天国のお母さんへ。亡き母へ宛てた手紙を集め、展示を行うオンライン企画「死んだ母の日展」に、三和物産が特別協賛

2022年5月9日から開催されているオンライン展示会「死んだ母の日展」への特別協賛が、葬祭商品の企画・提供を行う三和物産から発表されました。この展示会は、母を亡くした人々が天国にいるお母さんに宛てた手紙を匿名で共有し、感情を表現する場を提供しています。三和物産は、同社のオリジナル棺「桜風」の販売ごとに、本企画へ寄付を行うことを決定しました。

「死んだ母の日展」の目的と背景

「死んだ母の日展」は、故人を偲ぶことができる場として設立されました。大切な方を失った遺族は、悲しみや後悔を抱えがちであり、彼らを支える「グリーフケア」が近年注目されています。この展示会は、母を亡くした人々が互いの思いを共有し、心のケアを行うためのプラットフォームとして機能しています。

発起人である株式会社むじょうの中澤希公さんは、自らも中学生の頃に母を失った経験を持ち、手紙の収集を通じて多くの人々の心の癒しに貢献しています。これまでに集まった手紙は2,000通を超え、参加者は自由にその内容を読むことができます。

三和物産の特別協賛と「桜風」棺の紹介

三和物産は、「つながりが実感できる新たな別れのカタチをつくる」という理念のもと、今回の展示会に特別協賛を行うことを決定しました。特に、同社のオリジナル棺「桜風」は、故人らしい葬儀を実現するために開発された製品です。「散り際の桜」と「人生の儚さ」をテーマにしたデザインは、多くの方々から支持を得ています。

「桜風」は、流れるような曲線を取り入れた形状で、自然の流れや季節の移り変わりを象徴しています。また、仏衣や骨壺も同じテイストで提供されており、故人の個性を尊重した葬儀を可能にしています。

手紙の応募と展示の利用方法

「死んだ母の日展」では、手紙の応募は戸籍上の母に限らず、自身が母と認める方を亡くしている場合に広く募られています。参加者は感謝の気持ちを伝えるだけでなく、近況報告や懐かしい思い出、さらには愚痴や恨みなど、自由に思いを表現することができます。このような多様な利用方法は、参加者にとって心の整理を助ける重要な場となっています。

三和物産の企業理念

三和物産は、「死生観のリデザイン」を掲げ、死や別れがタブー視される現状を変え、ポジティブに受け止める社会の実現を目指しています。葬祭用品の製造販売を行う同社は、今後も大切な方とのお別れを前向きに受け止めるための取り組みを続けていく方針です。

終わりに

「死んだ母の日展」は、母を失った人々が心のケアを行う重要なプラットフォームとして、多くの支持を集めています。三和物産の特別協賛により、さらに多くの人々がこの展示会を通じて思いを共有し、癒しを得ることが期待されます。未来に向けて、故人とのつながりを大切にしながら、新たな別れのカタチを見つけることができる社会の実現が望まれます。

詳細は公式サイトをご覧ください:株式会社むじょう