北陸地方で今シーズン初の「春一番」が吹く 昨年より15日遅い観測

新潟地方気象台は2月18日(水)、新潟県を含む北陸地方で「春一番」が吹いたと発表しました。これは今シーズン全国で初めての「春一番」の発表となります。昨年は2月3日に北陸地方で春一番が吹いており、今年はそれより15日遅い観測となっています。

「春一番」とは何か

「春一番」は、冬から春へと季節が変わる時期に初めて吹く暖かい南寄りの強い風のことを指しています。気象庁では、立春から春分までの間に広い範囲で初めて吹く暖かく強い南風と定義しており、季節の移り変わりを象徴する現象として知られています。

北陸地方における「春一番」の発表には、以下の4つの条件が目安となっています。

  • 立春から春分までの間であること
  • 日本海で低気圧が発達すること
  • 新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(東南東~西南西)の風が観測されること
  • 上記の気象台を除くいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(東南東~西南西)の風が観測されること

今回の「春一番」が吹いた理由

18日(水)は、低気圧が日本海にあり、発達しながら東北東へ進んでいました。この発達した低気圧に向かってやや強い南寄りの風が吹き、北陸地方の各地で上記の条件を満たす風が観測されたため、「春一番」が吹いたと判断されました。

福井県では午前7時40分に最大風速4.5m/s(西南西)、午前7時38分に最大瞬間風速7.1m/s(南西)を観測しています。また、富山市では10時52分に最大瞬間風速10.0m/sを観測し、新潟では午前10時25分に最大風速5.3メートルが観測されました。この暖かな風の影響で、気温も前日より3℃から4℃程度高くなり、富山市では最高気温が11.4℃に達しています。

昨年との比較と統計的な背景

昨年の2026年は2月3日に北陸地方で春一番が発表されており、これは統計開始以来最も早い記録でした。今年はそれより15日遅い2月18日の発表となっており、春一番の時期には年によって大きなばらつきがあることがわかります。季節の進み方が毎年同じではなく、大気の流れや気圧配置の影響を強く受けることが、このような差につながっています。

今後の天気の変化

春一番が吹いた直後の今後の天気は、大きく変わります。低気圧の通過後、日本付近は次第に冬型の気圧配置へと戻り、上空には寒気が流れ込む見込みです。新潟県内では夕方から次第に平地も含めて雪になるでしょう。特に山沿いでは、19日(木)朝にかけてまとまった降雪となるところがありそうです。

このように季節が一進一退を繰り返しながら、春へと向かっていくことが、この季節の特徴です。暖かい春一番の翌日には寒波が来るなど、気温差が大きくなるため、気象庁は強風やなだれ、服装の工夫などに注意するよう呼びかけています。

北陸地方とは

今回「春一番」が吹いた北陸地方は、新潟県、富山県、石川県、福井県の4県から構成されています。これらの県は日本海に面しており、冬から春への季節の変わり目に、日本海の低気圧が大きな影響を与えます。北陸地方は春一番の観測に適した地理的条件を備えており、毎年この時期の気象現象が注目されています。

季節の移り変わりを告げる現象

春一番は、冬の厳しさから春の訪れへと季節が移り変わっていくことを象徴する現象として、古くから注目されてきました。全国で今シーズン初めて発表されたこの北陸地方の春一番は、日本全国で春へ向かう季節の歩みが加速していくことを示しています。

今後、他の地域でも春一番が観測される可能性があります。春一番の発表は、冬から春への季節の移り変わりを実感させ、新しい季節の準備を促すきっかけとなる気象現象として、多くの人々に親しまれています。

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