セルフエイジズム脱却プロジェクトの発足

キューサイ株式会社は、創業60周年を記念して新たに【セルフエイジズム脱却プロジェクト】を立ち上げることを発表した。このプロジェクトは、加齢に対するネガティブな思い込みを払拭し、豊かな人生を送ることを目指すものである。特に、年齢を重ねることに対する偏見や固定概念を解消することが重要視されており、全国約9,000人を対象とした実態調査が実施される。

調査の目的と内容

このプロジェクトの第一弾として実施される『全国セルフエイジズム調査』では、加齢に対するネガティブな思い込み、いわゆる“セルフエイジズム”が年齢を重ねるほどに強くなる傾向があることが明らかにされている。調査は2025年2月6日から2月12日まで、全国の30~69歳の男女を対象に行われ、無意識に生じる加齢に対する思い込みの実態を探る。

具体的には、加齢に対する思い込みがどのようにして生まれるのか、またそれがもたらす弊害についての理解を深めることが目的とされている。調査結果は、今後のプロジェクトにおける施策の基盤となることが期待されている。

ウェルエイジングの重要性

キューサイは、人生100年時代において、年齢を受け入れ、心豊かに生きることを「ウェルエイジング」と定義している。この考え方は、健康寿命の延伸だけでなく、多様な生き方を認め合える社会の実現を目指すものである。日本人の平均寿命は年々上昇しており、後期高齢者が国民の5人に1人になるという「2025年問題」が現実味を帯びている中、健康な体で人生を前向きに生きることが求められている。

セルフエイジズムの実態

調査によると、全体の46.8%がセルフエイジズムを感じたことがあると回答しており、年齢が上がるにつれてその実感度は高くなることが明らかになった。特に50代女性においては、自分の年齢を卑下したり、年齢を理由に諦める傾向が顕著であることが指摘されている。また、セルフエイジズムが原因で人とのコミュニケーション意欲が低下することも明らかになっており、これは社会全体の問題として捉えるべきである。

体験型イベントの開催

さらに、プロジェクトの一環として、セルフエイジズム脱却を目指すコンセプト体験型イベントが4月中旬から開始される予定である。このイベントでは、心にスナックのママを持つというコンセプトのもと、参加者が自身の悩みを受け止め、前向きに応援する体験を提供することが目指されている。参加者は、楽しみながら自分の思い込みに気づき、ポジティブな変化を促すことが期待されている。

終わりに

キューサイ株式会社が立ち上げた【セルフエイジズム脱却プロジェクト】は、加齢に対するネガティブな思い込みを払拭し、豊かで充実した人生を送るための第一歩となるだろう。今後の調査結果やイベントを通じて、多くの人々が自分自身の加齢を受け入れ、ポジティブなエイジングを実現できる社会の実現が期待される。詳細は公式サイト(こちら)で確認できる。