愛子さまご臨席「愛馬の日」—馬事公苑で古式馬術「母衣引」や馬術パフォーマンスに笑顔と拍手

2025年9月23日、東京都世田谷区のJRA馬事公苑にて、日本中央競馬会(JRA)が主催する「愛馬の日」のイベントが盛大に開催されました。この日は動物愛護週間に合わせて毎年行われており、市民が馬と触れ合いながら、馬文化の豊かさや動物福祉の大切さを学ぶことができる特別な催しです。今年は天皇皇后両陛下の長女・愛子さまがご臨席され、その優しく気品あるご様子が参加者や関係者を大いに感激させました。

愛子さま、ご来場の様子

午後、愛子さまは馬事公苑にお越しになり、日本中央競馬会の理事長らと笑顔でご挨拶される姿が見られました。その後、本日の主役である馬たちやスタッフ、参加した市民とも温かく交流され、特に子どもたちにとって忘れられない思い出となったことでしょう。手を振りながら場内に進まれる愛子さまの姿には、多くの参加者が優しさと品格を感じ、自然と会場全体が和やかな雰囲気に包まれました。

イベントの主な内容

  • 古式馬術「母衣引」の披露
    今日の大きな見どころは、宮内庁車馬課の職員による古式馬術「母衣引」でした。母衣引とは、約10メートルにも及ぶ「母衣」と呼ばれる布を馬にたなびかせながら走る伝統の馬術です。馬の走る姿と布の優雅な舞いが一体となり、観客を魅了しました。愛子さまはこのパフォーマンスを初めてご覧になり、美しい走りに大きな拍手を送られていました。
  • 馬術パフォーマンスと障害飛越
    さらに本日は中高生による馬術パフォーマンスや障害飛越競技も行われました。馬と騎手が息を合わせて障害を見事に飛び越える場面に、愛子さまは笑顔で拍手を送り、その健闘を讃えられていました。馬のスピードや繊細な操縦技術に強く関心を持たれているご様子が印象的でした。
  • パリオリンピック銅メダリストとの懇談
    イベント途中には、パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した戸本一真さんとも歓談されました。愛子さまは「おめでとうございます。テレビで拝見していて、クロスカントリーもすごいですね」と声をかけ、馬の歯ぎしりの音に「緊張の歯ぎしりですか?」と興味深く問いかける場面もありました。戸本さんは「この馬は8歳と若い馬なので」と愛子さまのお言葉に返答され、馬への深い理解と親しみを感じさせる和やかなひとときとなりました。
  • 市民と馬とのふれあい企画
    このイベントでは市民が馬と直接ふれあえるコーナーも展開されました。愛子さまは参加者やスタッフ、馬たちに「元気いっぱいですね」「息もぴったりで見ていて楽しかったです」と笑顔で声をかけられ、馬好きとしての一面も垣間見せてくださいました。

愛子さまのご様子と装い

本日の愛子さまは濃紺ジャケットに身を包み、シックな雰囲気ながらも爽やかな装いでした。障害飛越などスポーティーなイベントが続く中でも、身だしなみや所作に皇室らしい品格が感じられます。手を振って会場を歩かれる愛子さまに、多くの人々が温かい拍手と歓声を送っていました。

日本の馬文化と「愛馬の日」

「愛馬の日」は、馬と人との絆を深め、馬文化への理解や動物福祉の啓発を目的とした意義深い記念日です。古式馬術「母衣引」や馬術競技だけでなく、馬とのふれあいや様々な体験型イベントが市民に親しまれています。近年では馬の歴史や役割、伝統的な馬術の価値も再評価が進み、子どもから大人まで多くの人々が馬と触れ合う場として定着。動物への共感や社会全体で動物福祉を考えるきっかけとなっています。

参加者と市民の声

  • 「初めて古式馬術を見られて、とても感動しました。愛子さまの笑顔が素敵でした」
  • 「馬とふれあうことで、命や動物について深く考える良い機会になりました」
  • 「愛子さまが積極的に馬や子どもたちに声をかけてくださり、会場がとても温かな雰囲気に包まれていました」

皇室と馬文化のつながり

日本の皇室では古くから馬術や馬文化が尊重されてきました。馬は交通や農作業だけでなく、儀式や伝統芸能など様々な場面で重要な役割を果たしてきました。現代でも、皇室行事に馬が登場することは少なくなく、馬を通じた人間性や優しさ、礼儀、命の大切さを学ぶ場となっています。愛子さまのご臨席はその歴史と伝統を今に伝える象徴であり、馬文化継承の大きな意義を感じさせます。

まとめ:馬と人、人と社会の未来へ

本日の「愛馬の日」では、古式馬術「母衣引」や馬術パフォーマンスを通じて、馬がもたらす豊かな文化と、動物福祉、そして人と人の思いやりや絆の大切さが改めて示されました。愛子さまのご臨席によってイベントは一層華やかさを増し、多くの参加者にとって心温まる一日となりました。

馬は人類の長い歴史を共に歩んできた貴重なパートナー。今後も「愛馬の日」のような機会を通じて、より多くの人が馬の魅力や動物福祉について学び、理解を深めていくことが期待されます。皇室と馬事公苑、市民が共に過ごしたこの日が、優しさと調和の新たな一歩となることでしょう。

参考元