ベトナムナショナルデーと大阪万博――日本で織りなすベトナムの魅力
毎年9月9日はベトナムのナショナルデー、つまり建国記念日です。この特別な日が、2025年はより一層大きな意味を持って大阪・関西万博の会場で祝われました。世界各国からの来場者が集う万博にて、ベトナムは自国の歴史、文化、経済の歩みと成長を発信し、日越両国の交流がさらに深まる貴重な一日となりました。
祝祭の始まり──ベトナムナショナルデーとは
ベトナムナショナルデー(建国記念日)は、1945年9月2日に独立宣言が読み上げられた歴史に由来しますが、万博のステージでは公式式典が9月9日11時からEXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」で盛大に催されました。式典では歴史を振り返りつつ、未来へのビジョンを共有し、国の誇りと希望を世界へ発信する場となりました。
日本とベトナム――両国の連携と友情
大阪万博でのベトナムナショナルデーイベントには、日越両国の重要人物や関係者が多数参加しました。ベトナム副首相は祝辞で両国の架け橋となる協力関係を強調し、ベトナムの40年間の改革と躍進を次のように語りました。
- 2030年までに近代的な産業国と高い平均所得の発展途上国への進化
- 2045年までに高所得先進国となること
- 「すべての人々が豊かで幸せな生活を送る社会へ」
- 日本は過去数十年にわたって信頼できるパートナーであり続けていること
ベトナムは独立と自立、多国間化、多様化、平和、協力、発展の外交政策を掲げ、日本との絆を特に重視しています。この日の式典は両国の強い友情と信頼関係を象徴するもので、今後のさらなる連携、ビジネス、文化交流が期待されています。
大阪万博でのベトナムイベント――文化と伝統の饗宴
万博会場では、ベトナムパビリオンが華やかに展開されました。公式式典の後、民族衣装を纏ったパレードや伝統音楽の披露、大屋根リング下での壮大なパフォーマンスなど、ベトナム文化を鮮やかに紹介するプログラムが続きました。
- ベトナム伝統音楽「トルン」の演奏
- 民族舞踊、伝統衣装のショー
- 現地産品や工芸品の展示エリア
来場者は五感でベトナムの魅力を体験でき、パビリオンではベトナムの沿岸美、バイトゥロン湾やソンラの雲海、紫色のシムヒルなど、自然と人々が織り成す豊かな風景も映像や写真、模型で楽しめました。
企業商談会で広がる日越ビジネスパートナーシップ
大阪万博の期間中には、日本とベトナムの企業商談会も同時開催されました。大阪信用金庫などが主催し、新たなビジネスチャンスを提供する場として注目を集めています。これまでの交流に加え、技術、産業、サービス分野で両国の企業が直接話し合い、パートナーシップを模索する具体的な機会となりました。
- 中小企業の新規参入支援
- ベトナムへの日本企業進出促進
- 現地企業による日本市場へのアプローチ
- SDGs・持続可能な発展テーマへの取り組み紹介
特に日越のIT、ものづくり、観光、食品業界などが積極的に参加し、「未来社会ショーケース」として、それぞれの得意分野で協力・連携の新たな可能性を見出しました。
未来へ向かって――大阪万博で語られた希望
ベトナムナショナルデーを通じて披露された、地域と世界の架け橋になるというベトナムの力強いメッセージ。建国から現在、そして未来へと続く社会と経済の発展の歩みは、多くの来場者の心に響きました。そして両国のパートナーシップが持続的に成長することで、より豊かな社会の実現を目指す新たな一歩となったのです。
本日のイベントでは、世界中の人々がベトナム文化と奥深い歴史に触れ、パートナーシップの可能性を発見しました。日越両国の人々が手を取り合い、「より良い未来」を切り拓くために協力している姿が、万博という国際的な舞台で鮮やかに描かれました。
ベトナムナショナルデーに参加しよう――つながる未来
ベトナムナショナルデーは、国際社会に向けてベトナムの文化や歴史、現在の発展を伝える貴重な機会です。大阪万博ならではの多彩なイベントに参加し、両国の友情、交流、ビジネスの成長を体感しましょう。今後もベトナムと日本の関係はさらに深まり、世界へ新しい価値と可能性を届けていくことでしょう。
- 万博での日越イベント情報は公式サイトやパビリオンで随時公開
- 企業・個人ともに参加可能な交流・商談会が多数開催
- 両国の未来をつくる若い世代の参加も期待
次なるベトナムナショナルデー、そして両国の未来に向けて、私たち一人ひとりも温かい交流の輪を広げていきましょう。