上戸彩さんが点灯、大阪・中之島に冬の魔法 「OSAKA光のルネサンス2025」華やかに開幕

大阪・中之島公園一帯が、今年もまばゆい光に包まれる季節を迎えました。「OSAKA光のルネサンス2025」が開幕し、水都・大阪の冬の風物詩として知られるイルミネーションイベントが本格的にスタートしました。
会場となるのは、大阪市役所周辺から中之島公園にかけての水辺一帯。土佐堀川と堂島川に挟まれた中之島の景観を生かした光の演出が随所に散りばめられ、訪れた人たちを“光の美術館”へと誘います。

今年は、女優の上戸彩さんがオープニングイベントに登場し、イルミネーションの点灯セレモニーを盛り上げました。大阪を元気にしたいという思いが詰まったこの企画に、上戸さんは「大阪の皆さんを盛り上げようという企画自体に感動しちゃっています」と笑顔で語り、集まった来場者から大きな拍手が送られました。

水都・大阪を照らす「光のルネサンス」とは

「OSAKA光のルネサンス」は、大阪の冬を代表するイルミネーションイベントとして長年親しまれてきました。水都大阪のシンボルである中之島の水辺空間を舞台に、歴史的建造物のライトアップやプロジェクションマッピング、川沿いのイルミネーション、マーケットなど、さまざまなプログラムが展開されます。

2025年の開催期間は12月14日(日)から12月25日(木)まで。 会場全体の点灯時間はおおむね夕方から夜にかけてで、各コンテンツによって時間は異なりますが、17時頃から22時頃まで光あふれる景色を楽しむことができます。

  • 開催期間:2025年12月14日(日)~12月25日(木)
  • 開催場所:大阪市役所周辺~中之島公園
  • 最寄駅:Osaka Metro・京阪「淀屋橋」「北浜」、京阪「なにわ橋」「大江橋」など

今年のテーマは、公式サイトが掲げる「中之島の冬だけに現れる『光のMuseum』」。 水辺の風景や歴史的建造物そのものをキャンバスに見立て、光のアート作品として楽しめる構成になっています。

上戸彩さんが語る「大阪の力」と光への期待

オープニングセレモニーには、多くの報道陣と観客が詰めかけ、点灯の瞬間を一目見ようと、開始前から会場は熱気に包まれていました。そんな中で登場したのが、ドラマやCMで幅広い世代に親しまれている女優の上戸彩さんです。

上戸さんは、ライトアップ前の少し薄暗い会場を見渡しながら、

「大阪の皆さんを盛り上げようという企画自体に、すでに感動しちゃっています。光って、人の気持ちを前向きにしてくれると思うので、大阪の夜が今年もこんなに明るく彩られるのがうれしいです」

とコメント。大阪らしい活気と、人々を笑顔にしようとする街のエネルギーに心を動かされた様子で、観客に向かって何度も手を振りながら応えていました。

カウントダウンの合図とともに上戸さんが点灯スイッチを押すと、一瞬にして会場一帯が色とりどりの光に包まれ、どよめきと歓声が広がりました。中之島の水面にはイルミネーションの光が揺らめき、橋や並木道、建物が一体となって壮大な光景を作り出します。

4つのエリアで楽しむ「光のMuseum」

「OSAKA光のルネサンス2025」では、中之島エリアがいくつかのゾーンに分けられ、それぞれに異なるテーマの光のプログラムが展開されています。

  • 大阪市役所正面イルミネーションファサード
    大阪市役所の正面を彩る立体的なイルミネーションがイベントの玄関口となります。建物の外観をキャンバスにした光の演出は、来場者が最初に出会う“光のアート”であり、写真撮影スポットとしても人気です。
  • 中之島イルミネーションストリート
    約150メートルにわたるケヤキ並木が、光のトンネルのような幻想的な空間に生まれ変わります。 頭上を覆う無数のLEDが音楽と連動して色を変えながら輝き、歩くだけで別世界に迷い込んだような気分を味わえます。
  • 大阪市中央公会堂のプロジェクションマッピング
    レトロな雰囲気を残す大阪市中央公会堂の外壁に、ダイナミックな映像を投影するプログラムも実施されます。 建物の凹凸を生かした立体感ある映像演出は、子どもから大人まで目を奪われる迫力です。
  • リバーサイドイルミネーション
    かつて水運で賑わった土佐堀川沿いを中心に、水辺を彩るイルミネーションが展開されます。 川面に映る光と、対岸の建物の灯りが重なり合い、まさに“水都大阪”らしい景観を楽しめます。

さらに、中之島公園バラ園周辺では、光と音楽を組み合わせた「光のコンサート」や、会場内の船着き場・ローズポートから発着する特別クルーズも運航され、光に包まれた水辺のナイトクルーズを楽しむことができます。

グルメが集結「光のマルシェ」 30店舗が出店

今年の見どころのひとつが、なにわ橋駅周辺で開催される「光のマルシェ」です。 クリスマスシーズンならではの温かいフードやスイーツ、ホットドリンクなどを提供する約30店舗のグルメブースが並び、イルミネーションを眺めながら食事や買い物を楽しめるエリアとなっています。

  • 開催期間:2025年12月14日(日)~12月25日(木)
  • 開催時間:16時~22時
  • 開催場所:なにわ橋駅周辺(大阪市北区中之島1丁目1)

ライトアップが始まる少し前の時間帯から営業しているため、早めに訪れて夕暮れとともに変化していく景色を眺めながら、温かいスープやホットワインなどで体を温めるのもおすすめです。家族連れやカップル、仕事帰りの人たちが思い思いにグルメを楽しみ、会場にはおいしそうな香りと笑い声が溢れています。

大阪・関西万博キャラクター「ミャクミャク」とのコラボも

2025年といえば、大阪・関西万博の開催年でもあります。その機運を高めるため、「OSAKA光のルネサンス2025」では「大阪来てな!キャンペーン」との特別企画として、公式キャラクターミャクミャクとコラボレーションした展示も行われています。

中之島公園の芝生広場付近では、「世界のミャクミャク展」が開催され、万博関係者やパビリオンスタッフらがペイントしたカラフルなミャクミャクのフィギュアをオーナメントにしたクリスマスツリーが登場。 夕暮れ時にはツリーがライトアップされ、フォトスポットとしても人気を集めています。

このコラボレーションについて上戸彩さんも、「子どもたちがミャクミャクを見つけて喜んでいる姿が、とても微笑ましいです。大阪らしい、遊び心のあるコラボですね」と、にこやかに話していました。

家族連れから観光客まで、誰もが楽しめる冬の名物イベント

「OSAKA光のルネサンス2025」は、地元の人々だけでなく、国内外からの観光客にも人気の高いイベントです。 御堂筋イルミネーションとともに「大阪・光の饗宴」のコアプログラムとして位置づけられ、市全体の冬のにぎわいづくりを担っています。

会場内では、バリアフリーに配慮した動線づくりも進められており、小さな子どもを連れた家族や高齢の方でも楽しみやすい環境を目指しています。また、デジタルスタンプラリーなど、歩きながら参加できる仕掛けも用意されており、何度訪れても新しい発見があるイベントとなっています。

上戸彩さんは、最後に来場者に向けて次のようにメッセージを送りました。

「この光が、みなさんの一年を振り返る優しい時間になったらうれしいですし、来年に向けて前向きな気持ちになってもらえたらと思います。ぜひ、あったかくして、ゆっくり楽しんでください」

中之島の冬の夜に広がる“光の美術館”。女優・上戸彩さんの温かな言葉とともにスタートした「OSAKA光のルネサンス2025」は、これからクリスマスまでの期間、多くの人々の心を明るく照らし続けます。

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