2026年度大学入学共通テスト予想平均点が発表 文系596点・理系603点で前年から大幅ダウン

2026年1月17日・18日に実施された大学入学共通テストの予想平均点が、1月20日に各予備校から相次いで発表されました。河合塾やデータネット(駿台・ベネッセ)による最新の予想平均点は、文系6教科1000点満点で596点(前年比マイナス24点)、理系6教科で603点(前年比マイナス30点)となっており、昨年度から総じて平均点が低下する見通しが示されています。

各予備校の予想平均点、機関ごとに異なる評価

今回の共通テストについて、複数の予備校が予想平均点を発表していますが、機関によって数値に若干の差が見られています。河合塾が文系592点・理系608点データネット(駿台・ベネッセ)が文系585点・理系600点東進が文系609点・理系606点とそれぞれ推定しており、特に文系においては東進と駿台・ベネッセの間で24点の開きが生じています。

東進が1月20日13時10分時点で発表した詳細データによると、6教科8科目1000点満点の理系は600点(前年比マイナス36点)、文系は593点(前年比マイナス28点)と予想されています。このように複数の予備校で若干の推定値の違いは生じているものの、昨年度からの平均点低下という大きな傾向は全ての機関で一致しています。

科目別の難易度の変化 「情報」の難化が顕著

今年の共通テストの大きな特徴として、「情報Ⅰ」の難化が最も注目されています。初年度は平均点69点で「易しい」とされた情報Ⅰですが、今年は57点(前年比マイナス12点)と大幅に難化しました。東進の予想では56点、データネットの予想では57点となっており、この科目の難易度上昇は平均点低下の重要な要因となっています。

その他の主要科目の変化を見ると、以下のような傾向が見られています:

  • 国語:118点(前年比マイナス9点)で、現代文・古文・漢文全体で難化
  • 数学Ⅰ・A:47点(前年比マイナス7点)で難化傾向
  • 数学Ⅱ・B・C:54点(前年比プラス2点)で昨年並みから若干易化
  • 英語リーディング:63点(前年比プラス5点)で易化
  • 英語リスニング:55点(前年比マイナス6点)で難化
  • 物理:46点(前年比マイナス13点)で大幅難化
  • 化学:57点(前年比プラス12点)で易化

理科科目では特に変動が大きく、物理が大幅に難化する一方で、化学は易化するなど、科目ごとの難易度差が顕著になっています。

受験生への影響と出願戦略への懸念

平均点の全体的な低下は、受験生の出願戦略に大きな影響を与えると予想されています。データネット提供の分析によれば、「想定していた得点に届かなかった受験生が例年よりも多い」と考えられ、これが大学への出願判断に慎重さをもたらす可能性があります。

進研アドの中村浩二主席研究員は、予想平均点が下がったことにより、実力を十分に発揮できなかった受験生が増加していると指摘しています。この状況下では、国公立大学への出願では慎重になる傾向が高まる一方、私立大学志願層では受験校の絞り込みも考えられるとのことです。

「第1志望の変更は踏みとどまって」 河合塾のアドバイス

共通テストの平均点低下を受けて、受験生の中には志望校の変更を検討する動きも見られます。しかし、河合塾の主席研究員らは受験生に対して慎重な対応を呼びかけています。「ここは踏みとどまって」という河合塾のアドバイスは、予想平均点の低下が全受験生に共通する状況であることを踏まえたものです。

確かに平均点は低下していますが、これは受験生全体に影響する条件です。自分の目指していた大学への合格可能性は、相対的には昨年度と大きく変わらない可能性もあります。焦って志望校を下げるのではなく、自分の得点を冷静に分析し、予備校の判定データなどを参考にしながら出願校を決定することが重要です。

今後の動向と最終平均点の発表予定

現在発表されている数値はあくまで予想平均点です。試験実施団体による最終的な平均点の発表はその後となります。受験生は、予想平均点を参考としつつ、最終的には大学入試センターの公式発表を待つ必要があります。

今年の共通テストは、教育課程改訂後2年目となる実施で、科目によって難易度にばらつきが見られた年となりました。受験生にとっては、この結果を踏まえて慎重かつ適切な出願戦略を立てることが、合格への道を開く鍵となるでしょう。

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