日本運動疫学会が「アクティブガイド2023」に賛同

日本運動疫学会は、厚生労働省が策定した「アクティブガイド―健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023―(アクティブガイド2023)」に賛同する声明を発表しました。この声明は、同学会の公式ウェブサイトに掲載されており、国民の健康促進に向けた重要な取り組みを示しています。

日本運動疫学会の目的

日本運動疫学会(理事長:岡浩一朗、早稲田大学教授)は、運動および身体活動と健康に関連する疫学研究を発展させ、その成果を社会に還元することを目的としています。これにより、人々の健康の保持・増進に寄与することを目指しています。

アクティブガイド2023の重要性

アクティブガイド2023は、国民の身体活動や運動を促進するための指針として重要な役割を果たします。このガイドは、成人、高齢者、子ども向けにそれぞれのニーズに応じた情報を提供し、身体活動や運動の重要性を広く伝えることを目的としています。厚生労働省は、国民が理解しやすい形で身体活動の推奨事項をまとめ、健康づくりに寄与することを目指しています。

声明の内容と期待

日本運動疫学会は、アクティブガイド2023の普及啓発を図り、健康づくりに関わる専門家や政策立案者、職場管理者などがこのガイドを活用することを推奨しています。国民の身体活動を支援するために、アクティブガイド2023が役立つツールであるとし、今後の取り組みに期待を寄せています。

背景と根拠

アクティブガイド2023は、2013年に公表された「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド2013)」の改訂版です。日本人の身体活動の実践状況は、過去25年間向上していないことが調査によって示されています。これを受けて、アクティブガイド2023は、国民が身体活動の重要性を理解し、実践するための情報を提供することを目的としています。

科学的根拠と実績

アクティブガイド2023には、身体活動の推奨事項や安全面に関するポイントが盛り込まれており、国民が日常生活の中で身体活動を行う機会を促す内容となっています。また、過去の研究では、アクティブガイド2013の認知が身体活動の実践状況の改善に寄与する可能性が示されています。これにより、アクティブガイド2023の認知度向上が重要であることが強調されています。

今後の取り組み

日本運動疫学会は、アクティブガイド2023の普及啓発を進め、身体活動・運動の支援を行うための活動を積極的に行っていく方針です。研修講習会への講師派遣や、メディアからの取材依頼に対する対応などを通じて、国民の健康の保持・増進に寄与することを目指します。

終わりに

日本運動疫学会の取り組みは、国民の健康促進に向けた重要な一歩です。アクティブガイド2023を通じて、より多くの人々が身体活動の重要性を理解し、実践することが期待されます。今後の活動が、健康づくりにおける新たな潮流を生み出し、国民の健康を支える基盤となることを願っています。