冬の風物詩「カピバラの露天風呂」が伊豆シャボテン動物公園で開幕!25匹のカピバラがのんびりと湯船でくつろぐ

静岡県伊東市富戸にある伊豆シャボテン動物公園では、2025年11月22日(土)から2026年4月5日(日)まで、今年も恒例の「元祖カピバラの露天風呂」が開催されています。このイベントは1982年にスタートして以来、43年の歴史を持つ、まさに「伊豆の冬の風物詩」として全国的に知られるようになった人気イベントです。

初日の11月22日(土)には、「お風呂開き!カピバラの草カット」と題した特別なセレモニーが行われました。番頭姿に扮した飼育スタッフが挨拶を行った後、カピバラたちが青草をカットするという、伝統的なテープカット式に見立てた演出で、今シーズンの幕開けを飾りました。イベント初日から、約25匹のカピバラたちがのんびりと温かいお湯に浸かり、気持ちよさそうにくつろぐ姿が多くの来園者を和ませています。

開催スケジュールと楽しみ方

イベント期間中の開催時間は、来園者の利便性に合わせて設定されています。平日は13時30分から14時30分までの1日1回の開催となっており、土曜日・日曜日・祝日、そして12月20日(土)から2026年1月12日(月・祝)までの冬休み期間、さらに3月20日(金・祝)から4月5日(日)までの春休み期間には、10時30分と13時30分からの1日2回開催されます。

ただし、カピバラの体調や天候によっては、スケジュールが変更・中止になる場合もあります。また、カピバラの個別の体調により、展示場での運動や入浴を控える日もあるため、来園前に公式情報を確認することをお勧めします。

カピバラの露天風呂が愛される理由

このイベントがこれほどまでに全国的な人気を集めるようになった背景には、カピバラという動物の本質的な魅力があります。カピバラは南米原産の世界最大のげっ歯類で、温厚で穏やかな性格をしており、温泉や温かいお湯を好む習性があります。冬の寒い季節に、温かなお湯に浸かってリラックスするカピバラの姿は、見る者に癒しと安らぎを与えてくれるのです。

伊豆シャボテン動物公園が「元祖カピバラの露天風呂」として1982年に開始したこのイベントは、その後、多くの動物園に模倣されるようになり、今では全国各地で同様のイベントが開催されるほどの人気になっています。しかし、発祥地はあくまで伊豆シャボテン動物公園であり、ここが元祖として知られているのです。

冬至の時期には「ゆず湯」も登場

さらに注目すべきは、1996年の子年からスタートした、冬至の時期における恒例イベント「カピバラのゆず湯」です。この催しは、日本の伝統的な文化である冬至のゆず湯と、カピバラが持つ癒しの効果を組み合わせたもので、国内外の来園者から高い人気を集めています。日本古来の習慣とカピバラの穏やかな様子が調和することで、季節の深まりをより実感することができるのです。

2025年秋から冬へ、絶好のタイミング

2025年11月末は、日本の秋が深まり、冬へと向かう季節の変わり目です。気温が低下する中で、温かいお風呂に浸かる気持ちよさは、人間にとってもカピバラにとっても格別です。このイベントの開催時期は、まさに季節の移ろいを感じさせてくれる、絶好のタイミングといえるでしょう。

伊豆シャボテン動物公園は、カピバラの露天風呂以外にも、多くの動物たちとの触れ合いが可能なスポットとして知られています。冬の季節、伊豆地方を訪れる際には、この「元祖カピバラの露天風呂」を見に訪れることが、冬の風物詩を体験する貴重な機会となるはずです。

来園者の癒しと安らぎ

43年という長い歴史を持つこのイベントが、今なお多くの人々に愛され続けている理由は、シンプルですが深いものがあります。現代社会において、ストレスや疲労を抱えている人は多いもの。温かなお湯に浸かるカピバラの姿を見ることで、自然と心がほぐれ、リラックス効果を得られるのです。特に寒い冬の季節には、その効果はより一層強まるといえるでしょう。

カピバラたちも、単なる展示動物ではなく、季節の変化に応じた自然な行動をしており、ファミリー単位で一緒にお風呂を楽しむ様子も見られます。これが、来園者にとって自然界の温かさと、動物たちとのつながりを感じさせてくれる重要な要素になっているのです。

伊豆の観光資源として

伊豆シャボテン動物公園は、伊豆半島を代表する観光地の一つであり、「カピバラの露天風呂」はその象徴的なアトラクションになっています。毎年11月から翌年4月初旬までの間、全国各地から多くの観光客がこのイベントを目当てに訪れます。特に週末や連休期間には、大勢の家族連れが集まり、カピバラたちとのひと時を楽しんでいるのです。

冬の伊豆地方は、温泉地としても知られており、人間向けの温泉施設も数多くあります。そうした背景の中で、動物たちも温泉文化を楽しむというコンセプトは、地域全体の魅力をより一層引き出すものになっています。

まとめ

2025年11月22日に開幕した「元祖カピバラの露天風呂」は、単なる動物園のイベントではなく、日本の季節文化を体現する大切な風物詩です。約25匹のカピバラたちが、温かなお湯の中でのんびりとくつろぐ姿は、見る者すべてに癒しと安らぎをもたらしてくれます。来年4月初旬までの間、伊豆を訪れる際には、ぜひこの「元祖カピバラの露天風呂」を体験してみてください。冬の季節に、カピバラたちと一緒に温泉の暖かさを感じることで、心身ともにリフレッシュできることでしょう。

参考元