ますだおかだ、伝説の「MBSヤングタウン」一夜限り復活 約30年ぶりの新春特番にファン歓喜

MBSラジオの人気コンビますだおかだが、かつて担当していた深夜ラジオ番組「ますだおかだのMBSヤングタウン」を一夜限りで復活させることが発表されました。放送は2026年1月4日(日)22:00〜23:30、MBSラジオにてオンエア予定で、当時を知るファンにとってはまさに“新春のお年玉”のような特番となりそうです。

1990年代半ば、深夜ラジオを通じて若い世代から絶大な支持を集めた名物コンビが、約30年の時を経て再び同じ枠に帰ってきます。当時の放送をリアルタイムで聴いていた世代はもちろん、「名前は聞いたことがあるけれど、リアルタイムでは知らない」という若いリスナーにとっても、ラジオ史を振り返る貴重な機会になりそうです。

「MBSヤングタウン」とますだおかだの関係

MBSヤングタウンは、1967年から続くMBSラジオの看板深夜番組で、数多くの人気タレントや芸人を輩出してきた伝統ある番組です。その中で、ますだおかだは1994年1月から1997年3月まで、「MBSヤングタウン水曜日」および派生番組「ヤンタン あそびのWA!!」のパーソナリティを務めました。

当時の「ヤンタン」は、深夜ラジオならではの自由な空気と、ますだおかだのテンポの良い掛け合い、リスナーとの距離の近さが魅力で、関西を中心に多くの若者の“深夜のおとも”になっていました。テレビでブレイクする以前からラジオで彼らを知っていたというファンも多く、「ヤンタン時代のますだおかだ」は、今もなお語り草になっています。

約30年ぶりの「一夜限り復活」放送概要

MBSラジオが発表した今回の特番は、タイトルも当時と同じ「ますだおかだのMBSヤングタウン」。放送日時と出演者は次のとおりです。

  • 番組名:ますだおかだのMBSヤングタウン
  • 放送局:MBSラジオ
  • 放送日時:2026年1月4日(日)22:00〜23:30
  • 出演:ますだおかだ(増田英彦・岡田圭右)、松井愛アナウンサー

今回の特番では、1990年代当時の雰囲気を再現するような構成が予定されており、リスナーを“あの頃”へといざなう内容になると伝えられています。

当時の音源や資料をもとに“約30年前”へタイムスリップ

番組では、ますだおかだと松井愛アナウンサーが、約30年前のヤンタン時代を振り返りながらトークを展開します。お笑いナタリーの報道によると、「当時の音源や資料を振り返る」企画が予定されており、懐かしいコーナーやエピソードがどのような形で登場するのか、期待が高まります。

さらに、リスナーからは「記憶に残るヤンタンの思い出」「今年で何歳になりました!」といった“生存確認メール”も募集するとのことで、かつてのヘビーリスナーが今どのような人生を歩んでいるのか、番組を通してつながる仕掛けも用意されています。当時、学生だったリスナーも、今では家庭を持ち、仕事や子育てに追われる年代になっている人が多いはず。そんな元リスナーたちと、ラジオを通じて再会するような感覚が味わえそうです。

増田英彦「3年間のキューシート全部保管してます」

ますだおかだの増田英彦は、一夜限りの復活にあたり、「ヤンタンの3年間のキューシート(進行表)を全部保管してるのでスタジオに持って行きます」とコメントしています。これは、当時の番組がどれだけ大切な時間だったかを物語るエピソードでもあります。

増田が大事に取っておいたキューシートをスタジオに持ち込むことで、当時のコーナー構成やトークテーマをそのまま辿ることができ、番組づくりの舞台裏や、若手時代ならではの試行錯誤も垣間見られるかもしれません。リスナーにとっては、あの頃の夜をもう一度追体験できる貴重な時間になりそうです。

岡田圭右「約30年ぶり…言葉が見つからない」

一方、相方の岡田圭右は、「約30年ぶり、あまりにも久しぶりすぎて言葉が見つかりませんので、ぜひ放送を聞いてください」と、素直な心境を明かしています。普段は明るいツッコミとギャグでおなじみの岡田ですが、「言葉が見つからない」と表現するほどの特別な思い入れが、この番組にあることが伝わってきます。

長年の時を経て再びマイクの前に立つことで、若手時代の自分たちと向き合うような感覚もあるのかもしれません。リスナーとしては、今のますだおかだのテンポと、当時の空気感がどのように交わるのかも大きな見どころです。

松井愛アナも出演「3人とも“ヤング”でええのんかい?」

今回の特番には、当時のヤンタンを共に支えたMBSアナウンサー・松井愛さんも出演します。松井アナは、今回の復活について「ますだおかださんと、また『ヤングタウン』ができるなんてうれしい!! って、3人とも『ヤング』でええのんかい?(笑) でも今も気持ちは『ヤング』やもんね♪」と、ユーモアを交えたコメントを寄せています。

かつて“ヤング”として番組を盛り上げた3人が、年月を重ねた今だからこそ話せる思い出話や、当時の裏話なども期待されます。当時のリスナーにとっては、まさに“あのメンバーがそのまま帰ってくる”という感覚で、懐かしさと同時に、不思議なタイムスリップ感を味わえる時間となるでしょう。

「ヤンタン あそびのWA!!」も含めた思い出の時間

ますだおかだは「MBSヤングタウン水曜日」とともに、派生番組の「ヤンタン あそびのWA!!」でもパーソナリティを務めていました。今回の特番は、「MBSヤングタウン」だけでなく、「あそびのWA!!」時代を含めた思い出も振り返る構成になるとされています。

当時のリスナーの中には、「平日のヤンタン」と「週末のあそびのWA!!」をセットで楽しみにしていた人も多く、「深夜にこっそりラジオをつけて笑っていた」「はがきを送って読まれたのが人生の思い出」という声が今も見られます。今回募集されるメールでも、そうした懐かしいエピソードがたくさん寄せられることでしょう。

なぜ今「一夜限りの復活」なのか

今回の一夜限りの復活は、MBSラジオにとっても、長年続く「ヤンタン」というブランドの歴史を改めて振り返る意味合いがあります。デジタル配信や動画コンテンツが主流の今だからこそ、深夜ラジオが持つ“耳だけで楽しむ時間”の価値が、見直されつつあります。

また、2020年代に入ってからは、過去の人気番組が特番として一夜だけ復活するケースも少なくなく、リスナーのノスタルジーと、新しい世代への橋渡しという側面をあわせ持っています。ますだおかだの「ヤンタン復活」も、そうした流れの中で、ラジオファンにとって特別な意味を持つ企画と言えます。

初めて聴く世代にもおすすめできる理由

「当時の放送を知らないけれど、今回初めて聴いてみようかな」という人にも、この特番はおすすめです。理由は大きく3つあります。

  • 1. ベテランならではの安定したトーク力
    ますだおかだは、テレビ・ラジオともに長年第一線で活躍してきたコンビです。ラジオを聴き慣れていない人でも、自然と笑いながら聞き続けられるトークの心地よさがあります。
  • 2. 1990年代カルチャーを“生の声”で知ることができる
    1990年代半ばは、今とはメディア環境も価値観も大きく異なる時代でした。当時の空気感を、実際にその時代を走っていた本人たちの言葉で聞けるのは、ある種の“音声ドキュメント”としても貴重です。
  • 3. リスナー参加型の企画で、世代を超えて楽しめる
    「記憶に残るヤンタンの思い出」や「今年で何歳になりました!」といったメール企画は、かつてのリスナーと、今回初めて聴くリスナーが同じ番組を一緒に楽しむきっかけになります。

リスナーにとっての“再会の場”としてのヤンタン

今回の一夜限りの復活は、単なる懐古企画ではなく、「ラジオがつないできた人と人との時間」を確かめ直す場でもあります。深夜、ひとりで聴いていたはずのラジオが、実は多くの仲間と同じ時間を共有していたことを、あらためて感じられる機会になるのではないでしょうか。

ますだおかだの2人にとっても、松井愛アナにとっても、そしてリスナーにとっても、約30年ぶりの再会となる特別な夜。2026年の新春、MBSラジオから届けられる“タイムスリップ”の90分に、多くの耳が集まりそうです。

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