高校生の発想で生まれた運行情報アプリ「JRにちナビ」が完成
宮崎県の佐土原高校の生徒たちが、JR日南線の列車運行情報を提供するアプリ「JRにちナビ」を開発しました。このアプリは、生徒たち自身が通学で利用する日南線をより便利にしたいという想いから生まれた、高校生ならではの実用的なプロジェクトです。
アプリ開発の背景と目的
佐土原高校の情報技術科と産業デザイン科の3年生合わせて9人が、JR九州と共同でこのアプリを開発しました。生徒たちは去年7月ごろから開発をはじめ、先月完成させたということです。
開発の動機は、自分たちが毎日利用する日南線の運行情報をもっとわかりやすく、利用しやすくしたいという実体験に基づいています。通勤通学者の立場から見た「こういう情報が欲しい」というニーズが、このアプリに随所に反映されています。
「JRにちナビ」の特徴と機能
「JRにちナビ」は、位置情報を利用して日南線の列車が今、どこを走っているかを地図上に表示します。従来は文字情報でしか確認できなかった遅延などの運行状況が、このアプリにより一目でわかるようになりました。
アプリのデザインは日南線をイメージした可愛らしいイメージに仕上がっており、画面をタッチするだけで現在の運行状況が直感的に理解できるようになっています。使いやすさと見た目の両面から、ユーザーの利便性を高める工夫がされています。
生徒たちの想い
開発に携わった産業デザイン科の大西見昊さんは「やっと出来上がったと思って、うれしいです」とコメントしています。また、情報技術科の竹内強太さんは、「こういう機能とかアプリがあることで、観光者だけでなく、メインユーザーである通勤通学者たちが、不安なく日南線を利用して、より便利に日南線を利用してもらえればと思います」と、アプリの活用に対する期待を述べています。
このように、生徒たちは単なる課題作成ではなく、実際のユーザーの視点を大切にしながらアプリを開発したことが、このプロジェクトの大きな特徴です。
JR九州からの評価
JR九州の吉村一喜支社長は、「高校生ならではの発想で、ユーザーの方はこういう情報が欲しいのかというのが盛り込まれていて、大変参考になり、驚きました」とコメントしています。プロの視点からも、高校生たちが作成したアプリの完成度と実用性が高く評価されていることがわかります。
今後のリリース予定
現在、アプリはJRの社員限定で試用されており、不具合の確認などが行われています。完成したアプリは、今年中のリリースが予定されています。
正式なリリースが実現すれば、日南線を利用する多くの通勤通学者や観光客が、このアプリを活用して、より快適に列車を利用することができるようになるでしょう。
高校教育と社会への貢献
このプロジェクトは、高校生たちが実際の社会課題に取り組み、実践的なスキルを身につけながら、同時に地域社会に貢献できる素晴らしい例となっています。情報技術科と産業デザイン科の連携により、プログラミング技術とデザイン感覚の両方が活かされた、バランスの取れたアプリが完成しました。
佐土原高校の生徒たちの成果は、教育現場における実践的な学習の重要性、そして地域と産業界の連携がもたらす可能性を示す、非常に意義深い事例といえます。今後、このような取り組みが他の地域や産業でも広がっていくことが期待されます。



