幕張メッセに熱気再来!ワンダーフェスティバル2025[夏]の全貌

2025年7月27日(日)、千葉県の幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2025[夏]」(通称ワンフェス)は、世界最大級の造形・フィギュアイベントとして今年も多くの造形ファン・クリエイター・コレクターを熱狂させました。会場内は造形物だけでなく、鮮やかなコスプレや多彩なワークショップ、いきものをテーマにした特別エリアなど多様な魅力で彩られ、訪れた人々に“造形と表現の感動”を提供しました。

今年のワンフェスはここが違う! 拡大するブースと体験コーナー

2025年のワンフェスは会場規模をさらに拡大し、幕張メッセ国際展示場1~8ホールを使用。プロ・アマを問わず約2,000組のディーラー(出展者)がこだわりの造形物やフィギュア、ガレージキット、オリジナル作品などを展示・販売。彩り豊かなブースがズラリと並び、来場者は“ここにしかない一期一会の出会い”に心躍らせていました

  • 体験コーナー:参加型の新提案
    今年は「体験コーナー」が1ホールまるごと拡大され、全8種のワークショップを用意。恐竜やエヴァンゲリオンを題材に、クリエイター気分で造形作りやペイント体験を楽しむ子どもたちや大人の姿が目立ちました。計450名以上が参加できる大規模な体験型プログラムとなり、来場者が作品作りを通して“自らもクリエイターになる”場が充実しました
  • 前売り券も様々な割引制度を導入
    前売り入場券は3,500円、22歳以下割は2,200円、午後割は2,300円と利用しやすい価格帯。一般券は当日4,000円でした。学生からファミリーまで幅広い層に開かれた祭典です

注目度No.1!ディーラーブース最前線リポート【フィギュア・アザーズ編】

会場最大の見どころとなるのは、ディーラーブースの華やかさ。それぞれのブースでは、今話題のアニメやゲーム、映画、コミックをモチーフとした新作フィギュアやガレージキットが披露され、オリジナリティ溢れるアザーズ(一点モノ、創作系、メカニカルアート等)作品が訪れた人々の目を釘付けにしました。

  • 人気版権から一点モノまで勢ぞろい
    『エヴァンゲリオン』『ドラゴンボール』『ワンピース』『アイドルマスター』など定番の人気キャラクターに加え、近年話題のインディーズ作品やSNS発のキャラクターも数多く登場。著作権を守った上での限定販売も多く、即完売する“レアアイテム”も続出しました。
  • 実演と交流を楽しめるブース多数
    造形師によるライブスカルプトやペイントのデモンストレーションも好評。クリエイターとの直接交流もワンフェスならでは。新世代のデジタル造形や3Dプリンターを活用した作品も増え、造形カルチャーの進化を目の当たりにできます。

大盛況!コスプレエリア:「リアル」なイヴやサイロックが幕張メッセを彩る

ワンフェスといえば、造形物に負けず劣らず盛り上がるのがコスプレエリア。屋内にはフリーゾーンが設置され、“推しキャラ”になりきったレイヤーの皆さんが集結しました。今年特に注目されたのは、

  • 『ステラーブレイド』イヴ:ゲーム『Stellar Blade』の主人公イヴを再現したコスプレは、その完成度と存在感で一躍話題に。「装甲デザインの再現」「ライトアップギミック」など細部にまでこだわる姿勢が印象的でした。
  • 『X-MEN』サイロック:人気アメコミ『X-MEN』よりサイロックに扮したレイヤーの姿は、力強さと華やかさを併せ持ち、多くの来場者が撮影の列を作るほどの人気ぶり。
  • 『NIKKE』『パンティ&ストッキング』『アズールレーン』など多彩な作品群:各ジャンルの代表的キャラクターをリアルに再現することで、国内外ファンとの交流も広がっていました。参加者の創意工夫と情熱がプレイヤー同士のつながりを生み、ワンフェスの多様性を体現していました

生命の神秘を造形で表現――「いきものワンフェス」アフターレポート

今年新たな試みとして注目されたのが、「いきものワンフェス」。このエリアは、古生物から現生種までを立体作品として表現するクリエイター達が集結し、恐竜・爬虫類・昆虫・海洋生物など“いきもの”に特化した立体アートを見ることができる特別エリアです。

  • 恐竜模型の進化
    最新の学説に基づいた恐竜フィギュアから、空想を交えたクリエイティブな作品までバリエーション豊か。来場者からは「今にも動き出しそう」「骨格の再現度が段違い」と驚きの声が上がりました。
  • 自然科学とアートの融合
    動物・昆虫フィギュアは、研究者とのコラボも目立ち、精巧な再現や学術的意義の高い作品も多く展示されました。親子連れや学生にとって、造形を通じて“いきものの不思議”に触れる体験の場となりました。

ワンダーフェスティバル2025[夏]が繋ぐ、造形文化とコミュニティ

ワンフェス2025[夏]は、単なる展示・販売イベントにとどまらず、人と人、造形と想いを結ぶコミュニティの場として機能しています。株式会社海洋堂をはじめとする主催や出展者、クリエイター、ユーザーが一体となり、“造形文化を未来へつなげる力”を感じさせてくれました

  • リアルとデジタルの融合
    2025年はSNS連携やライブ配信、会場の最新情報をオンラインでも公開するなど、リアルイベントとデジタル体験がシームレスに交わる年となりました。遠方や海外のファンも最新情報や会場の雰囲気をリアルタイムで共有できる工夫が進み、“つながるワンフェス”として進化を遂げています。
  • 次世代へのメッセージ
    親子で楽しめる体験コーナーや学生向けの割引制度を用意するなど、“次の世代の造形ファン・クリエイター”を育てる取り組みも特徴となっています。

参加者の声:熱い情熱が会場に溢れる

取材中にも「自分だけの作品を見つけられた喜び」「クリエイターと話せて刺激を受けた」「コスプレを通じて好きなキャラになりきれた」など、参加者たちの満ち足りた表情が印象的でした。ワンフェスは単なるモノ消費ではなく、“体験”と“交流”を共有できる、まさに“造形フェスティバル”なのだと思わせてくれる場です。

まとめ:幕張メッセが創造の聖地に――ワンフェス2025[夏]のこれから

世界最大級の造形・フィギュアイベント「ワンダーフェスティバル2025[夏]」は、今年も多彩な魅力と熱気に包まれ、訪れたすべての人に“ものづくりの情熱”と“好き”をかたちにする力強さを伝えるイベントとなりました。ここで生まれる出会い、学び、成長が、未来の新しいカルチャーやクリエイションを支える原動力となることでしょう。
次回のワンフェスにも期待が高まります!

参考元