細田守監督『果てしなきスカーレット』第53回アニー賞3部門にノミネート決定

「アニメーション界のアカデミー賞」として世界中で注目される第53回アニー賞のノミネート作品が発表され、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』が長編アニメーション部門でインディペンデント作品賞・監督賞・脚本賞の3部門にノミネートされることが決定しました。ノミネート作品の発表は現地時間1月5日(月)午前8時、日本時間では1月6日(火)午前1時に行われました。

作品について

『果てしなきスカーレット』は、細田守監督が手がけたスタジオ地図の15周年を記念する作品です。本作の主人公は王女・スカーレットで、彼女が父の復讐に失敗するも、≪死者の国≫で再び宿敵に復讐を果たそうとする物語となっています。

スカーレットの声は芦田愛菜が演じ、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖役を岡田将生が担当しています。さらに、スカーレットと聖の前に立ちはだかる最凶の宿敵・クローディアスを役所広司が圧倒的存在感で演じています。

その他にも、市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、山路和弘、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、白石加代子といった日本を代表する豪華キャストが集結しており、作品の完成度の高さを物語っています。

ストーリーの概要

物語は、王女スカーレットが父を殺して王位を奪った叔父・クローディアスへの復讐を誓うところから始まります。しかし父の復讐に失敗したスカーレットは、≪死者の国≫という別世界で再び宿敵との対峙に向かうことになります。

そんな中、スカーレットは現代の日本からやってきた看護師・聖と出会うことになります。時を超えて出会った二人は、最初は衝突しながらも、共に≪死者の国≫を旅することに。戦うことでしか生きられないスカーレットと、戦うことを望まない聖という対照的なキャラクターが、物語の中で深い関係を築いていきます。

傷ついた身体を治療し、敵・味方に関わらず優しく接する聖の温かい人柄に触れることで、凍り付いていたスカーレットの心は徐々に溶かされていくという描写が作品の重要な要素となっています。二人は次々と現れる刺客と闘いながら、クローディアスを見つけ出すために「見果てぬ場所」を目指していくのです。

細田守監督にとっての歴史的ノミネート

今回のノミネートは、細田守監督にとって極めて意義深いものとなっています。細田監督は第46回アニー賞で『未来のミライ』により日本人監督として初めてインディペンデント作品賞を受賞した実績があります。その後も『竜とそばかすの姫』や『未来のミライ』を含む過去作で監督賞・脚本賞などにノミネートされた経歴を持っています。

今回の『果てしなきスカーレット』の3部門ノミネートによって、細田監督は日本人として初となる2度目のインディペンデント作品賞の受賞、さらには監督賞・脚本賞の初受賞という前人未踏の快挙へ王手をかけることとなったのです。

細田守監督からのコメント

このニュースを受けた細田監督は、喜びと感謝の気持ちを込めたコメントを寄せています。監督は「3部門にノミネートされたことを、光栄に思います。この作品を観て、応援してくださった皆さんに心より感謝いたします」と述べており、ファンやスタッフへの感謝の気持ちを大切にしていることが伝わります。

アニー賞について

アニー賞は、1972年に創設された、国際アニメーション映画協会(ASIFA-Hollywood)が主催する国際的な賞です。劇場用作品だけでなく短編作品や配信作品、ゲームなど、様々なアニメーション作品全般と、その作品に携わったスタッフに送られます。

「アニメーション界のアカデミー賞」とも称されており、その年のアカデミー賞の行方が色濃く映し出されていることもあり、世界中の映画・テレビ・アニメ業界関係者やファンにとって注目すべき賞という重要な位置づけになっています。

受賞式の開催予定

第53回アニー賞授賞式は現地時間2026年2月21日(土)に実施される予定です。この授賞式で、受賞作品及び受賞者が発表されることになります。

『果てしなきスカーレット』が3部門での受賞を果たすことができるかどうか、そして細田守監督がアニメーション界でさらなる新しい記録を作ることができるかどうかについて、世界中のアニメーションファンや業界関係者から大きな期待が寄せられています。

作品の公開状況

『果てしなきスカーレット』は全国にて公開中であり、劇場で鑑賞することができます。細田守監督の最新作として、そして第53回アニー賞ノミネート作として、多くの観客の注目を集めています。

参考元