セザンヌ「ババアの粉」大ヒットの理由とは——SNSで沸騰、増産待ちの現象化粧品の今

「ババアの粉」とは?SNSから生まれた愛称の背景

セザンヌ(CEZANNE)の「トーンフィルターハイライト」というフェイスパウダーが2025年秋、異例の大ヒットを記録しています。
このアイテムがSNS──とくにThreadsやTikTok──で「ババアの粉」という自虐的かつインパクトのある愛称で呼ばれ、ユーザーの間で一大ブームとなっています。
SNSでは「ババアはこれ買え」「セザンヌババア」など、ユーモラスな言い回しで拡散される中、年齢を重ねた女性たちが「くすみ」や「毛穴」「赤み」といった悩みを自然にカバーできる“救世主”コスメだと称賛する声が急増。商品は瞬く間に品薄状態に陥り、公式オンラインストアや店舗でも入手困難が続いています。

どんな製品?使い心地や魅力

  • 価格:693円(税込)。いわゆる「プチプラ」価格でありながら、実力派との声。
  • 基本的な用途:フェイスパウダー・ハイライト
    顔全体のくすみ、毛穴、赤みをふんわりカバーし、サラッとしながらもしっとりとした質感。肌に自然に溶け込み、老け見えの主な原因である顔の影・色ムラを飛ばしてくれると評判です。
  • 「神ハイライト」とも呼ばれ、48歳の利用者が「クマもほうれい線も693円で飛んだ!」という実体験が拡散、口コミで「コスパ抜群」と絶賛されています。
  • 使い方が簡単で、初心者でも失敗しにくい設計。付属ブラシで目の下や口元、ほうれい線などお悩みゾーンにひと塗りするだけで、明るくやさしい印象に。

「ババアの粉」が大ヒットしたきっかけ

2025年8月上旬の発売直後から、TikTokやThreadsを中心としたSNSで「ババア全員これを買え」と力強くおすすめする動画や投稿がバズり、数多くの美容インフルエンサーが次々と取り上げて急拡大。
こうした流行語的な拡散によって、従来の「若者向けコスメ」イメージを覆し、30代以降の女性たちにも「年齢による肌悩みをふんわりカバーできる優秀パウダー」という共感と自虐を込めた親しみやすさで浸透。
「ババアでも使える」「自称BBAの救世主」「みんな探してる」というポジティブな口コミが連鎖し、ドラッグストアでは「10回以上店舗を巡ってやっと買えた」というエピソードすら頻出し、定価以上で転売される事例も生まれています。

メーカー(セザンヌ)の対応と公式コメント

セザンヌは10月21日、公式X(旧Twitter)で「発売直後からこれほど大きな反響をいただけたこと、大変嬉しく思っております」と感謝を表明しました。同時に「品薄をお詫びし、増産に努めている」と発表、ブランドとしては異例の需要にあわてて供給を拡大中です。
SNSでは「ババアの粉どこも売り切れだけど、セザンヌさん増産してくれるって!」と購入希望ユーザーの期待も高まっています。

特徴・限定色・バリエーションは?

  • 基本ラインの「01」に加え、冬の限定色「SP3 スノーファンタジー」も登場。一部美容系メディアや個人ブログでは、「冬の肌にぴったり」「発色がマジで神」「塗った瞬間に肌がトーンアップした」と驚きのレビューも。
  • 元々「トーンアップパウダー」「トーンアップアイシャドウ」なども人気があり、ババアの粉ブームを受けて関連アイテムへの注目も高まっています。
  • 対象年齢は明記されていませんが、40代・50代・60代など幅広い世代が絶賛しており、“自虐”の裏に本物のユーザー満足度の高さがうかがえます。

なぜここまで愛される?バズの背景を読み解く

  • 正直な悩みをおおらかに語り合うSNS文化が、「ババア」という自虐ワードを明るく包み、「年齢にとらわれずみんなできれいになりたい」という連帯感と笑いに。
  • 美容インフルエンサーや現役ユーザーが飾らない使用感動画・ビフォーアフター画像を投稿。
    「これを塗っただけで、仕事終わりのくすみ顔もリフレッシュ」「オンライン会議の前に必須」という生の声が話題を後押し。
  • 価格の手軽さ、入手困難な“レア感”、転売騒動も“今しか買えない”というプレミアム感を演出。
  • 限定色や定番色の好みに応じて、複数買い・ストック買いをするユーザーも増加。

ユーザーのリアルな声・エピソード

  • 「ドラッグストア8軒回った!やっと巡り会えたから、大事に使います」
  • 「48歳ですが、クマもほうれい線も693円で飛ばせる時代に感動」
  • 「つけ心地はサラサラなのに乾燥せず、夕方までヨレません。肌悩みが軽くなって鏡を見るたび嬉しい」
  • 「定価で買えた日は“勝ち”」と、見かけた瞬間に迷わず即購入を勧める体験談が多数挙がっています。
  • 「BBAの粉」の評判が気になってメイクを久々に再開したという“リターンメイク層”の声も聞かれます。

セザンヌの今後と、コスメ市場への影響

今回の大ヒットによって、「ターゲットを限定しないプチプラ高機能コスメ」「自虐ネーミングとセルフパワーブランド」の新たなトレンドが確立されました。
いまや「ババアの粉」はただのおもしろワードではなく、“誰でもきれいになれる・強くなれる”という世代横断のエンパワメント現象でもあるのです。
プチプラコスメ市場全体にも「大人向け」「年齢悩み直撃」の本音をつくプロダクト開発・PRが波及することは必至。メーカー、ユーザー双方の熱量が共鳴した事例として、今後も注目され続けるでしょう。

まとめ:みんなの肌悩みを救う「ババアの粉」。その愛あるブームはどこまで続く?

「安くて使いやすくてよく効く」が受けて、どの世代も巻き込んだこの現象。
完売続きの日々が続いていますが、セザンヌは「増産中」と公式表明。欲しい人が手にできる日も近そうです。

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