建長寺 応真閣で開催「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」光とアートが織り成す特別な時間――その魅力と体験をやさしく解説
2025年12月12日から16日まで、鎌倉の歴史ある建長寺応真閣にて、光とアートが呼応する企画展「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」が開催されます。この展覧会は、東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会の主催のもと、株式会社ヘラルボニーとARu Inc.が共同で企画・運営しています。
建長寺 応真閣という特別な舞台
建長寺は鎌倉五山の第一位として知られる、歴史と文化の深いお寺です。今回、会場となる応真閣は静寂と光が包み込む特別な空間。鎌倉ならではの穏やかな光、凛とした静けさの中でアートと光が重なり合い、訪れる人の心とゆっくり響き合います。それぞれの作品とインスタレーションがゆるやかに空間全体を彩り、普段の美術展とは異なる、まるで自らの感覚が研ぎ澄まされるような体験が広がります。
「光 × アート」――新しいアート体験が生まれる瞬間
本展は、ヘラルボニー契約作家の作品群と、ARu Inc.による光の演出が静かに混じり合う特別なインスタレーションです。来場者の歩みや視線に呼応し、光とアートが絶えず変化しながら対話を生み出します。伝統空間と現代の創造性が調和するこの会場で、アートを観るという行為そのものが身体的な体験として拡張され、訪れる人一人ひとりが自分の輪郭をやわらかくする――そんな新感覚の時空を提供します。
- 日程:2025年12月12日(金)〜12月16日(火)
- 時間:10:00〜16:30(最終入場 16:00)
- 会場:建長寺 応真閣(神奈川県鎌倉市山ノ内8)
- 休館日:なし(会期中通し開催)
- 主催:東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会
- 企画・運営:株式会社ヘラルボニー、ARu Inc.
- 料金:無料(別途、建長寺の拝観料が必要)
参加アーティストたちと注目作品
出展作家は下記のとおりです(50音順)。
- 岡元俊雄
- 小林覚
- SATO
- 福井将宏
- 藤田望人
なかでも藤田望人氏の《いつかの日曜日》(クレヨン、木製パネル、803×652mm/2024年制作)は、温かい色彩と柔らかな線が見る人の心にそっと寄り添い、「輪郭がやわらかくなる」という本展のテーマを象徴する作品です。
会場で味わえる「呼吸する空間」
応真閣に広がる展示空間では、アートと光、そして来場者自身の呼吸がゆるやかに重なります。場に満ちる光と影が作品ごとに異なる表情を生み出し、静かな時間の中で感覚が少しずつ開かれていきます。この空間設計は、アート作品が単なる「鑑賞対象」ではなく、空間全体と来場者との対話の中で「生きている存在」として立ち上がるよう意図されています。
- 来場者が歩くリズムや視線に合わせて光が動く
- 作品の色や線が光と交錯し、その場ごとに個性的な表情を見せる
- 意識を静けさに傾けて作品と向き合う時間が自然と生まれる
オープニングトークイベントの開催
会期初日にはオープニングトーク「ひとりひとりの『ちがい』が響き合う社会のかたち」が開催されます。企画展のテーマが社会への眼差しとどう重なり合うかを考える貴重な時間です。
- 日程:2025年12月12日(金)15:00〜16:00(受付開始14:30)
- モデレーター:株式会社ヘラルボニー広報 名久井麻利
- 参加費:無料(別途拝観料必要)
- 定員:100名(要事前申込)
- 情報保障:日本語手話通訳、日本語リアルタイム字幕の提供あり
このトークでは、個性や多様性が調和する社会の在り方とアートの関係について、多面的に語られます。特に本展のキーワードにもなっている「輪郭」というテーマを通し、誰もが自分らしく生きる社会や「共生の精神」への気付きを促します。
光とアートの融合が伝える平和と共生の願い
東アジア文化都市としての鎌倉市は、本事業の根底に「平和・安寧の希求」「豊かな文化や共生の精神の次代への継承」を据えています。本展もまた、多様性や寛容といった現代社会が求める価値観をアート体験から感じ取れるよう設計されています。
作品、光、空間――三者が響き合い、一人ひとりの心の「境界」や「分断」がやわらかくほどけていく。そんな時間が応真閣で静かに流れます。
体験した人の声と会場での注意事項
展示会場では落ち着いた雰囲気のもと、ゆっくりと自分のペースで作品と向き合う来場者の姿が印象的です。
「普段気づかなかった自分の感情や思考、心の奥にそっと触れるような体験ができた」、「光とアートが交わる空間で、心が穏やかになった」といった感想が聞かれます。
- 混雑時は入場制限が行われる場合があります
- 詳細や最新情報は公式サイト等で事前にご確認ください
会場アクセス・詳細情報
- 所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内8 建長寺 応真閣
- アクセス:鎌倉駅または北鎌倉駅より徒歩
- その他:建長寺境内への拝観料が必要です
- お問い合わせ:主催者公式ページまたは案内窓口まで
主な関係者・スタッフ
- ビジネスプロデューサー:亀山紘治(株式会社ヘラルボニー)
- コーディネーター:板垣崇志(しゃかいのくすり研究所)
- 光演出・インスタレーション(ARu Inc.):プロデューサー 松島宏佑/デザイナー 藤本雅司/エンジニア 雪野瞭治
- グラフィックデザイン:オダヒロト(株式会社SOJI)
まとめ:「輪郭がやわらかくなる」アートが描く、心豊かな共生の未来
建長寺 応真閣で生まれる光とアートの融合は、単なるアート展を超えて、来場者自身が自分の心や社会とのつながりを感じ直すことのできるかけがえのない体験です。「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」というタイトルが示すとおり、アートの力が個と社会の境界をやさしく溶かし、共生や多様性への気づきをもたらします。
この特別な5日間を、自分自身の新たな発見や心の安らぎを求めてぜひ体感してみてはいかがでしょうか。



