鴈治郎と壱太郎が親子登壇、シネマ歌舞伎『曽根崎心中』で上方歌舞伎の魅力を語る
上方歌舞伎の不朽の名作『曽根崎心中』がシネマ歌舞伎として2026年4月10日に全国公開されることを記念して、中村鴈治郎と長男の中村壱太郎が親子そろって舞台挨拶に登壇することが決定しました。3月23日に京都のMOVIX京都で開催される完成披露上映会は、歌舞伎ファンはもちろん、映画を通じて伝統芸能に関心を持つ多くの観客にとって、貴重な機会となるでしょう。
親子四代にわたる芸の継承の物語
本作『曽根崎心中』は、人間国宝・坂田藤十郎と中村鴈治郎がつとめた上方歌舞伎の不朽の名作です。元禄時代に実在した心中事件を基に、一途な恋を貫く男女の姿を情感豊かに描き出した作品として知られています。
シネマ歌舞伎版では、鴈治郎が編集協力を行っており、この映像化を通じて作品の魅力を新しい時代の観客に届けることになります。3月23日の舞台挨拶では、徳兵衛役で出演する鴈治郎と、3月に京都・南座で上演される『曽根崎心中物語』でお初・徳兵衛役をつとめる長男・壱太郎が登壇し、親子四代にわたる芸の継承について語り合う予定です。
具体的には、作品を復活させた二世中村鴈治郎、人間国宝・四世坂田藤十郎に始まる親子四代にわたる芸の継承や、作品そのものの魅力について、軽快な親子トークを繰り広げることになっています。映像化から舞台公演まで、複数の形式で『曽根崎心中』の世界観を体験できる、まさに春の京都を彩る文化的イベントといえるでしょう。
映画『国宝』での出演で話題を集める鴈治郎
鴈治郎は、最近映画『国宝』での歌舞伎指導や出演でも話題を呼んでいます。伝統芸能の世界に留まらず、映画という新しいメディアでの活動を通じて、より広い層の観客に歌舞伎の魅力を伝える存在となっています。
一方、次代を担う壱太郎も、京都・南座での『曽根崎心中物語』公演で、お初と徳兵衛の二役を務めるという意欲的なチャレンジを行います。中村鴈治郎監修の新演出による舞台は、73年ぶりに新たな着想で『曽根崎心中』の物語をお届けするものです。
完成披露上映会の詳細情報
シネマ歌舞伎『曽根崎心中』の完成披露上映会は、以下の内容で開催されます:
- 開催日時:2026年3月23日(月)18:40の回上映前(予定)
- 開催場所:MOVIX京都(京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400)
- 登壇者:中村鴈治郎、中村壱太郎、MC:亀岡典子
- 内容:舞台挨拶(約30分間)、本編上映99分
- 料金:一般2,500円/学生・小児1,500円
- チケット発売:2月21日(土)10時~ MOVIX京都公式HPおよび劇場窓口での販売
なお、『曽根崎心中』《月イチ歌舞伎》2026ムビチケカードも使用可能となっています。
時代を超えた悲恋が京の春に輝く
シネマ歌舞伎『曽根崎心中』本体の公開は2026年4月10日(金)からとなります。映画上映料金は一般2,500円、学生・小児1,500円、ムビチケは1,900円です。
3月23日の完成披露上映会での親子トークは、全国公開に先駆けて春の京都で『曽根崎心中』の世界をたっぷりと語り尽くす、貴重な機会となるでしょう。鴈治郎と壱太郎の世代を超えた対話を通じて、この古典作品がいかに現代に生き続けているかが感じられるはずです。
また、同時期に京都・南座で上演される『曽根崎心中物語』では、中村壱太郎、尾上右近が意欲的なチャレンジを行い、役替りや演出について力強く表現される予定です。令和の京で、時代を超えた悲恋の物語が新時代を迎えることになります。
歌舞伎の伝統を守りつつ、新しい表現にも挑戦する次世代の俳優たちの活躍は、日本の文化的資産である上方歌舞伎の未来を示すものといえるでしょう。春の京都を舞台に、多くの観客が『曽根崎心中』の世界観に浸る機会が訪れています。



