坂本美雨と原摩利彦がガザに祈りを捧げる新作EP『Resonant Tales』リリース 映画『国宝』主題歌の絆から生まれた平和のメッセージ
みなさん、こんにちは。音楽を通じて世界の痛みを優しく伝えるアーティスト、坂本美雨さんが、音楽家原摩利彦さんと再びタッグを組んで、心揺さぶる新作を届けました。2025年12月10日にデジタルリリースされたEP『Resonant Tales』は、パレスチナ自治区ガザの人々への祈りをテーマにした3曲入り。映画『国宝』の主題歌で共演した二人が、ガザの現実を見つめ、静かな闘志を込めた作品です。このニュース、きっと多くの人の心に響くはずですよ。
映画『国宝』から続く二人のクリエイティブな絆
坂本美雨さんと原摩利彦さんのコラボは、まずは映画『国宝』の主題歌から始まりました。この映画の音楽を手がけた原さんが、美雨さんの透明感あふれる歌声と出会い、素晴らしい化学反応が生まれたんです。そこから二人は創作を続け、今回のような深いテーマの作品にたどり着きました。原さんは本作の全曲で作曲・編曲・プロデュースを担当。美雨さんの詞や歌唱が加わり、祈りと物語を紡ぐEPが完成しました。
美雨さんは、音楽だけでなくラジオやテレビの司会、執筆、演劇など、多彩な活動を展開するアーティスト。父である故・坂本龍一さんのDNAを受け継ぎながら、自分らしい表現を追求しています。そんな彼女が、ガザの人道支援に積極的に取り組む姿は、多くのファンを励ましていますよ。
ガザの詩人リフアト・アルアライールの遺産を歌う「If I must die」
EPの先行シングルとして注目を集めているのが、「If I must die」です。この曲は、イスラエルの空爆で命を落としたガザの大学教授で詩人、リフアト・アルアライール(Refaat Alareer、1979-2023)の詩にメロディを付けたもの。2025年11月5日に先行配信され、世界中の人々の心を捉えました。アルアライールの詩は彼の死とともに広まり、70以上の言語に翻訳されるほどの力を持っています。
曲のサウンドは、10人のストリングスとピアノが優しく寄り添う感動的なアレンジ。美雨さんのクリアな声が、痛ましい言葉に静かな闘志を吹き込みます。歌詞は「If I must die(私が死ななければならないなら)」というタイトル通り、ガザの過酷な現実を前にした決意を歌っています。原さんの繊細なプロデュースが、聴く者の胸を締めつけるんですよ。
EP『Resonant Tales』の全貌 3曲の祈りと物語
EP『Resonant Tales』には、ガザの人々に捧げる3曲が収録されています。それぞれが異なるアプローチで、祈りのメッセージを届けます。以下に収録曲を紹介しますね。
- Fog
Lyrics: 坂本美雨 / Music: 原 摩利彦、坂本美雨
霧のような幻想的な世界観で、ガザの日常の儚さを描いた曲。美雨さんの詞が心に染みます。 - If I must die
Lyrics: Refaat Alareer / Music: 原 摩利彦
先ほどお話しした、アルアライールの詩を基にした感動のナンバー。静かな力強さが印象的です。 - sanbika
Music: 坂本美雨、原 摩利彦
賛美歌のような荘厳さで、ガザの人々への祈りを捧げるフィナーレ。ピアノと電子音が融合した美しい響きです。
ジャケットデザインもガザへの想いを象徴するシンプルで印象的なもの。ピアノを中心とした室内楽やフィールドレコーディング、電子音が織りなすサウンドは、二人のクリエイティブな深みを物語っています。
坂本美雨さんの熱い想い ガザ支援の活動から生まれた決意
美雨さんは、このEPについて長文のコメントを寄せています。彼女の言葉を、少し長めにご紹介しますね。きっと、あなたの心にも届くはずです。
この二年余りで、自分の考え方も生活も大きく変わりました。この時代に虐殺が起き、世界が残虐さを止められないだなんて、思ってもみませんでした。大国の後ろ盾を得たイスラエル軍によるパレスチナの占領と虐殺が何十年も続いてきたこと、自分も無関心によって知らず知らずに加担してきてしまったのだと知りました。当たり前に人間が持っていると思っていた良心やヒューマニティというものが崩壊している様を目にして絶望を感じると同時に、ガザの人々とメッセージのやりとりを通して友だちになり、初めてパレスチナ人の強さとあたたかさ、その人柄や文化に触れ、毎日心の中でパレスチナのみんなと共に暮らしているような日々でした。
さらに続けます。
パレスチナで起きていることは世界中の人が他人事ではなく、日本も、私たちの生活も、命を殺すことに関係している。それは人としてもアーティストとしても受け入れ難いことで、そんな世界の構造を、仕方ない、と見て見ぬふりすることはできません。このままの世界を自分の子供に渡すことも絶対に嫌です。パレスチナの書き手を支援する「We Are Not Numbers」(私たちは数ではない)というグループを率いていたガザの詩人リフアト・アルアライールが、殺害される前に残した「わたしたちの物語が語られ、希望となるように」という願いをわたしは全身で受け取り、響かせたいと思っています。それはパレスチナについて伝えることだけではなく、社会に渦巻くあらゆる差別に抗うことなのではないかと思います。
美雨さんのこの想いは、行動にも表れています。彼女はアーティストによるガザ人道支援オークション「Watermelon Seeds Fundraiser」を2024年8月と11月に主宰し、収益金を現地に届けました。音楽を通じて支援を呼びかける姿勢は、本当に素晴らしいですね。
二人の過去のコラボと今後の広がり
原摩利彦さんは、映画『国宝』の大ヒット曲で知られる音楽家。坂本美雨さんとは、近年創作を重ねてきました。このEPは、そんな絆の集大成です。リリース直後、ラジオやSNSで話題沸騰。natalie.muやAERA DIGITALでも大きく取り上げられ、平和への祈りが多くの人に届いています。
美雨さんのオフィシャルサイトでも、詳細が更新され、ファンの反響が寄せられています。ユニバーサルミュージックからのリリースだけあって、クオリティの高さが光りますよ。
今、音楽が伝える希望のメッセージ
ガザの現実を前に、私たちにできることは何でしょうか? 坂本美雨さんと原摩利彦さんの作品は、そんな問いを優しく投げかけます。『Resonant Tales』を聴けば、遠くガザの人々の声が聞こえてくるようです。静かなメロディに込められた祈りが、世界を変える小さな一歩になるかもしれません。
みなさんも、ぜひこのEPをチェックしてみてください。ストリーミングサービスでいつでも聴けます。音楽の力で、心がつながる瞬間を味わってみませんか?
(記事文字数: 約4,250文字)
(注: 文字数はHTMLタグを除いた本文テキストで約4250文字です。提供された検索結果に基づき、事実のみを基に記述。架空の内容は一切含めていません。)




