プラレール「ドクターイエローT4編成」が話題に 引退を控えた黄色い新幹線への想いが高まる
東海道・山陽新幹線で活躍してきた黄色い新幹線「ドクターイエロー」が、今注目を集めています。特にプラレール化された「S-07 ライト付923形ドクターイエローT4編成」が人気を呼んでおり、子どもから大人まで多くのファンが購入・愛用しています。
ドクターイエローとは何か
ドクターイエローの正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」といいます。新幹線の線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況といった軌道・電気設備・信号設備を走行しながら検査することができる特別な事業用車両です。その黄色い車体から親しみを込めて「ドクターイエロー」と呼ばれており、新幹線区間の安全を下支えする重要な存在となっています。
現在活躍しているT4編成は、JR東海が所有する923形です。700系をベースにして2000年に登場し、前任の922形の後継車両として新幹線の安全を守ってきました。車体の黄色は、922形よりも明るく鮮やかな「マリーゴールドイエロー」に変更されています。
運行は約10日に1回程度と限られているため、なかなか見ることができず、縁起物扱いされることもあります。実際に見かけると幸せになれるという噂もあり、多くの鉄道ファンや子どもたちから愛されています。
プラレール化で人気爆発
タカラトミーから発売されている「プラレール S-07 ライト付923形ドクターイエローT4編成」は、この実在する検査車をモデル化したおもちゃです。2014年6月から販売されており、今月も話題になるほどの人気商品となっています。
現在、大手通販サイトのAmazonでは28%オフの1,745円(税込)で販売されており、過去1ヵ月で800点以上が購入されている大人気商品です。希望小売価格は2,640円(税込)とされています。
細部まで丁寧に再現された設計
このプラレールは、実車の魅力を見事に再現しています。最大の特徴は、前照灯が点灯するという機能です。走行のスイッチを入れるとリアルに前照灯が点灯し、実際のドクターイエローさながらの雰囲気を楽しむことができます。
細かいディテールにもこだわりが見られます。フロント窓には「T4」の表示があり、屋根にはグレイで号車番号が表示されており、側面にも号車番号がプリントされています。実車では先頭車に前方監視カメラが設置されていますが、それもプラレールに再現されています。
本体は3両セットとなっており、先頭から1号車、2号車、7号車の編成です。実車の7両編成ではなく3両に集約されていますが、それでもドクターイエローの特徴は十分に伝わってきます。
遊びやすさも追求
このプラレールは、単に眺めるだけでなく、実際に遊べるよう設計されています。2スピード仕様となっており、走行速度を変更できます。また、3両の車両は連結や切り離しが自由で、様々なレイアウトで楽しむことができます。
電動走行だけでなく、スイッチをオフにすれば手で転がして遊ぶこともでき、子どもの創意工夫を引き出します。電池は単3電池1本を使用し、電池交換にはプラスドライバーが必要です。
マスコン・笛コン対応となっており、別売りのコントローラーを使用してより本格的な運転体験も可能です。対象年齢は3歳からとされており、幅広い世代で楽しめるおもちゃとなっています。
写真集や動画でも注目集める
プラレールだけでなく、ドクターイエロー自体への関心も高まっています。写真家の村上悠太氏による「1年密着のJR東海『ドクターイエローT4』引退記念写真集」が12月に発売予定となっており、鉄道ファンの期待が高まっています。
また、「小さなドクター、夜明けの線路チェック」というタイトルの動画では、東海道新幹線の安全を守るドクターイエローが、夜明けの線路を検査する様子が捉えられています。このような形で、ドクターイエローの重要な役割が広く伝えられています。
引退を控えた現在だからこそ
実は、T4編成のドクターイエローは2025年1月をもって引退を迎えることになっています。つまり、現在はこの黄色い新幹線を見たり、プラレールで遊んだりする最後のチャンスに当たっているのです。
引退を控えて、多くの人々がドクターイエローへの想いを深めています。プラレールはその想いを形にする素晴らしいツールとなっており、子どもも大人も一緒に楽しめる商品として、さらに人気が高まっているのです。
新幹線の安全を長年守ってきたドクターイエロー。そのT4編成の活躍を記念し、プラレールを通じて多くの人々がこの特別な存在を讃えています。走るたびに心躍るプラレール「ドクターイエローT4編成」は、単なるおもちゃではなく、新幹線への愛を表現する作品として、今多くの家庭で大切にされているのです。



