冨永愛、新進気鋭の加賀友禅作家・志々目哲也と伝統の未来を紡ぐ ― 四季を彩るスペシャルコラボ、新作ラフデザインついに完成
日本が誇るトップモデルの冨永愛さんが、伝統工芸の重鎮である加賀友禅作家・志々目哲也さんとタッグを組み、日本の四季を表現する壮大なアートプロジェクトに挑んでいます。BS日テレのドキュメンタリー番組『冨永愛の伝統to未来』内で、この前代未聞のスペシャルコラボレーションが始動。2025年11月19日には「春」「夏」のラフデザインが披露され、その完成度の高さや両者の対話から生み出された創造力が大きな話題となっています。
世界に誇るトップモデル・冨永愛という存在
冨永愛さんは、長年パリコレをはじめ世界のファッション界で活躍し続けている日本を代表するモデルです。高いプロ意識と独自の美意識、挑戦し続ける姿勢は多くの人々に影響を与えてきました。そんな彼女がとりわけ近年力を入れているのが、日本の伝統文化の発信と継承。自身のルーツや経験を生かし、国内外に日本独自の美を発信しようという思いから、テレビやイベント、各種プロジェクトで日本の伝統文化と積極的に関わっています。
加賀友禅と志々目哲也 ― 伝統と革新の融合
加賀友禅は、石川県金沢市を中心に生まれ発展した、繊細かつ鮮やかな色使いが特徴の伝統染色技法です。四季折々の自然や草花、風景などが写実的に表現され、全国でも高い評価と歴史を誇ります。志々目哲也さんは、そんな加賀友禅の未来を背負う新進気鋭の作家であり、伝統の持つ気高さと現代アートとの融合を模索し続けています。古来の技法を踏襲しつつも、色彩感覚や発想には新しい息吹を感じさせる注目のクリエイターです。
スペシャルコラボのきっかけ ― 「四季の彩」プロジェクト始動
この新たな取り組みは、冨永愛さんが加賀友禅の未来を担う志々目哲也さんの工房を訪ねたことがきっかけとなり、「四季の彩(いろどり)」と題したコラボ作品の制作が決定しました。春・夏・秋・冬、日本の美しい四季それぞれを表現する4作品を、ふたりでアイデアを出し合いながら共同制作していくという前例のないチャレンジです。
- 春:桜や新緑の生命感、瑞々しさの表現
- 夏:青空や若葉、風に揺れる水辺の景色などの大胆かつ涼やかな美しさ
- 秋と冬:今後制作予定。冨永愛さんならではの視点と志々目氏の伝統技法がどのように反映されるのか、注目が集まる
この制作過程では、単にデザインを描くだけでなく、両者が各季節ごとにもつイメージや、加賀友禅が持つ伝統的な色や技法の価値について積極的なディスカッションが繰り返されました。「現代的な感性を加賀友禅の伝統にどう融合させるか」が重要なテーマとなっています。
ラフデザインが示す「春」と「夏」の表情
今回、一足早く「春」「夏」のラフデザイン、小下絵(こじたえ)が完成しました。小下絵とは、加賀友禅制作における初期デザインであり、本番の図案の基礎となるとても重要なスケッチです。
- 春の図は、柔らかな色調と生命の息吹を象徴する桜や若葉が躍動的に描かれています。冨永愛さんの意見により、自然の繊細さと大胆な生命力が絶妙に共存したデザインとなっています。
- 夏の図には、爽やかな青と深い緑を基調に、水辺や空、まぶしい陽光が映し出されています。志々目氏は「着物として着用した際にもっとも美しく映える配置や色のバランス」に注力し、伝統的な技法と現代美の調和を図りました。
冨永愛さんは完成した小下絵を見て、「志々目先生の加賀友禅への情熱や、伝統と向き合う真摯さがひしひしと伝わってきました。共に作り上げる過程が、とても刺激的で学びが多いです」と語っています。
伝統工芸の新たな価値創造 ― プロジェクトの社会的意義
現在、伝統工芸の世界は、後継者不足や需要減少、原材料調達の難しさなど、多くの課題に直面しています。加賀友禅も例外ではありません。そんな中、冨永愛さんと志々目哲也さんのタッグは、「革新によって伝統を守り、次代に伝える」ことのひとつの答えを提示します。
このプロジェクトは、単なる作品制作を超えて、伝統の美意識や技術、そして日本人の心の原風景を国内外に発信し、未来へとつなぐきっかけを作ろうとしています。モデル冨永愛ならではの視点と発信力、加賀友禅作家志々目哲也の技巧と情熱。その両輪が新たなムーブメントを生み出しています。
メディアを通した新しい伝統体験 ― 番組の役割と反響
BS日テレ『冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~』では、現代に生きる私たちが伝統工芸や文化をどう受け継ぎ、発展させていくべきか、実際の制作現場を追体験できる構成となっています。公式SNSではロケ中の冨永愛さんのオフショットや、デザインの裏話なども公開中。視聴者からも「伝統がこんなに新しく感じられるのは初めて」「冨永愛さんのパワーが伝統の世界にも新風を吹き込んでいて感動した」と熱い反響が寄せられています。
秋・冬のデザイン、そして作品完成への期待
今回披露されたのは「春」「夏」の小下絵ですが、今後は「秋」「冬」のデザインも進行し、最終的には4つの季節が加賀友禅に美しく表現される予定です。そのひとつひとつが、季節ごとの色やモチーフだけでなく、現代人が忘れがちな「日本人の心」をも映し出すことでしょう。
挑戦と伝統が出会うこのプロジェクトが、どのような感動と未来を私たちに届けてくれるのか、これからも目が離せません。
まとめ ― 伝統と未来をつなぐ、冨永愛の想い
「伝統は守るだけではなく、時代に合わせて進化していくことで本当に生き続ける」。そんな冨永愛さんの確かな信念と、志々目哲也さんの職人魂が交差する「四季の彩」プロジェクトは、伝統工芸を新しい形で次代へつなぐ象徴的な取り組みとなっています。今後の制作や放送からも目が離せません。




