5万人に上る深刻な問題を抱えています。愛子さまは、施設で実態を伺い、「不発弾処理はどのような点が難しいですか?」と具体的な質問を。将来、「ラオスから不発弾がなくなることを願っております」と、心からの言葉を述べられました。
この施設を日本の皇族として初めて訪れた愛子さま。治療を拒否する民族への説得の難しさについても、「違う文化を融合するために尽力することは大変なことですね」と気遣われ、現地スタッフを励ましました。こうした質問力と発信力が、ラオス問題への注目を高めました。
- 不発弾被害の説明を熱心に聞く姿
- 処理の難しさについて積極的に質問
- 未来への願いを込めたおことば
これらの行動が、両国間の協力関係をさらに深めるきっかけとなりました。
世界遺産ルアンパバーンで文化に触れる
滞在4日目には、世界遺産の古都ルアンパバーンへ日帰り視察。シェントーン寺院の本堂を見学され、ラオスの歴史と伝統に深く触れました。民族衣装をまとい、陛下の2012年訪問を彷彿とさせるお参りの様子が報じられています。
NHKの報道によると、愛子さまは古都の風情に包まれながら、ゆったりとした表情で視察。ラオスの自然と文化が、かけがえのない思い出として心に刻まれたそうです。
若い世代との交流 父陛下の親善精神を継ぐ
愛子さまの訪問では、若い世代との交流が特に印象的でした。病院訪問で問題を知り、日本語教育の場や武道センターで学生たちと笑顔で語り合いました。天皇陛下の「繋がりを大切にし、特に若い世代の交流を深める」という3つのポイントを、しっかり受け継がれた形です。
海外協力隊員の目には、「ガーム・ラーイ!」(ありがとう)と街に響く愛子さまの意外な素顔が映りました。文化と医療に携わる隊員たちが、愛子さまの親しみやすい一面に触れ、感動を語っています。
伝統儀式では、「白い糸」を左手首に巻かれ、帰国まで大切にされていたそうです。この気遣いが、ラオス国民の心をつかみました。
2025年の「初めてづくし」 緊張の中の成長
ラオス訪問以外にも、2025年は愛子さまにとって多彩な公務の年。5月の「世界災害救急医学会開会式」で初めておことばを述べられ、24歳の誕生日頃には訪問前の準備映像が公開されました。
記者が見た「カメラの外」の愛子さまは、緊張の様子を見せつつも、アドリブで周囲を和ませる姿が多々。宮内庁関係者は、「涙なしでは…」と振り返るラオスの凛々しいお姿に、国民も大きな期待を寄せています。
訪問記録は書籍「愛子さま 感動のラオスご訪問」として一冊にまとめられ、着物姿を含む6日間の全貌が公開。ラオス側からも「素晴らしいお言葉」と高評価でした。
日本とラオスの絆を深める懸け橋
愛子さまの訪問を通じて、日本とラオスの相互理解が深まりました。若い世代が先人たちの歩みを継ぎ、美しい花を咲かせる――その願いが、両国民の心に響いています。愛子さまの笑顔と気遣いが、これからの親善の象徴となるでしょう。
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