「NEDO懸賞金活用型プログラム」第5弾「NEDO Challenge, 製造業DX」の公募開始
株式会社三菱総合研究所とNEDOは、製造技能の伝承と新たな製造ノウハウの構築に向けた研究開発を促進するため、懸賞金を提供するコンテストを実施することを発表した。今回のプログラムは「NEDO Challenge, 製造業DX ~製造技能の伝承・新たな製造ノウハウの構築をデジタルで実現せよ~」として、2025年3月18日から公募を開始する。
背景と目的
日本の製造業は、熟練者の高齢化や人手不足、脱炭素、循環経済といった社会課題に直面している。これに伴い、熟練者に依存した技能やノウハウをどのように次世代に伝承し、さらに新たな製造ノウハウを構築するかが大きな課題となっている。本プログラムは、デジタル技術を活用してこれらの課題を解決し、製造業の競争力を高めることを目指している。
プログラムの概要
NEDOは、技術課題や社会課題の解決に向けて、多様なアイデアや解決策をコンテスト形式で募集する「NEDO Challenge」を実施している。第5弾となる今回の公募では、熟練者の高齢化に伴う製造技能の伝承と新たな製造ノウハウの構築をテーマにしたデジタルソリューションの開発を促進する。
審査は二段階で行われ、まず公募により開発案件を募集し、その後、書面によるスクリーニングで参加案件を選定する。選定された案件は、11カ月の開発期間を経て、最終的に公開形式でのプレゼンテーションが行われ、1位から3位までの受賞者が決定される。
公募の詳細
本事業では、以下の2つのテーマが設定されている。
- テーマ1:製造技能の伝承に関するデジタルソリューション開発
熟練者の高齢化や退職による技能の伝承をテーマにしたデジタルソリューションの開発案件を募集。 - テーマ2:新たな製造ノウハウの構築に関するデジタルソリューション開発
生産性向上や少量多品種対応に向けた新たな製造ノウハウの構築を促進するデジタルソリューションの開発案件を募集。
懸賞金は、1位に1000万円、2位に400万円、3位に100万円がそれぞれ交付され、総額3000万円となる。
今後のスケジュール
公募は2025年3月18日から5月20日まで行われ、スクリーニングは2025年5月、開発期間は2025年6月から2026年4月まで、最終審査は2026年4月から5月にかけて行われる。受賞者の決定と表彰式は2026年5月に行われ、懸賞金の交付は2026年7月を予定している。
詳細な公募情報については、NEDOの公式サイトを参照してほしい。NEDO Challenge, 製造業DX 専用サイト
終わりに
NEDOの「NEDO Challenge, 製造業DX」は、製造業の未来を見据えた重要な取り組みであり、デジタル技術を用いた革新が期待される。これにより、日本の製造業が直面する課題が解決され、新たな価値創造が進むことが期待される。今後の展開に注目が集まる。