その物忘れ、認知症?それとも加齢? 受診の目安は「不安感」

最近、物忘れが気になって不安を感じている方が増えています。3月15日頃に毎日新聞で報じられたように、「その物忘れ、認知症?それとも加齢? 受診の目安は『不安感』」というテーマが注目を集めています。また、北斗リハビリテーション病院の鴫原医師が「もの忘れ外来医師の教える認知症」という書籍を出版し、物忘れの正しい理解を広めようとしています。この記事では、そんな物忘れについて、わかりやすく優しいお話をお届けします。一緒に考えてみましょうね。

物忘れって、どんなもの?

誰しも歳を重ねると、少し忘れっぽくなることがありますよね。例えば、朝ごはんのメニューを忘れたり、鍵をどこに置いたか思い出せなかったり。でも、それが加齢による自然な物忘れなのか、それとも認知症のサインなのか、見分けがつきにくいものです。政府広報オンラインによると、65歳以上の高齢者のうち、認知症が約12%、その前段階の軽度認知障害(MCI)が約16%で、合わせて3人に1人が認知機能に関わる症状を抱えているそうです。つまり、身近な問題なんですね。

加齢による物忘れと認知症による物忘れの違いを、簡単な表で比べてみましょう。

項目 加齢による物忘れ 認知症による物忘れ
忘れる範囲 体験の一部を忘れる
(例: 朝食の献立を忘れた)
体験のすべてを忘れる
(例: 朝食を食べたこと自体を忘れた)
自覚 自分で気づきやすい 自覚がないことが多い
(初期には自覚がある場合も)
進行 あまり進まない 症状が徐々に悪化する

この表のように、認知症の場合、忘れる内容が全体的で、自分で気づきにくいのが特徴です。例えば、同じ話を何度も繰り返したり、探し物が増えたり、人を疑ったりするのもサインかもしれません。判断力の低下も見られますよ。料理の味付けが変わったり、計算ミスが増えたり、新しいことを覚えられなくなったり。

不安を感じたら、早めに受診を!

毎日新聞の記事で強調されているのは、物忘れに対する不安感が受診の目安だということです。物忘れ自体は誰にでもあるけれど、それが気になって不安になったら、それは体からの大事なメッセージ。専門医の朝田隆先生によると、認知症の多くはアルツハイマー型で、脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積して20年かけて進行します。その前の「グレーゾーン」であるMCIの時期が大事で、4年以内に約50%が認知症に移行しますが、26%は正常に戻る可能性もあるんです。

しかも、病院に行くまで平均4年かかるそう。グレーゾーンの初期に気づいて生活習慣を整えれば、予防できるチャンスです。日本では認知症患者の8割が80歳以上で、その8割が女性。将来的に身近になる問題ですよ。

さらに、2026年5月に発刊された『認知症疾患診療ガイドライン2026』は、9年ぶりの大改訂。アルツハイマー病をプレクリニカル期(無症状)、MCI期、認知症期の3フェーズで定義しています。このガイドラインは、MCIの人にどうアプローチして認知症移行を防ぐかを戦略的に示しています。健康的な生活で発症を遅らせられるデータも出ています。

早期発見が鍵!新しい治療薬も

2026年現在、レカネマブという治療薬が普及し始めています。これは脳内のアミロイドβを除去する点滴薬で、MCIや初期アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果が期待されます。だからこそ、早期発見がより重要なんです。

北斗リハビリテーション病院の鴫原医師の書籍『もの忘れ外来医師の教える認知症』は、そんな日常の疑問に答えてくれます。もの忘れ外来で多くの患者さんを見てきた先生のアドバイスは、心強い味方ですね。

予防のためにできること

認知症は完全に防げなくても、予防可能な要素が38.9%もあるんです。2026年の日本解析で、寄与度が高いのは難聴(6.7%)運動不足(6.0%)高LDLコレステロール(4.5%)。生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)との関連も強いです。

毎日の生活で取り入れやすい予防法をリストアップしてみましょう。

  • 運動を習慣に:散歩や軽い体操で、運動不足を解消。脳の血流が良くなります。
  • 耳のチェック:難聴は早期に補聴器などで対応を。
  • 食生活の見直し:高LDLを下げるために、野菜中心の食事と適度な脂質管理を。
  • 健診を活用:定期的に認知機能をチェック。予測因子を把握しましょう。
  • 手書きを増やす:スマホの使いすぎで「スマホ認知症」が問題に。手帳を使うと記憶力がアップします。調査では、スマホ影響を感じる人が63.2%、手書き機会減少を68.2%が実感しています。

これらを少しずつ実践すれば、グレーゾーンから抜け出す助けになりますよ。鴫原医師の書籍もおすすめです。

家族で支え合う大切さ

物忘れが心配なのは、ご自身だけじゃなく、家族の方も同じです。初期には自覚があるので、周りが気づいて声をかけるのも大事。見当識障害(日付や場所がわからなくなる)や理解力の低下が出たら、優しく専門医へつなげましょう。

認知症は70種類以上ありますが、日本で7割がアルツハイマー型。血管性認知症も生活習慣が影響します。3月15日のニュースをきっかけに、みんなで知識をアップデートしましょう。不安を感じたら、迷わず「もの忘れ外来」へ。早期なら希望がありますよ。

この記事が、少しでも皆さんの心の支えになれば嬉しいです。一緒に健康な毎日を過ごしましょうね。

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