大森元貴がひらく“脳内の扉”――展覧会「Wonder Museum」と、俳優業・フェーズ3で広がるMrs. GREEN APPLEの今

Mrs. GREEN APPLE(ミセス)のフロントマンとして、楽曲のすべてを手がけてきた大森元貴さんが、いま音楽シーンの枠を超えた注目を集めています。
10周年イヤーの集大成となる展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」の開催に加え、俳優としての新たな挑戦、そして来年元日から始まる新たな活動期「フェーズ3」へ――。
この記事では、今話題になっている大森元貴さんとミセスのニュースをやさしく整理しながら、その魅力と現在地を丁寧にたどっていきます。

10周年を締めくくる展覧会「Wonder Museum」とは?

まずご紹介したいのが、ファンの間で大きな話題となっている展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」です。
この展覧会は、Mrs. GREEN APPLEのメジャーデビュー10周年を記念した特別企画であり、10周年プロジェクト「MGA MAGICAL 10 YEARS」の締めくくりとなるイベントとして開催されています。

会場は、東京・虎ノ門ヒルズにあるTOKYO NODE
開催期間は2025年12月6日から2026年1月9日までで、朝9時から夜22時まで開館(最終入場は21時)と、仕事帰りや学校帰りにも立ち寄りやすいスケジュールになっています。

この「Wonder Museum」の最大の特徴は、「大森元貴の頭の中を旅する」というコンセプトです。
ミセスの全楽曲の作詞・作曲・プロデュースを担当してきた大森さんの創作の源泉を、映像・音・造形・香りなど、さまざまな手法で体感できる構成になっています。

「最初の部屋」から始まる、楽曲が生まれる瞬間への旅

展覧会は、楽曲が生まれる“はじまり”を表現したインスタレーション「最初の部屋」からスタートします。
ここでは、「一曲が生まれる瞬間って、見えないところで何が起きているのだろう?」という問いに、空間全体で答えるような演出がされています。

来場者はゲートをくぐり、楽曲ごとの世界観を発展させた展示が連なるエリアへと進んでいきます。
単に過去を振り返るだけではない、今まさに進行形で広がり続けるミセスの“物語の中”に入り込んでいくような感覚が味わえるのが、この展覧会の大きな魅力です。

AI映像と香りで楽しむ「QUE SERA SERA GARDEN」

なかでも話題を集めているのが、名曲「ケセラセラ」の世界を最新テクノロジーで再構築したエリア「QUE SERA SERA GARDEN」です。

  • 「視るケセラセラ」:楽曲の音源をAIに読み込ませ、生成された映像を体験できるコーナー
  • 「香るケセラセラ」:歌詞のイメージをもとに調香されたオリジナルの香りに包まれる展示

耳だけでなく視覚・嗅覚まで使って音楽を楽しむ体験は、普段のライブや配信では味わえない、まさに“ミュージアムならでは”の試みです。
聴き慣れた曲が、まるで初めて出会う作品のように立ち上がってくる――そんな新鮮さを感じられる空間になっています。

ライブの物語まで体感できる「INTO THE ATLANTIS」ほか、多彩な展示

「Wonder Museum」では、楽曲だけでなく、ライブの裏側にあるストーリーまで展示として再構築されています。

たとえば、「INTO THE ATLANTIS」と名付けられたエリアでは、深海の世界へと潜り込んでいくような演出のなかで、『DOME LIVE 2023 “Atlantis”』の衣装などを見ることができます。
カーテンをめくると深い青一色の空間に包まれ、そこにステージを飾った衣装が浮かび上がる――そんな没入感のある世界が広がっています。

さらに、現在開催中のドームツアー『DOME TOUR 2025 ”BABEL no TOH”』の物語も、飛び出す絵本のような展示として表現されています。
プロジェクションマッピングを用い、光が投影されることで、ツアー全体のストーリーが一冊の絵本として立ち上がる構成になっており、ライブに行った人も、これから行く人も、あらためてツアー世界観を味わえる仕掛けです。

「CREATIVE HISTORY」で辿る10年分の世界観

展覧会の終盤には、広い空間を膨大な資料が埋め尽くす「CREATIVE HISTORY」というエリアが登場します。
ここでは、デビューからこれまでの10年間でミセスが築いてきた世界観を、さまざまな実物資料からたどることができます。

  • 歴代のアルバムジャケットやアートワーク
  • ミュージックビデオ制作の資料や絵コンテ
  • ライブで使用された衣装や小道具
  • 大森元貴さんが書きためた手書きの歌詞や、制作中のアイデアメモ、イラストなど

ふだんは目に触れることのない「ひらめき」の断片や、細部まで作り込まれた裏側のプロセスが一挙に公開されており、「ミセスの楽曲がどのように形になっていくのか」を実感できる構成です。

そしてラストには「次の部屋」と呼ばれるエリアが待っています。
ここでどのような体験ができるのかは、あえて詳細が明かされていませんが、10周年を振り返ったうえで、次のステージへ向かうミセスと大森元貴さんの“これから”を感じさせる締めくくりになっているようです。

“ミセス現象”を生み出す、大森元貴というクリエイター

「Wonder Museum」は、単にバンドの歴史を振り返る展示ではありません。
音楽、映像、オブジェ、香りといったさまざまなメディアを駆使しながら、「ミセス現象」を生み出してきた大森元貴さんの頭の中をそのまま空間化したような、きわめて実験的な展覧会です。

日本中の人々がMrs. GREEN APPLEに惹きつけられる理由のひとつは、「曲の引き出しの多さ」「ジャンルをまたぐ柔軟さ」ですが、その裏には、誰とも違うアイデアの源泉があります。
会場では、その「引き出しの中身」に、五感を使って触れることができるようになっています。

この展覧会は、ミセスのファンはもちろんのこと、音楽に限らず、なにかをつくるすべてのクリエイター、そしてエンターテインメントを愛する人たちにとっても、多くの刺激をもらえる内容になっています。

俳優としても注目、「若井滉斗の“俳優イジり”」に照れる一幕も

音楽・展覧会での活躍に加え、最近のニュースで大きく取り上げられているのが大森元貴さんの俳優としての活動です。
バンドメンバーの若井滉斗さんによる“俳優イジり”に、大森さんが照れたというエピソードが、メディアで紹介されています(ENCOUNT報道による)【ニュース内容2】。

同じくキーボードの藤澤涼架さんが「初めての連続ドラマが……」と恐縮しながら語った様子も伝えられており、メンバー同士の温かいやりとりがファンの心を和ませています【ニュース内容2】。
これまで主に“音楽の人”として知られてきた大森さんが、俳優という新しいフィールドにも挑戦し始めたことで、活動の幅はさらに広がりつつあります。

音楽の表現力が豊かなアーティストは、演技の世界でも独特の存在感を放つことが少なくありません。
大森さんも、楽曲で物語を紡いできた経験を、俳優としての表現にどう結びつけていくのか、多くのファンや視聴者が注目しています。

来年元日から始まる「フェーズ3」――ファンへの感謝を伝える一年に

Mrs. GREEN APPLEはこれまで、自身の活動を大きく区切る概念として「フェーズ」という言葉を用いてきました。
最近のニュースでは、来年元日から新たな「フェーズ3」がスタートすること、そしてその一年を「ファンに感謝を伝えられる1年にしたい」と語っていることが報じられています【ニュース内容3】。

これまでの10年で、ミセスはメジャーデビュー、数々のヒット曲、活動休止と再始動、そしてドーム公演や大型フェス出演など、めまぐるしい変化を経験してきました。
そのたびに支えてきてくれたファンへ、音楽やライブ、そして今回のような展覧会を通してあらためて感謝を届けたいという思いが、「フェーズ3」の中心にあるようです【ニュース内容3】。

10周年を締めくくる「Wonder Museum」で過去と現在を見つめなおし、俳優としても新たな一歩を踏み出しながら、来年からのフェーズ3で“次の10年”の物語を描き始める――。
その流れは、とても自然でありながら、ひとつひとつの動きがしっかりとつながっているように見えます。

「Wonder Museum」開催情報のおさらい

最後に、「Wonder Museum」に足を運んでみたい方のために、基本情報をあらためて整理しておきます。

  • 展覧会名:MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』
  • コンセプト:Mrs. GREEN APPLEの全楽曲制作・プロデュースを手がけてきた大森元貴の頭の中を旅する、ドキュメンタリーとエンターテインメントが混じりあう空間
  • 東京会場:TOKYO NODE(虎ノ門ヒルズ)
  • 会期(東京):2025年12月6日〜2026年1月9日
  • 開館時間:9:00〜22:00(最終入場21:00)

東京会場の終了後は、福岡・大阪にも巡回する予定も案内されており、より多くのファンがこの特別な展覧会を体験できるようになっています。

10年という節目に、自らの歴史を“ミュージアム”として開き、さらに俳優業や新フェーズへと歩み始めた大森元貴さん。
その一つひとつの活動からは、「これからも新しい景色をファンと一緒に見ていきたい」という、まっすぐな思いが感じられます。
もし機会があれば、ぜひ「Wonder Museum」の扉をくぐり、大森元貴さんの脳内を旅しながら、ミセスの10年とこれからを、じっくりと体感してみてはいかがでしょうか。

参考元