みやぞんさん、静岡市葵区で保護犬活動への想いと体験談を語る

2025年11月16日、静岡市葵区の玄祐寺にて、お笑い芸人であり、保護犬活動家としても知られるみやぞんさんが『動物に教えられ、助けられました』と題した講演会を行いました。このイベントは、犬猫の保護活動を支えるボランティア団体が主催し、多くの市民や動物愛好者たちが集まりました。

保護犬猫ボランティア活動の現状とみやぞんさんの呼びかけ

講演では、みやぞんさんが保護犬猫ボランティアへの深い理解と支援を呼びかけました。現在、日本全国で多くの犬や猫がさまざまな事情から保健所などに収容されており、彼らを守ろうと日夜活動するボランティアの尽力が続いています。しかしながら、物資や活動資金、人手不足など、課題は山積みです。

みやぞんさんは、自身も保護犬を引き取り日々一緒に暮らすことで、犬たちが与えてくれる「今この瞬間を精一杯生きる」姿に何度も励まされた経験を率直に語りました。

「飼い犬との暮らし」講演会の内容とエピソード

この日の講演会は、保護犬猫ボランティア団体が主催し、チャリティーバザーも同時開催され、売り上げは犬猫の保護活動費に充てられました。みやぞんさんは、ステージ上でYouTubeなどの動画を交えつつ、自分の保護犬との実際の暮らしぶりや日常をリアルに紹介。会場の参加者に笑顔と温かな共感を届けました。

  • 「犬や猫は、今しか見てない。たとえば、さっき落ち込んでいた犬も、おやつを見せたら『これが最高!』と態度が一変する。僕ら人間も、動物たちの“今を生きる力”から学ぶことがたくさんあります」
  • 保護犬との出会いから、最初は警戒していた犬が次第に人間を信じ、心を開いていく過程や、家庭に迎え入れられてからの変化などについても触れられました。
  • 動物を「命」として大切に扱うこと、その命に対して自分自身が責任をもつ覚悟についても、あたたかいまなざしをもって語られました。

ボランティア活動現場の声と支援の必要性

実際、保護犬や保護猫のボランティア活動は、行政や少数の支援団体に頼らざるを得ないのが現状です。適正飼育や終生飼養といった啓発も急務であり、保護活動を担う人たちの心労や経済的負担も無視できません。

みやぞんさんは、「支援の方法はたくさんある。寄付だけでなく、譲渡会やボランティア活動、チャリティイベントへの参加、保護犬や猫の一時預かり、さらにはSNSなどでの情報発信も大きな支援」と語りました。

また、保護された動物の譲渡先を探すイベント「譲渡会」の重要性についても話し、「犬や猫を家族に迎えたいと思った時は、保護犬・保護猫という選択肢もぜひ考えてほしい」と呼びかけました。また、受け入れる前後には専門家と相談し、家族でしっかり準備することの大切さも強調されています。

自宅での暮らしを発信し、日常から「命の大切さ」を伝える

みやぞんさんは日々、自身のYouTubeなどの動画で保護犬との暮らしや日常のエピソード、動物の魅力を発信しています。ここでは「犬は決して過去や未来にとらわれない“今”を無垢に生きている」姿を多くの人に伝え、「動物と暮らすことで自分自身も変われた」との実感を語りました。

動画では、保護犬が初めて家に来たときの戸惑いから、徐々に打ち解けていく姿、信頼関係が芽生えていく様子などがリアルに映し出され、多くの視聴者に感動を与えています。時に失敗や困難もあるけれど、動物たちの純粋で誠実なまなざしが、日々の疲れを癒してくれると語ります。

チャリティーバザーと市民の支援の輪

会場で同時に開かれたチャリティーバザーでは、地域の方々や企業から提供されたさまざまな商品が並びました。その売り上げは犬や猫の医療費や食費、保護施設の運営資金などに充てられます。市民の善意が集まり、保護活動が続けられています。

こうしたイベントを通して、犬や猫の命の大切さやボランティアの意義が広く市民に浸透しつつある一方で、みやぞんさんは「一度イベントに参加したことをきっかけに、継続的に関心を持ってほしい」と話しました。「何もしないより、一歩でも誰かのためになる行動を」との言葉に、来場者からも共感の声が多くあがりました。

今後の取り組みと、みやぞんさんが伝えたいメッセージ

今回の講演を受けて、今後も静岡市を中心に保護犬猫をテーマにしたイベントや講演会、市民交流の場が多数企画されています。また、みやぞんさんは自身の活動を通して、個人の力でも社会を少しずつ変えていけるのだという希望を伝えました。

  • 「特別な資格や知識がなくても、誰でもできることはたくさんあります。少しの支援や優しさが、多くの命を救うきっかけになります」
  • 「迷っている人は、ぜひ一歩踏み出して動物たちとふれあってみてください。きっと予想以上の大きな学びや幸せが、そこにあります」

身近な一歩が未来をつくる――市民にできる支援例

  • 定期的に開催される譲渡会への参加
  • チャリティーバザーやクラウドファンディングへの寄付
  • SNSによる保護犬・保護猫情報の拡散
  • 一時預かりやボランティア活動への参加
  • ペットを迎える際、命の尊さと責任について家族で話し合う

昨今、ペットブームと呼ばれる一方で、命の重さや適正飼育の問題点も注目されています。みやぞんさんの温かい語りを通して、「保護動物を家族として迎えること」「一人ひとりの寄り添いが社会全体を優しくすること」を、私たち一人ひとりが改めて考える機会となりました。

同日テレビでの話題:「イッテQ」「ロッチ中岡のQtube in ブルネイ」「世界の果てまでイッタっきり in 青森」

11月23日放送予定の人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」では、『ロッチ中岡のQtube in ブルネイ』や『世界の果てまでイッタっきり in 青森』なども話題となっています。みやぞんさんはこれからもメディアやイベントを通して、楽しい笑顔とともに社会課題にも光を当て続けます。

私たちにできる「小さな一歩」が、みやぞんさんの言葉のように、多くの命と人々の心を温かく包み込む未来への希望となるはずです。

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