戸塚祥太・加藤和樹ら出演、ビートルズの創成期を描く舞台『BACKBEAT』がファイナルステージで帰ってくる

世界的ロックバンド・ビートルズの創成期を描いた舞台『BACKBEAT』が、2026年4月から5月にかけて上演されることが決定した。この公演は、A.B.C-Zの戸塚祥太、俳優の加藤和樹、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大らが初演キャストで再び集結し、ビートルズ来日公演から60周年となる記念すべき2026年に、ついに初演キャストでの「ファイナルステージ」を迎えることになる。

ビートルズの歴史を舞台で表現する珠玉の作品

『BACKBEAT』は、1994年に公開された伝記映画をイアン・ソフトリー監督自らが舞台化した作品だ。本作は、結成当初は5人編成だったビートルズが、ドイツ・ハンブルクでの巡業などを経て頭角を現していく中で、メジャーデビューを待たずして袂を分かつことになるメンバーの葛藤や青春を描いている。

ビートルズというバンドの歴史の中でも、特に創成期の熱く、エネルギーに満ち溢れた時代を舞台上に蘇らせる。この物語では、スチュアート・サトクリフ、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、ポール・マッカートニー、そしてピート・ベストという5人の「ビートルズ」たちの出会いと別れが鮮烈に描かれる。彼らはその才能の巨大さゆえに、強い磁力で引きあったり反発しあったりする、魂の双子として表現されている。

日本での公演歴と今回の特別な意味

『BACKBEAT』は日本では2019年に初演、2023年に再演されており、今回が3度目の上演となる。これまでの公演では、20曲以上もの生演奏で綴る熱いステージが大きな話題を呼び、多くの観客を魅了してきた。

今回の上演が特別な理由は、ビートルズが来日公演から60周年という記念すべき2026年に行われることと、初演キャストでの「ファイナルステージ」という位置づけにある。つまり、この公演がこのキャスト、このメンバーでの最後の舞台となるのだ。

豪華なキャスト陣が初演キャストで集結

今回のキャスト陣は、初演から引き続き出演する著名な俳優・パフォーマーたちで構成されている。A.B.C-Zの戸塚祥太がスチュアート・サトクリフを演じ、俳優の加藤和樹がジョン・レノン役、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大がジョージ・ハリスン役を担当する。そして、JUONがポール・マッカートニー役、上口耕平がピート・ベスト役を務める。

さらに、今回からの新キャストとして、林翔太の出演が決定している。林はスチュアートやアストリッドの友人であるクラウス・フォアマン役と、ビートルズのドラマーとなるリンゴ・スター役を務める予定だ。注目すべき点として、林はリンゴ・スター役のため、すでにドラムの練習を開始しているという。

翻訳・演出と音楽監督による最高のステージ制作

翻訳・演出はこれまでの公演に引き続き石丸さち子が手掛け、音楽監督は森大輔が務める。二人のタッグにより、バンド創成期のほとばしるエネルギーが舞台上に蘇らせられる。

ストレートプレイながら22曲を生演奏する類を見ないステージ

この舞台の最大の特徴は、ストレートプレイと銘打ちながら、22曲を生演奏する、類を見ないステージという点だ。ミュージカルでもなく、ただのライブでもない。舞台『BACKBEAT』は、ビートルズの生き様を、言葉だけではなく音と演技を通じて表現する、唯一無二のパフォーマンスなのだ。

来たる2026年、令和のビートルズが帰ってくる。The Beatlesとして演奏するという恐怖をはねのけて、舞台上に、仲間の絆、孤独、馬鹿騒ぎ、愛と嫉妬、そして何よりロックンロールの熱を、炸裂させるのだ。

キャスト陣からのコメント

戸塚祥太は「様々なことを確かめる為にもしのごの言わずRock&Rollしたいと思います」とコメント。加藤和樹は「今回はファイナルということで、今持てる全てをビートルズに捧げます。ご期待ください!」と力強く語った。辰巳雄大は「言葉だけではなく、魂と音でジョージ・ハリスンとして伝えていきたいと思います」と述べており、各キャスト陣の意気込みが伝わってくる。

さらに、ポール・マッカートニー役を務めるJUONは「生きてきて良かった。胸いっぱい感謝します。この喜びと今だから感じられる思いを抱きしめながら僕達は、ROCK AND ROLLします。皆様に逢える事を楽しみにしています」と感激を込めてコメントしている。

ビートルズファンも演劇ファンも必見

『BACKBEAT』は、ビートルズの歴史に興味のある人はもちろん、舞台演劇や音楽パフォーマンスを愛する多くの人々にとって、見逃すことのできない作品となるだろう。初演キャストでの最後の舞台となる2026年春の公演は、ビートルズが来日公演から60周年という記念すべき年に、彼らの創成期を描く物語の完結を見届けるまたとない機会である。

劇場で、魂と音で表現される、ビートルズの生き様を是非味わっていただきたい。

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