さいたま市大宮区の氷川神社で「すす払い」始まる 新年準備で活気づく
さいたま市大宮区の高鼻町にある武蔵一宮 氷川神社で、12月17日夕方から新年へ向けた恒例の「すす払い」が行われました。この行事は、年末年始に約200万人以上の参拝客で賑わう初詣の準備を整える大切な作業です。境内を丁寧に清掃する神職さんたちの姿が、訪れた人々の心を温かくしてくれます。
「すす払い」の様子とその意味
12月17日午後8時20分頃、氷川神社の境内では神職さんたちが箒を持って、すす払いを始めました。境内や本殿の梁や柱にたまった煤(すす)を払い落とし、一年の汚れをきれいに落とす作業です。この習慣は古くから伝わるもので、神様に新年をお迎えする準備を整える意味があります。埼玉新聞の報道によると、毎年この時期になると、神職さんたちは早朝から夜遅くまで丁寧に掃除を続け、境内をピカピカに磨き上げているそうです。
境内を歩くと、箒の音が静かに響き、神聖な空気が漂っていました。訪れた地元の方々は、「今年も無事に初詣を迎えられそうですね」と笑顔で話していました。この「すす払い」は、単なる掃除ではなく、心身の浄化を象徴する日本の伝統行事です。氷川神社は武蔵国の総社として2400年以上の歴史を持ち、そんな由緒正しい場所で進められる作業だけに、特別な感慨があります。
年末恒例「十日市」で幸せを呼ぶ熊手が人気
氷川神社の年末の風物詩といえば、12月10日に行われた十日市(とうか市)です。酉の市として知られ、境内は色とりどりの露店でいっぱいに。特におすすめなのが、幸せを呼ぶ熊手です。大きくて豪華な熊手がずらりと並び、手締めの儀式の音が境内を盛り上げました。動画でもその賑わいが伝わってきます。
十日市では、商売繁盛や家内安全を祈願する人々が大勢訪れます。熊手は金運アップの象徴として大人気で、今年も多くの人がお買い求めていました。この行事は江戸時代から続くもので、氷川神社の長い参道沿いでも露店が並び、家族連れで賑わいました。手締めの太鼓の音が響く中、神職さんたちが祈りを捧げる様子は、年末の風情を存分に感じさせてくれます。
氷川神社の魅力と初詣の準備状況
武蔵一宮 氷川神社は、JR大宮駅から徒歩約15〜20分とアクセスが良く、全国の氷川神社の総本宮です。2.2kmもの日本一長いケヤキ並木の参道が有名で、一の鳥居から三の鳥居まで歩くだけで心が洗われます。周辺は「氷川の杜」と呼ばれ、緑豊かな公園に囲まれています。
境内には氷川神社をはじめ、医学や薬学、健康、酒造りの神様を祀る12の神社があり、学問の神様・天満宮も参道沿いに。縁結びや家内安全、安寿姫伝説で知られる夫婦和合のご利益も魅力です。毎年200万人以上の参拝者が訪れるだけあって、初詣の準備は万全です。現在、2028年の御鎮座2500年を前に、新施設の整備も進んでいます。
2025年1月17日には、江戸時代風の額殿を使ったカフェ「氷川茶庭」や休憩所「ゆうすいてらす」がオープン予定。お参り後にゆったり休めるスポットが増え、ますます楽しみですね。
2025年初詣の詳細と交通規制のお知らせ
今年の初詣も大盛況が予想されます。公式情報によると、1月1日(水)の0時から開門し、本殿での御祈祷は1月1日から13日、18日・19日、25日・26日まで行われます。祈祷受付は8:45〜15:45、神札授与は8:30〜16:30です。おみくじは1番から50番までの全50種類で、古事記や日本書紀の神話が記されたユニークなもの。参拝の記念にぜひ引いてみてください。
ただし、混雑緩和のため、大晦日23時から1月3日まで参道周辺で交通規制が行われます。一の宮通りや大宮駅から参道にかけて車両通行止め、駐車場は使用不可。1月1日から8日までは参道片側に約90店舗の露店が出店します。公共交通機関の利用をおすすめします。大宮駅東口から直線的な道で徒歩15分、さいたま新都心駅から一の鳥居までは徒歩40分です。年末年始の電車ダイヤに注意してください。
- 開門時間:1月1日0時〜(通常5:30〜17:30、季節変動あり)
- 御祈祷:上記日程、9:00〜16:00(30分ごと)
- アクセス推奨:JR大宮駅徒歩、車不可
- 露店:1月8日まで約90店舗
動画でも2025年1月4日の賑わいが確認でき、参拝者で溢れる様子が印象的です。
地元の人々の声と訪れる楽しみ方
地元住民からは、「すす払いの箒の音を聞くとお正月が来たなと感じます」「熊手の大きさにびっくり、今年は商売繁盛を祈りました」といった声が聞かれました。初詣では、長い参道を家族で歩きながらおしゃべりしたり、露店で甘酒を飲んだりするのがおすすめ。緑豊かな境内でお参りすれば、心も体も元気をチャージできます。
氷川神社は四季折々のイベントが魅力で、夏は大宮夏まつり、6月は神ほたる観賞会も。年末の「すす払い」と「十日市」は、そんな伝統の始まりを告げる行事です。新年を清々しく迎えるために、ぜひ足を運んでみてください。伝統と現代が融合したこの神社で、幸せな一年のスタートを切れますよ。
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