宮島の来島者数が過去最多を更新!2年連続の新記録で490万人超の見込み

広島県廿日市市の美しい世界遺産の島、宮島で、2025年の来島者数が過去最多を更新しました。12月25日午後2時半までの集計で、昨年(2024年)の485万4369人を上回り、2年連続で記録を伸ばしています。このまま推移すれば、年間490万人を超える見込みです。

新記録達成の瞬間、クラヌンバーグさん一家が記念に

25日、宮島桟橋前では特別なセレモニーが行われました。485万4370人目の来島者となったのは、広島市中区在住の杉本クラヌンバーグ宏香さん一家です。クリスマスのタイミングで訪れた彼らは、偶然の新記録達成に大喜び。宏香さんは「クリスマスですし、すごく偶然のタイミングが重なってとてもいい記念になりました」と笑顔で語りました。一家のお子さん、惺七君も「カキをいっぱい食べてみたいです。いっぱいカメラとかあって緊張しています」と可愛らしくコメント。

セレモニーでは、花束やもみじまんじゅうなどの記念品が贈られ、多くの観光客が見守る中、温かい雰囲気に包まれました。このようなイベントは、宮島の魅力をさらに引き立て、訪れる人々の心に残る思い出を作っています。

インバウンド増加と水中花火大会が追い風に

なぜこんなに来島者が増えたのでしょうか。宮島観光協会によると、主な要因は外国人観光客の増加です。円安の影響で海外からのお客さんが急増し、宮島の厳島神社や大鳥居などの世界遺産が大きな魅力となっています。また、今年は6年ぶりに開催された宮島水中花火大会が話題を呼び、多くの人を引きつけました。

水中花火大会は、宮島の海面に広がる幻想的な花火が印象的で、地元の人々や観光客から高い評価を得ました。このイベントの復活が、年間を通じた賑わいを後押ししたようです。さらに、宮島の自然豊かな景色や新鮮な海鮮、名物のもみじまんじゅうなどが、幅広い世代に支持されています。

2年連続更新の背景と今後の見通し

2024年も過去最多の485万4369人を記録していましたが、2025年はそれを早々に超えました。25日時点で既に上回り、大みそかまでに約493万人に達するとの予測も出ています。宮島観光協会は「このままいくと490万人を超える見込み」との見解を示しています。

宮島は、ユネスコ世界遺産に登録された厳島神社を中心に、鹿が自由に歩く平和な島として知られています。潮の満ち引きで浮かぶ大鳥居は、訪れる人々を魅了し続け、写真映えするスポットとしても人気です。今年の増加は、コロナ禍からの観光回復とインバウンドの回復が重なった結果と言えそうです。

来年は世界遺産登録30年の節目へ

来年2026年は、厳島神社が世界遺産に登録されてからちょうど30年を迎えます。この節目を記念したイベントが予定されており、さらなる来島者増加が見込まれています。宮島観光協会は、持続可能な観光を推進しながら、島の魅力を世界に発信していく方針です。

観光客の増加は、地元経済にも良い影響を与えています。お土産屋さんや飲食店、宿泊施設が活気づき、雇用も増えています。一方で、島の自然環境を守るための取り組みも重要で、観光協会はごみ削減や混雑緩和策を進めています。

宮島の魅力再発見、訪れる人々の声

新記録の立役者となったクラヌンバーグさん一家のように、多くの人が宮島を訪れ、特別な体験をしています。広島市から日帰りで来る人もいれば、海外から飛行機で飛んでくる人も。SNSでは「大鳥居が美しすぎる」「鹿が可愛い」「カキが最高」といった投稿が溢れています。

  • 厳島神社の回廊と大鳥居の絶景
  • 自由に歩く野生の鹿たち
  • 新鮮な牡蠣やもみじまんじゅうなどのグルメ
  • 水中花火大会のような季節イベント
  • 静かな散策路でのんびり過ごす時間

これらの魅力が、年間を通じて人を呼び寄せています。特に、インバウンド観光客は英語や中国語の案内板が増え、快適に楽しめるよう配慮されています。

記録更新の意義と地域への波及効果

この記録更新は、宮島だけでなく広島全体の観光振興につながっています。JR宮島口駅やフェリーの利用も増え、周辺の廿日市市や広島市が潤っています。観光協会の担当者は「皆さんの支えのおかげです」と感謝の言葉を述べています。

2年連続の過去最多は、宮島の不変の魅力と、時代に合ったプロモーションの成果です。水中花火の成功のように、地元ならではのイベントが鍵となっています。今後も、訪日外国人の増加が見込まれる中、宮島は世界的な観光地としてさらに輝きそうです。

宮島を訪れる際のポイント

もし宮島へ行かれるなら、潮の時間をチェックして大鳥居の絶景を楽しんでください。フェリーで10分ほどで到着し、歩いて回れるコンパクトな島です。冬のカキシーズンもおすすめですよ。混雑を避けるために平日や早朝が良いかも知れません。

宮島の来島者数が過去最多を更新したニュースは、私たちに島の魅力を改めて教えてくれます。自然と文化が融合したこの場所で、素敵な時間を過ごしてみませんか。

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