劇場アニメ「北極百貨店のコンシェルジュさん」Eテレで本日放送 動物たちが集う不思議な百貨店へようこそ
2023年公開の劇場アニメ「北極百貨店のコンシェルジュさん」が、本日NHK Eテレにて午後3時50分から地上波放送されます。[3]
原作は漫画家・西村ツチカさんによる同名コミックで、来店するお客様がすべて動物という不思議な百貨店「北極百貨店」を舞台にした、心温まる物語です。[1][3]
NHK Eテレでの放送情報
- 番組名:劇場アニメ「北極百貨店のコンシェルジュさん」
- 放送局:NHK Eテレ[3]
- 放送日時:12月13日(土)午後3時50分〜5時00分[1][3][6]
- 放送形態:劇場アニメの地上波放送[2]
- 上映時間:70分(G指定)[3]
Production I.Gによる劇場アニメ版が、Eテレの午後の時間帯で放送される形となっており、家族みんなで楽しめる作品として編成されています。[2][4]
「北極百貨店のコンシェルジュさん」とは?
「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、西村ツチカさんの漫画を原作とするアニメ映画です。[1][3]
物語の舞台は、来店するお客様がすべて動物という不思議な百貨店「北極百貨店」。そこで新人コンシェルジュとして働き始めた少女・秋乃の奮闘と成長が描かれます。[1][2][4]
父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク、恋人へのプロポーズに悩むニホンオオカミなど、多彩な事情を抱えたお客様が訪れ、それぞれの思いに秋乃が丁寧に寄り添っていきます。[2][4]
あらすじ:動物のお客様に寄り添う新人コンシェルジュ・秋乃
新人コンシェルジュ秋乃が働きはじめた「北極百貨店」は、来店されるお客様がすべて動物という、ちょっと不思議で夢のような百貨店です。[1][2]
一人前のコンシェルジュを目指し、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら、秋乃は日々仕事に励みます。その前に現れるのは、さまざまな悩みや願いを抱えたお客様たちです。[1][2]
- 父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク[2][4]
- 恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミ[2][4]
「自分のため」「大切な誰かのため」など、いろいろな理由で「北極百貨店」を訪れるお客様たち。それぞれに異なる背景や感情があり、秋乃は一人ひとりの思いをくみ取りながら、最適な品物やサービスを提案しようと、店内を元気に駆け回ります。[2]
優しく繊細なドラマが積み重なり、仕事への向き合い方や、人と人(動物と人)とのつながりの尊さが、静かに、しかし印象的に描かれます。日常の中で忘れがちな「相手の気持ちを想像すること」の大切さを、柔らかなタッチで思い出させてくれるような作品です。[2][4]
制作スタジオはProduction I.G 手がけるのは板津匡覧監督
アニメーション制作は、「攻殻機動隊」シリーズなど数々の話題作で知られるProduction I.Gが担当しています。[2][4]
監督を務めたのは、板津匡覧さん。『みつあみの神様』の映像化で繊細な演出力が高く評価されたクリエイターで、本作でも柔らかな色彩と豊かな表情描写で、百貨店の華やかさと、登場キャラクターたちの感情を丁寧に表現しています。[2]
Production I.Gならではの、鮮やかで表現力豊かな映像と、手描きの温かみを感じさせるアニメーションが融合し、「北極百貨店」の世界観を魅力的に立ち上げています。[2][4]
海外映画祭でも高評価のアニメーション表現
「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、日本国内だけでなく海外の映画祭でも高い評価を受けています。[2][4]
- ファンタジア国際映画祭 長編アニメ部門・観客賞銀賞[4]
- スコットランド・ラブズ・アニメ映画祭 審査員賞[4]
- プチョン国際アニメーション映画祭 韓国漫画アニメーション学会長賞[4]
こうした受賞歴からも、作品の完成度や、アニメーションとしての表現力の高さがうかがえます。海外の観客や専門家からも、物語の普遍性や映像美が認められた形です。[2][4]
劇場公開からテレビへ 多くの人に届くチャンス
本作は2023年10月20日に劇場公開された70分の長編アニメーションで、一般劇場での公開を経て、今回Eテレでの放送が実現しました。[3]
映画館に足を運ぶ機会がなかった方や、もう一度じっくり見直したいという方にとって、今回のEテレ放送は作品に触れる絶好の機会と言えます。「地上波での放送決定」として、制作元のProduction I.Gも告知しており、多くの視聴者に届くことが期待されています。[2]
家族で楽しめる、やさしいファンタジー
「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、動物が登場するファンタジー作品でありながら、過度なアクションや激しい描写よりも、穏やかなドラマや心の交流を丁寧に描く作品です。[1][2]
G指定の70分作品ということもあり、小さなお子さんから大人まで、幅広い世代が安心して楽しめる内容となっています。[3]
動物たちの可愛らしい姿や、百貨店の華やかな内装といった視覚的な楽しさに加え、「贈り物」「プロポーズ」「家族への思い」など、誰もが共感しやすいテーマが物語の中心に置かれているため、世代を問わず心に響きやすい作品です。[2][4]
特に、誰かのために一生懸命になろうとする秋乃の姿や、お客様一人ひとりの事情に対して、ただ商品を売るのではなく、その気持ちに寄り添おうとする姿勢は、サービス業に携わる人はもちろん、日常生活の人間関係にも通じるメッセージとして受け取ることができます。[2]
放送に向けての見どころ
- 動物たちの多彩なキャラクター
ウミベミンクやニホンオオカミをはじめ、個性豊かな動物のお客様が次々と登場します。それぞれに性格や事情があり、動物でありながらどこか人間味を感じさせる描き方が魅力です。[2][4] - 百貨店という舞台ならではの世界観
「北極百貨店」は、華やかなショーウィンドウや売り場、落ち着いた接客カウンターなど、百貨店らしい要素がふんだんに盛り込まれた舞台です。そこに「すべてのお客様が動物」という設定が加わることで、日常と非日常が心地よく混ざり合った世界になっています。[1][2] - Production I.Gによる映像美
優しい色彩と繊細な描線、細部まで行き届いた美術設定が、物語を静かに支えています。特に、店内の照明やインテリア、動物たちの毛並みや表情など、画面をじっくり眺めたくなるような描写が豊富です。[2][4] - 海外映画祭で認められた表現力
観客賞や審査員賞など、複数の映画祭での受賞歴は、エンターテインメントとしての楽しさだけでなく、作品としての完成度の高さを物語っています。映画祭での評価をきっかけに興味を持った方にとっても、今回の放送は見逃せない機会です。[4]
「北極百貨店のコンシェルジュさん」をこれから見る方へ
これから初めて「北極百貨店のコンシェルジュさん」を見る方は、ぜひ肩の力を抜いて、「百貨店に遊びに行く」ような気持ちでテレビの前に座ってみてください。
華やかな売り場を歩き回る秋乃の視点で、さまざまなお客様との出会いを体験していくうちに、自分自身の大切な人のことを思い出したり、誰かに何かを贈りたくなったりするかもしれません。[2]
物語は激しい起伏よりも、静かで温かな感情の動きをじっくり描いていくスタイルなので、ゆったりとした気持ちで最後まで見届けると、エンディングを迎えたときに、心の中にやさしい余韻が残るタイプの作品です。[1][2]
本日のEテレ放送は、そんな「北極百貨店」の世界に気軽に触れられる貴重な機会となっています。



