東京都心でも真冬並みの寒さに ー 10月下旬に訪れた異例の冷え込み

2025年10月23日夜、東京都や周辺各地で今シーズン一番の寒さが観測されました。本来ならば秋も深まり、穏やかな日が続くはずの時期に、師走(12月)並みの厳しい寒気が訪れ、多くの人々が驚きと戸惑いの声を上げています。わかりやすく、現在の東京都の天気と日本各地での寒さについて、詳しくご説明します。

突然訪れた冷え込み ― 10月なのに12月並みの気温

  • 東京都心(大手町)では10月23日、最低気温11.0℃・最高気温17.9℃を記録し、前日と比べて大きく気温が下がりました。曇り空が広がり、日差しも弱く、まるでもう冬が来たかのような体感となりました
  • 10月24日の東京都の予報では、最高17℃・最低12℃。朝からどんよりとした曇雨模様で、日中も気温はあまり上がらず、湿度もちょっと高めでした
  • 数日前まで都内は最高気温25℃を超える“夏日”が現れるほどの陽気であったため、この急激な冷え込みは多くの人の体にも心にも大きな負担となっています。

この異例とも言える冷え込みは日本列島に流れ込んだ強い寒気によるものです。通常、この時期の東京都心の平均気温は昼間で18℃前後。ところが、今回は最高でも17℃に届かず、最低気温は12月並みの10~11℃前後まで下がりました

ニュースやSNSでは、「冬物コートを引っ張り出した」「足元が冷えるので早くもカイロが活躍」など、季節外れの冬支度について多くの人が発信しています。また、都内の飲食店やスーパーなどでは早くも『おでん』や『鍋』など、温かい料理の売れ行きが急激に伸びているようです。

【地域別】急な寒波に戸惑う声

三重:シーズン一番の冷え込み、12月上旬並みに

三重県内でも11月下旬~12月上旬並みの寒さとなり、各地で今シーズン一番の冷え込みが記録されました。通勤や通学時には手袋やマフラーなど、例年よりも早い防寒対策をする人が目立ちました。

  • 三重県内の小学校では、「昨日までは半袖だったのに、今日はセーターとマフラー!」という声も。
  • 「暖房を今シーズン初めてつけた」「鍋メニューを急きょ夕飯にした」など生活の変化が広く伝えられています。

静岡:おでんを求めて行列、12月並みの寒さに

静岡県でも12月並みの寒さが到来し、「おでんが食べたくなる」「温かいものが恋しい」といった声が広がっています。特に静岡名物の“静岡おでん”を求めて、商店街や屋台には行列ができていました。

  • 「今日は外に出るのも寒かったので、おでんの匂いに誘われて思わず購入した」と話す地元の主婦。
  • 普段の10月ならまだ咲いているはずの庭の花も、早めに枯れてしまうケースが見られました。

都心:「夏日」から一転、10.4℃にまで急降下

数日前には都心で25℃超の夏日となっていた東京ですが、僅かな期間で一転して10.4℃まで気温が下がり、多くの都民が対応に苦慮しています。「もう一気に冬物コートを引っ張り出しました」「気温の落差に風邪をひきそう」と健康への懸念も増えています。

  • 10月下旬から本格的な冬物商品が店頭に並び始める中、例年と比べて早い動きがみられるアパレル店も。
  • 住宅街ではエアコンやストーブの使用が一気に増え、電力消費の増加も予想されています。

東京都の今後の天気予報(10月24日以降)

東京都内では今後数日間も、平年を下回る肌寒い日が続きそうです。10月24日は雨のち曇または曇のち雨、気温は日中も17℃前後で、湿度は高く冷たい風が吹く見込みです。25~26日はさらに雲が厚くなり、雨模様となる時間帯もある見通しです。

  • 25日(土):16℃ / 12℃(雨のち曇予報、午後は雨具の持参推奨)
  • 26日(日):18℃ / 13℃(曇&一時小雨、北よりの冷たい風強し)
  • 27日(月)以降はゆるやかに気温上昇、しかし朝晩は冷え込む

【健康・生活】急激な気温変化による注意点

今回のように、短期間でこれほど大きな気温差が生じると、体調を崩しやすくなります。特に、以下の点にご注意ください。

  • 衣類の調節:朝晩の寒暖差を考え、脱ぎ着しやすい羽織物やマフラー、薄手のダウンコートの利用がおすすめ。
  • 温かい食事:スープやおでんなど、体を内側から温めるメニューを意識しましょう。外出時は温かい飲み物を持参するのも良いですね。
  • うがい・手洗い・加湿:寒くなると空気が乾燥しやすくなり、ウイルスも活発化します。体調管理も忘れずに。
  • 冷えによる注意:特に高齢者や子ども、小動物は冷えに弱いので、室温管理や寝具の工夫も大切です。

【東京都の10月過去気象データと今年の特徴】

例年の10月東京都平均気温は、最高気温20℃、最低気温13℃ほど。2025年は10月2日には24℃を越える暖かい日もありましたが、20日を過ぎると一気に冬型へ。過去データを見ると、今年の10月下旬の寒さは近年でも際立っており、多くの都民がこの気温変化に驚いています。

  • 「秋服をゆっくり楽しむ間もなく、すぐに冬支度が必要となった」といった声も。
  • 気象庁も「急な気温低下には引き続き注意を」と呼びかけています

小学校や幼稚園では?

この日の朝、多くの保護者が子どもに厚着をさせて登校・登園させる姿が見られました。普段なら運動会や遠足など屋外イベントが多い時期ですが、寒さ対策として「長袖・長ズボン指定」や、「温かい飲み物の持参」呼びかけが急きょ行われています。

  • 外遊びも短時間にし、教室では暖房を活用するなど、健康面への配慮が急激に広がっています。

街の声:「冬が来たみたい」「おでんと鍋が売れる日」

取材に応じた都内在住の主婦は「10月下旬でここまで寒いのは記憶にない。今年は秋がほとんどなかった気がする」と驚きを隠せません。会社員の方は「夏日から10℃まで急降下すると体がついていかない。鍋料理や温かい飲み物が毎日手放せません」と語っています。

  • スーパーの店長は「この数日でおでん種や鍋つゆ、使い捨てカイロの売上が例年の倍以上に伸びています」と話しています。
  • 住宅街の電気店でも「急な冷え込みで暖房器具の問い合わせが殺到しています」とのことでした。

まとめ:この先の暮らしに役立つ防寒対策を

このような季節外れの寒波はそう頻繁にあるものではありませんが、地球温暖化の影響や気候変動が、今後も異常気象を増やす可能性が指摘されています。寒さが一時的だとしても、健康管理や住まいの備え、食生活の工夫がますます重要になる時代です。

皆さんも体調には十分ご留意のうえ、秋から冬への移り変わりを健やかにお過ごしください。

参考元