冬の加古川を楽しみ尽くす年末年始イベント特集 デジタルスタンプラリーと「恵幸川鍋」で心も体もぽかぽかに

兵庫県加古川市では、この冬から来年2月にかけて、スマートフォンを使ったスタンプラリーや、地元グルメを味わえる鍋イベントなど、家族で楽しめる取り組みが続々と行われています。この記事では、「加古川デジタルBINGOスタンプラリー!」と、加古川を代表する古刹・鶴林寺常楽寺で行われる「恵幸川鍋」振る舞いイベント、そして12月27日・28日から2026年正月にかけての主なイベントについて、やさしくわかりやすくご紹介します。

スマホ片手にまち歩き「加古川デジタルBINGOスタンプラリー!」概要

まずご紹介するのは、加古川市内のスポットを巡りながら楽しめる「加古川デジタルBINGOスタンプラリー!」です。市内観光の新しい形として注目されており、2025年12月20日(土)から2026年2月22日(日)まで開催されています。

  • 開催期間:2025年12月20日(土)~2026年2月22日(日)
  • 場所:加古川市内の指定スポット(全9カ所)
  • 参加費:無料
  • 事前申込:不要(スマホから専用サイトにアクセスするだけ)
  • 主催・問い合わせ:一般社団法人 加古川観光協会(加古川プラザホテル1階)

スマートフォンがあれば参加でき、専用アプリのダウンロードは不要です。専用サイトにアクセスして参加登録を行うと、画面上に3×3のビンゴカードが表示され、対象スポットでQRコードを読み取るごとにマスが埋まっていく仕組みになっています。

どんなスポットを巡るの? 9カ所のスタンプスポット

スタンプラリーの対象となるスポットは、市内の観光名所や街歩きが楽しいエリアなど、合わせて9カ所が設定されています。

  • 加古川観光案内所(加古川駅前)
  • 加古川駅周辺(ベルデモール、寺家町エリア)
  • 金剛寺浦公園界わい
  • 春日神社・ニッケ社宅倶楽部周辺
  • 光念寺
  • 粟津天満神社
  • 称名寺
  • その他、市内のおすすめスポット数カ所

各スポットには、スタンプラリー専用の看板が設置されていて、その看板にあるQRコードをスマホで読み取ることでスタンプが貯まります。スタンプを集めながら、普段はなかなか足を運ばないエリアを歩いてみると、「こんな場所があったんだ」と新しい発見があるかもしれません。

また、加古川観光案内所では、まち歩きに役立つ「わがまち加古川70選」や「加古川ええとこぽけっとなび」といった冊子も配布されており、スタンプラリーと合わせて観光情報をチェックするのにも便利です。

遊び方はとっても簡単 ビンゴを揃えて豪華賞品にチャレンジ

参加方法と遊び方は、とてもシンプルです。初めてデジタルスタンプラリーに参加する方や子ども連れのご家庭でも、気軽に楽しめる内容になっています。

  • 1. 専用サイトにアクセスして参加登録
    手持ちのスマートフォンからスタンプラリー専用サイトにアクセスし、簡単な参加登録を行います。アプリのダウンロードは必要なく、ブラウザから利用できます。
  • 2. まちを巡ってQRコードを読み取り
    対象スポットに設置された看板のQRコードを読み取ると、デジタルのビンゴカードのマスが一つずつ埋まっていきます。
  • 3. タテ・ヨコ・ナナメ、どれか1列揃えばビンゴ達成
    タテ・ヨコ・ナナメのいずれか1列が揃うとビンゴとなり、達成状況に応じてプレゼントや抽選への応募権利が得られます。

ビンゴの数に応じて、次のような特典が用意されています。

  • A賞(全マス達成)
    9マスすべてを埋めると、加古川和牛(1万円相当)が当たる抽選に応募できます。
  • B賞(ビンゴ3列達成)
    タテ・ヨコ・ナナメ合わせて3列分のビンゴを達成した人は、加古川特産品(3,500円相当)の中から好きなものを選べる抽選に参加できます。
  • C賞(ビンゴ1列達成)
    1列ビンゴを達成した人には、先着300名限定でオリジナル缶バッジがプレゼントされます。加古川観光案内所または加古川観光協会窓口で、スマホ画面を提示すると交換できます。

なお、ビンゴの数に応じて最大2回まで抽選応募が可能で、A賞とB賞の両方に応募できます(重複当選はなし)。C賞の缶バッジは応募手続き不要で、ビンゴ達成画面の提示のみで受け取れる点も参加しやすいポイントです。

「わがまち加古川70選」と連動 まちの魅力再発見のチャンス

このデジタルスタンプラリーは、「わがまち加古川70選」など、市がこれまで紹介してきた魅力的なスポットとも連動しており、観光だけでなく、地元の人にとってもまちの魅力を再発見できる取り組みになっています。

日頃何気なく通り過ぎている場所も、あらためて訪れてみると歴史や物語が感じられるはずです。特に、お子さんと一緒に参加すると、「次はどこに行こうか」「ここにはこんな神社があるんだね」と、自然と会話が生まれるという声も紹介されています。

鶴林寺・常楽寺で初の「恵幸川鍋」振る舞いイベント

つづいて、年末の大みそかに初めて開催されるのが、加古川市内の古刹、鶴林寺常楽寺で行われる「恵幸川鍋(えこうがわなべ)」振る舞いイベントです。こちらは、地元の食材をふんだんに使い、訪れる人に温かい鍋料理を無料または手頃な価格で提供する企画として伝えられています。

鶴林寺は「西の法隆寺」とも呼ばれ、国宝の太子堂や重要文化財の本堂など、多くの文化財を有する加古川屈指の名刹です。一方の常楽寺も、地域に根ざした歴史ある寺院として知られています。大みそかの夜は、一年を締めくくる除夜の鐘や初詣の準備で多くの参拝客が訪れますが、そのタイミングに合わせて、温かい鍋を振る舞うことで、訪れた人に「ほっと一息つける時間」を提供する狙いがあります。

「恵幸川鍋」という名前には、「恵み」と「幸せ」、そして「加古川」を掛け合わせ、地域の恵みをみんなで分かち合い、幸せな新年を迎えてほしいという思いが込められていると紹介されています。具材には、加古川周辺でとれる野菜や、地元産の肉や魚介類などを使用し、身体の芯から温まる味わいを楽しめます。

例年、大みそかの寺院は冷え込む中で長時間並ぶことも多いため、温かい鍋の振る舞いは、家族連れや高齢の方にとってもありがたい存在です。境内では、鍋とともに、甘酒の提供やライトアップ、写経体験などが行われる可能性も伝えられており、静かで厳かな雰囲気の中にも、ほっとする温かさを感じられるイベントになりそうです。

年末年始を彩る 12/27・28~2026年正月の加古川イベントまとめ

12月27日(土)、12月28日(日)から2026年正月にかけて、加古川市内では、今回紹介したスタンプラリーや鍋イベント以外にも、家族で楽しめる催しが数多く予定されています。

まず、先ほどの「加古川デジタルBINGOスタンプラリー!」は、年末年始も引き続き開催されており、帰省や冬休みで加古川に訪れる人にもぴったりの企画です。年内はもちろん、正月休みの間にゆっくりと市内を巡るプランを立てるのもおすすめです。

また、市内の商業施設や公共施設では、子ども向けのワークショップや、お正月ならではの凧づくり・書き初め体験、地元ミュージシャンによるミニコンサートなど、多彩なイベントが予定されています。詳細な日時や会場は、それぞれの施設の案内や、市や観光協会のイベント情報ページで確認するとよいでしょう。

さらに、初詣の時期には、粟津天満神社春日神社鶴林寺など、市内各地の神社仏閣が多くの参拝客で賑わいます。スタンプラリーのスポットにもなっている場所が多いため、初詣とスタンプ集めを一緒に楽しめるのも、今年の加古川ならではの魅力といえるでしょう。

親子で、友人同士で、ゆったり楽しむ加古川の冬

今回ご紹介したデジタルスタンプラリーや「恵幸川鍋」イベント、そして年末年始のさまざまな催しは、いずれも「まち全体を楽しんでもらいたい」という思いから企画されています。

デジタルスタンプラリーは、スマホ一つで簡単に参加できる一方で、実際にまちなかを歩き、歴史あるお寺や神社、公園、商店街を訪ねるきっかけになります。抽選で当たる加古川和牛特産品も魅力的ですが、それ以上に、「こんな場所があったんだ」「このお店、また来たいね」といった発見や思い出が、一番の“ご褒美”になるかもしれません。

また、「恵幸川鍋」は、大みそかという特別な一日に、地域の人同士が温かい鍋を囲みながら、穏やかな時間を共有できる場です。寒さが厳しい季節だからこそ、地元の食材を使った鍋料理と、人の温もりが心にしみるイベントになるでしょう。

年末年始は何かと慌ただしい時期ですが、少しだけ時間をつくって、加古川のまちをゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。スタンプラリーのマップを片手に、歴史あるお寺を巡り、商店街で買い物をし、締めくくりに温かい鍋を味わう——そんな過ごし方ができるのも、この冬の加古川ならではの楽しみ方です。

イベントの詳しい内容や最新情報は、加古川市公式サイト加古川観光協会のおでかけ情報ページなどで随時案内されています。お出かけの前に、開催時間や休業日、駐車場情報などを確認してから向かうと安心です。

冬の冷たい空気のなかで、きらめくライトや人々の笑顔に包まれながら、加古川の魅力を全身で感じられるこの季節。2025年から2026年にかけての年末年始は、ぜひ加古川市で、心あたたまるひとときを過ごしてみてください。

参考元