LUNA SEA、故郷・秦野駅の発車メロディーに採用 ― ファンの想いが繋いだ“音楽のふるさと”
■ LUNA SEAの楽曲が、ついに故郷・秦野駅の列車接近メロディーに!
神奈川県秦野市を拠点とする小田急小田原線・秦野駅において、LUNA SEAの代表曲「ROSIER」および「I for You」が、それぞれ上り線・下り線の列車接近メロディーとして2025年11月下旬より採用されることが公式発表となりました。秦野市制施行70周年の記念企画として、多くのファンや地域市民の長年の願いが結実した形です。
■ 秦野とLUNA SEA、深い縁をもつ“ふるさと”の物語
LUNA SEAは1990年代以降のロックシーンを牽引してきた日本のバンドですが、実はドラマーの真矢さんを中心に、複数メンバーが幼少期から青年期を秦野市内で過ごしたという深い故郷の縁を持っています。この地域こそが音楽活動の原点の一つであり、バンド結成前から多くの思い出が詰まった“音楽のふるさと”なのです。
2023年には真矢さんが「はだのふるさと大使」に任命されて以降、市とバンドの絆はさらに強くなりました。今回の駅メロ企画は、とりわけファンからの熱意がきっかけとなりました。
■ 市民+ファンの熱意、約1万6千名超が署名し想いを形に
この“駅メロ企画”実現の背後には、地元ファンが発足させた「小田急秦野駅発車メロディーLUNA SEA楽曲化計画実行委員会」による草の根の署名運動がありました。2024年10月からファン有志が市内外各地やインターネット、さらにはLUNA SEAライブ会場でも署名活動を展開し、最終的には16,073筆(このうち、秦野市内は6,649筆、神奈川県内全体で3,173筆)にも上りました。
実行委員会は2025年4月に要望書とともに署名を市へ提出。その後、市当局が積極的に動き、LUNA SEA運営サイドおよび小田急電鉄株式会社と協議を開始。6月には市民向けの楽曲選定アンケートが行われるなど、透明なプロセスで選曲が進められました。
■ 名曲「ROSIER」と「I for You」…両楽曲が選ばれた背景
最終的に、アンケートやファンの声をもとに、上り線は「ROSIER」、下り線は「I for You」が選ばれました。どちらも、LUNA SEAを象徴する屈指の名曲です。特に「ROSIER」は1990年代のJ-ROCKブームを牽引した代表ナンバー、「I for You」はドラマ主題歌として多くの人々の記憶に刻まれてきました。
- 上り線:「ROSIER」 ― 力強いメッセージ性と疾走感あるメロディーで、これから都会へ向かう乗客にエールを送る一曲
- 下り線:「I for You」 ― 柔らかくも切ない旋律が、日暮れのホームや帰途につく人の心に静かに寄り添います
■ 音楽が「地域の顔」になる瞬間 ― 発車メロディーの社会的な意味
日本全国の鉄道駅で流れる“駅メロ”は、単なる発車合図を超えて地域らしさや市民のアイデンティティを体現するものとなっています。秦野駅も例外ではなく、LUNA SEA楽曲の導入は「秦野」というまちのブランドイメージや、地域に住まう人々の誇りを一層高める試みといえるでしょう。
さらに、駅を日々利用する市民にとって馴染み深いメロディーが、長年親しんだアーティストの曲となることの喜びは計り知れません。外から訪れる人々や若い世代にとっても、LUNA SEAのメロディーが「秦野らしさ」を感じるきっかけとなるのではないでしょうか。
■ 市制70周年記念・多世代に響く音楽の贈り物
今回の企画は秦野市制施行70周年の記念事業という、公的な節目のタイミングで実現しました。音楽を通じたまちづくり、世代を超えた市民の一体感を創出する貴重な文化施策といえます。
- 町の歴史や発展を見つめてきた鉄道路線の「時間」と、LUNA SEAが歩んできた「音楽の軌跡」が交差し、新たな地域文化となる第一歩
- 広い世代層にとって、駅のメロディーが日常と特別な瞬間を結びつける「音楽のタイムカプセル」へ
- 将来、駅で耳にした曲が“ふるさとの音”として人々の心に残ることも大いに期待できます
■ メンバーやファンからのメッセージ
LUNA SEAの公式コメントでは「故郷・秦野の地で自分たちの音楽が市民の暮らしに寄り添えること、長年支えてくださったファンや市民の皆さまのおかげで実現できたことに深く感謝します」との思いが語られています。ファンや地域住民からも「長年の夢が叶った」「子供たちにも誇りに思ってほしい」といった喜びや期待の声が多く寄せられています。
■ 今後の予定・体験できるチャンス
LUNA SEA楽曲による秦野駅の新たなメロディー運用は、2025年11月末ごろからを予定しています。鉄道ファンや音楽好きはもちろん、普段駅を利用している市民はぜひ自分の耳でこの特別なサウンドを体験してみてはいかがでしょうか。今後駅構内や公式サイトなどで詳細情報や記念イベントのお知らせがあり次第、ぜひチェックしたいところです。
■ 「ふるさとの駅メロ」から始まる新たな物語
26,000人近い署名というファンと市民の結束、そして70周年という公的な節目。この駅メロは両者の想いが結実した「地域文化の新たなシンボル」として、今後も語り継がれていくことでしょう。
秦野とLUNA SEA、音楽とまちづくり、そして市民ひとりひとりの思いが紡ぐ物語――「駅メロ」から始まる日常の中の特別なひとときを、あなたもぜひ体感してください。