長良川流域祭2025が岐阜市で開催！秋の長良川と伝統を楽しむ一日
2025年10月5日（日）、岐阜市の長良川プロムナード特設川床ステージ（うかいミュージアム前）にて、「長良川流域祭2025」が開催されます。上流から中流まで、長良川流域の豊かな文化や伝統、そして地元の人々が一堂に会し、地域の魅力を再発見できるイベントです。川面の上に設けられた特設ステージでは郡上・白鳥おどり、美濃山伏講の大祓鵺舞やライブ演奏、伝統の長良川鵜飼など多彩なパフォーマンスが披露されます。
長良川流域の担い手による多彩な出演
- 郡上おどり・白鳥おどり（郡囃会 GUNSOKAI）
- 美濃山伏講（大祓鵺舞）
- 螢(hotaru.) – ライブ演奏
- 長良川鵜飼 – 1300年以上の歴史を誇る伝統の漁法
各地域からの舞踏や音楽がステージで披露され、参加者は舞台と一体となって秋の長良川を彩る時間を過ごすことができます。特に、長良川鵜飼は岐阜市の夏の風物詩として知られ、古来より皇室に鮎を献上してきた歴史とともに、観光客にも大いに親しまれています。鵜匠が篝火に照らされながら鮎を捕える幻想的な情景は、世界中から注目を集めるほどです。
魅力の宵市と地元の出店情報
- 長良川デパート、鮨 かいどう、山本佐太郎商店、TAKUROCOFFEEなど中流域の名店
- 上流域カンパニー、HITSUKIGOSEIなど郡上地域のショップ
- ユニークなデザイン雑貨や特色ある飲食店が川床で出店
宵市では多くの飲食店や雑貨店が出店し、地元食材を使った美味しい料理やこだわりのコーヒー、美濃和紙を使用した小物などが並びます。川風を感じながら、美味しい食事や買い物が楽しめるのもこの祭りの醍醐味です。
イベント概要・アクセス情報
- 開催日時：2025年10月5日（日）15:00〜21:00（雨天中止）
- 会場：長良川プロムナード 特設川床ステージ（うかいミュージアム前）
- 料金：祭協力費 2,000円、23歳未満 1,500円、高校生以下無料
- 駐車場：無料（リバーパークおぶさ、岐阜公園鏡岩緑地、長良川公園）、有料（うかいミュージアム駐車場＝100円/30分、67台）
- ※会場への車両通行は不可
- アクセス：東海環状自動車道 岐阜ICから車で約20分
家族連れや友人、地域のつながりを感じたい方にもぴったりのイベントです。舞踊や音楽を楽しみ、長良川の景観を堪能しながら、岐阜の豊かな秋を感じてみてください。
長良川鉄道が2025年10月にダイヤ改正：減便による経営改善を目指す
長良川流域の大きな話題となっているのが長良川鉄道のダイヤ改正です。2025年10月18日（土）から、運行本数が見直され減便が行われます。これは利用者が減少傾向にある現状を踏まえ、経営改善と運行体制の効率化のための措置です。
ダイヤ改正の背景と目的
- 利用者数の減少を受け、持続可能な鉄道運営を目指す
- 人件費・車両維持費などコストの削減
- 地域公共交通としての役割維持
- 安全運行・サービス維持への努力
長良川鉄道は、長良川沿いを走る観光鉄道としても親しまれていますが、人口減少や若年層の都市部流出、マイカー利用の増加などに伴い、深刻な利用者減に直面していました。今後は地域住民や観光客のニーズを丁寧に汲み取りながら、減便の分だけ効率的なダイヤを編成し、より安定した経営を行っていく方針です。
鉄道減便の影響と地域の声
減便による影響としては、通勤・通学者の利便性低下、観光客の利用機会減少などが心配されています。一方で、「地域交通を守るための苦渋の選択」「今後も安全運行が続くことを願う」「観光需要への新たな企画も必要」といったさまざまな声が寄せられています。
- 通勤・通学利用者は時間を要確認
- 観光シーズンやイベント時の臨時便の検討も課題
- 自治体や地元企業との連携による応援策の模索
地域住民は鉄道の利便性維持だけでなく、長良川流域に訪れる観光客への新サービスや、地元農産品や工芸品を活用した鉄道企画列車など、様々な提案が広がっています。
長良川の今――伝統と地域文化が息づく秋へ
2025年の長良川流域は、「長良川流域祭2025」に象徴される地域の祭典と、「長良川鉄道ダイヤ改正」による公共交通の変化が重なり、伝統と現代の両面から注目されています。1300年以上続く鵜飼の文化、大祓鵺舞などの伝統芸能、地域住民や担い手の情熱が融合する祭りは、観光客はもちろん地元の人にも改めて自分たちの郷土の価値を再認識させてくれます。
その一方で暮らしに密着した鉄道の再編は、地域の今後のあり方に問いを投げかけます。持続可能な交通体系の確立、暮らしや観光を支える公共インフラとして、長良川鉄道が新たな一歩を踏み出そうとしている現在。伝統と改革、それぞれが交差し合う長良川流域の「今」は、岐阜の豊かな自然、文化、そして人の営みの証です。
地域の未来に向けて
- 伝統を守り伝える催しと、公共交通の現代的な課題が共存
- 地域一体となった祭りの盛り上がりと、公共交通再生への協力
- 自治体や民間の連携による新しい観光・交通の提案
長良川流域を中心に、岐阜全体が新しい時代へと歩みを進めています。これからも、地域の伝統と日常生活の両方が大切にされることを願いながら、多くの人がこの美しい長良川に集い、繋がり合う季節が続きますように――。
