讃岐うどんの魅力を全国に発信!丸亀うどん祭り2025開幕、ギネス世界記録達成

315人がうどんを一斉試食、新しいギネス世界記録誕生

香川県丸亀市で2025年11月21日と22日の2日間にわたって開催されている「丸亀うどん祭り2025」は、讃岐うどんの文化と魅力を全国に発信する一大プロジェクトとして大きな話題を呼んでいます。初日の11月21日には、女優の上戸彩さんと元TOKIOの松岡昌宏さんがゲストとして登場し、地元の中学生らとともにギネス世界記録への挑戦に参加しました。

今回達成されたギネス世界記録は「最大のうどん試食イベント(Largest udon tasting event)」という部門で、315人が3種類以上の異なるうどんメニューをテイスティングした人数記録として認定されました。会場となった丸亀城内芝生広場では、午後2時半より本格的な試食イベントがスタート。参加者を代表した大手前丸亀中学校2年生の山本柚奈さんと藤井中学校1年生の田淵聖菜さんが「目指せギネス世界記録™達成!心をひとつに、いただきます!」と高らかに宣誓し、上戸彩さんと松岡昌宏さんも「ギネス世界記録™達成するぞ!」という掛け声で会場の熱気を高めました。

実食に先立ち、松岡昌宏さんをはじめとするうどんの開発担当者からこだわりについての説明が行われ、参加者たちは讃岐うどんの奥深さを学びながら試食を進めました。審査員による厳正な審査の結果、315人が記録達成の条件を満たし、ギネス世界記録に正式に認定されることが発表されました。歓声と拍手の中、会場は最高潮の盛り上がりを見せ、このメモリアルな瞬間が刻まれました。

丸亀市と丸亀製麺の記念すべき節目を祝うプロジェクト

今回のイベント開催には、深い背景がありました。丸亀市は市制20周年を迎え、うどん文化を牽引してきた丸亀製麺も創業25周年という記念すべき節目に到達したのです。このタイミングで開催された丸亀うどん祭り2025は、単なる商業イベントではなく、讃岐うどんの原点と進化を五感で感じてもらうことを目的とした、丸亀製麺と香川県丸亀市、日本うどん協会など多くの関連団体が協力し合って創り上げた一大プロジェクトなのです。

このイベントの企画意図は、讃岐うどんのように「太く、長く、強く、繋がっていく」というテーマに基づいています。単に美味しいうどんを提供するだけではなく、人とまち、そして過去から未来へと繋がっていく文化的な価値を伝えることが重視されたのです。

初日のハイライト、「丸亀食いっプリ!グランプリ」も開催

ギネス世界記録達成以外にも、初日は様々なプログラムが用意されていました。讃岐うどんを一番おいしそうに食べる人を決める「丸亀食いっプリ!グランプリ」では、香川県在住の小笠原正之さんが初代グランプリに輝いています。県外からも多数の参加者が集まるなど、全国的な注目を集めるイベントへと成長していることがうかがえます。

さらに、会場では様々な体験型イベントも展開されていました。丸亀製麺の限定商品「丸亀うどーなつ屋」、丸亀製麺の歴史とこだわりを体感できる「丸亀製麺体験ブース」、そして青空のもとでうどんづくり体験ができる「青空うどん教室」など、訪問者が讃岐うどん文化に直接触れることができる施設が数多く用意されました。

2日目も盛りだくさんのプログラムで開催継続

丸亀うどん祭り2025は11月22日の土曜日も継続開催されています。初日の成功に続き、2日目も朝10時から夜8時まで、香川県丸亀市内の複数の会場で様々なイベントが予定されています。開催会場は丸亀城内芝生広場のほか、市民ひろば、通町商店街、マルタス西側、讃岐広島など、市内の主要スポットに広がっています。

社会貢献も視野に入れたイベント運営

このイベントの特筆すべき点は、収益の一部が社会貢献に充てられることです。丸亀うどん祭り2025でご提供する商品や体験の売上の一部は、未来を担う子どもたちの支援や、今後の讃岐うどん文化の発展に繋げるために、丸亀市へ寄付される予定です。つまり、参加者がイベントを楽しむことが、地域の未来投資に直結するという仕組みになっているのです。

上戸彩さんと松岡昌宏さんが果たしたアンバサダー役

今回のイベント成功には、著名人の参加も大きな役割を果たしました。上戸彩さんは丸亀製麺のブランドアンバサダーとして、松岡昌宏さんとともにギネス世界記録達成の瞬間を共有することで、全国的なメディア注目を集めました。有名人がこのようなイベントに参加することで、讃岐うどん文化や地域の魅力が、より多くの人々に届きやすくなるという効果があるのです。

讃岐うどん文化の全国発信への新たなステップ

このイベントが持つ意味は、単なる試食イベントを超えています。讃岐うどんは、何世代にもわたって香川県の人々に愛され、継承されてきた文化遺産です。丸亀市と丸亀製麺がこのような大規模なイベントを開催することで、その文化的価値と魅力を全国、そして世界に向けて発信しようという強い意志が表れています。

ギネス世界記録という国際的な指標を活用することで、讃岐うどんの認知度向上が期待されます。また、地元の中学生たちが参加することで、次世代へのうどん文化の継承も同時に進められている点も重要です。これらの取り組みを通じて、香川県丸亀市は、地域文化を大切にしながら時代に対応した発信をしていく自治体として、全国的なモデルになる可能性を秘めています。

丸亀うどん祭り2025は、単なる食のイベントではなく、文化継承と地域活性化、そして全国発信を同時に実現させる、次世代型の地域イベントとして位置づけられるでしょう。今後、このようなイベントの在り方が他の地域にも広がっていくことが期待されます。

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