「ジュースも牛乳も水で割る…!?」ヨーロッパの食習慣に驚き ~日本との違いを描いた漫画『欧州の食卓カルチャーショック』が話題に~
2025年9月、漫画『欧州の食卓カルチャーショック』(作者:むしょこさん)がSNS上で大きな話題を呼んでいます。「ジュースも牛乳も水で割る…!?」というヨーロッパの意外な食習慣が描かれ、その内容に日本の読者から驚きと興味の声が相次ぎました。
今回はこの驚きの食文化に焦点を当て、ヨーロッパと日本の食習慣の違いや、漫画が与えた反響についてやさしく解説します。
漫画がきっかけで注目されたヨーロッパの食習慣
- 『欧州の食卓カルチャーショック』は、海外生活経験を持つ漫画家・むしょこさんが、自身の驚きをもとに描いた作品です。
- インスタグラムなどSNSで800件以上の「いいね」を集め、日本国内でも多くの人々から「知らなかった」「本当にこういう文化があるの?」といった驚きや興味、共感の声が寄せられています。
この漫画が注目を集めるきっかけとなったのは、「ジュースや牛乳を水で割って飲む」という一コマ。日本人にとっては少々想像しがたい食卓のワンシーンですが、実際にヨーロッパの一部地域では日常的に見られる文化の一つだといいます。
ヨーロッパではなぜ飲み物を水で割るのか?
むしょこさんの取材によると、「ヨーロッパではジュースだけでなく牛乳まで水で割ることがある」とのこと。「ビールやワインも水割りにすることがある」と語られ、日本人には馴染みの薄い「割る」文化が根付いている様子が描かれています。
- ドイツではコーラとファンタを混ぜたご当地ドリンク「スぺッチ」や、ロングライフ牛乳を水で薄めて飲む習慣も存在します。
- 「とにかく色んなものを混ぜたり、薄めたりする感覚がヨーロッパの一部には根づいている」と、むしょこさんは表現しています。
このような習慣の背景には、各国での飲み物自体の濃さや味の違いが指摘されています。例えば、「ドイツの牛乳はとても濃厚だったり甘みが強いものもあり、そのままだと重いと感じる人が水で割って飲む」などの理由が挙げられています。
日本との違いに驚きと戸惑いの声が続々
日本ではジュースや牛乳、ビール、ワインなどを「そのまま飲む」ことが一般的です。特に牛乳を水で割るという発想自体がなく、この漫画を読んだ多くの読者からは「初めて知った」「驚いた」といった声とともに、「やってみたい」「理由が気になる」など好奇心を刺激する意見も見受けられました。
- 「うちの夫もカレーをフォークで食べる!」というコメントが多く、カレーをフォークで食べる欧州の習慣も同様に話題となりました。
- 日本ではカレースプーンが当たり前ですが、欧州では「スプーン=子ども用」というイメージが強く、大人はフォークで食べることが多いそうです。
「割る」文化への賛否と多様性の受け入れ
漫画への反響には「おいしそう」「合理的かも」といった好意的な声から、「不思議な感覚でどうしても真似できない」「味が薄そうでおいしくなさそう」といった否定的な意見もありました。また、「ヨーロッパでひとくくりにするのは少し乱暴では?」という指摘や、「ドイツの食文化を中心に漫画が描かれているのでは」という声もあがっています。
- 一部では「イタリアでは見たことがない」「フランスでは毎日温かい夕食が出る」など、国や地域、家庭によって習慣はさまざまという指摘も。
- 「ドイツは食への関心が薄い国民性」と評する声もあるなど、ヨーロッパ内でも文化的な違いが大きいことが改めて浮き彫りにされています。
多様な文化から見えるヨーロッパの食卓
今回話題となった「ジュースや牛乳を水で割る」文化以外にも、ヨーロッパには国ごとの豊かな食文化があります。
- フランスではワインやチーズを中心とした食卓が有名で、食のマナーや会話文化も重要視されます。
- イタリアでは温かい家庭料理、季節の素材を生かした伝統的な食事が愛されています。
- イギリスは「紅茶文化」、スペインやポルトガルでは「オリーブ油や魚介料理」など、それぞれの土地の特性が色濃く表れています。
その一方で、現代のヨーロッパの食卓はいわゆる「ミックスカルチャー」的な要素も強まっており、各国料理や異文化的な食習慣が融けあいはじめています。また、外食やインスタント食品の普及など、日本と同様に大きな変化も見られるようになりました。
世界はまだまだ広い ― 日本の当たり前と世界の当たり前の違い
今回の話題は私たちが「当たり前」と信じてきた食習慣や文化が、世界的に見れば一つのローカルルールに過ぎないことを思い出させてくれます。
「ジュースや牛乳を水で割る」文化には驚きの声が多い一方、「そんな飲み方があってもいい」と多様性を楽しむ声も少なくありませんでした。
- むしょこさん自身も、驚きや戸惑いを感じながらも、「世界は広い」「新しい発見が楽しい」という気持ちを大切に描かれています。
- ヨーロッパの食卓には、長い歴史や気候風土、宗教、経済事情など、さまざまな背景が反映されています。
このような文化の違いを知ることは、日本の「日常」を見つめ直すきっかけにもなります。また、異文化への理解や尊重とともに、自分たちの習慣にも好奇心を持ち、楽しく新しい発見につなげることができそうですね。
インターネット時代と食文化の広がり
現在はSNSやウェブ漫画といった媒体を通じて、世界中の生活文化や食卓事情が手軽に共有・拡散されるようになりました。
むしょこさんの漫画もそうですが、インターネットの力によって、国を越えた「食文化の交流」がかつてない広がりを見せています。
- 「あるある!」「うちもそうだよ」と海外在住経験者の共感や、「ええっ!?」と日本人の驚きがSNS上に次々と投稿されることで、気軽に異文化を体験できる時代になりました。
- 生活のささいな違いを描くカルチャーエッセイ漫画は、今後ますますヒット作が生まれ続けるでしょう。
まとめ:身近だけど意外!ヨーロッパの食習慣に学ぶ「多様性」と「広い世界」
ヨーロッパの食卓をめぐる漫画『欧州の食卓カルチャーショック』をきっかけに、日本とヨーロッパの「当たり前」の違いが意外な形で明らかになりました。
- ジュースや牛乳を水で割る、カレーをフォークで食べるといった風習は、日本人にとっては驚きですが、逆にヨーロッパの人々にとっては自然な生活の一部です。
- こうした意外な違いを知ることで、世界の多様性や、相互理解・異文化交流の大切さをあらためて実感できるのではないでしょうか。
日常の「ふつう」は、世界規模で見れば「それぞれ異なる文化」であると気づかせてくれる本作。今後も新しい発見にあふれたカルチャーショック漫画に期待しつつ、自分たちの暮らしも少し新鮮な目で見直してみませんか。