【茨城県境町】令和7年2月 岩手県大船渡市 大規模火災のふるさと納税代理寄附受付を開始

令和7年2月26日に発生した山林火災により、岩手県大船渡市では甚大な被害が発生し、2000人以上に避難指示が出されています。この状況を受けて、茨城県境町は迅速な支援策を講じ、ふるさと納税の代理寄附受付を開始しました。寄付金は全額、被災地である大船渡市に届けられます。

火災の影響と迅速な救助活動

岩手県大船渡市での山林火災は、建物の延焼を引き起こし、広範囲にわたる避難指示が出されています。現在、救助活動が急ピッチで進められており、復旧復興に向けた対応が求められています。境町は、このような状況に対し、被災自治体の負担を軽減する形で支援を行うことを決定しました。

ふるさと納税代理寄附の仕組み

茨城県境町は、ポータルサイト「ふるさとチョイス」を通じて、2月27日(木)よりふるさと納税の代理寄附受付を開始しました。集まった寄付金は、全額岩手県大船渡市に届けられます。この代理寄附の仕組みでは、寄付者に対して税控除に必要な寄付金受領証明書を発行し、ワンストップ特例申請書の受付事務も行います。これにより、被災した自治体の事務負担を軽減し、災害対応に専念できる環境を整えています。

代理寄附の歴史と広がり

茨城県境町が「ふるさと納税の代理寄附」を始めたのは、2016年の熊本地震を受けてのことでした。境町は、株式会社トラストバンクと連携し、国内で初めてこの仕組みを導入しました。背景には、2015年9月の関東東北豪雨での約20億円の甚大な被害があり、寄付の受け付け業務の負担が課題となっていました。橋本正裕境町長がこの仕組みを発案し、実行に移した結果、熊本県には1億円以上の寄付が届けられました。

評価と今後の展望

この「ふるさと納税の代理寄附」の取り組みは、自治体間で支え合う仕組みとして全国に広がりを見せています。境町の取り組みは評価され、ふるさとチョイスアワード2016や第12回日本ファンドレイジング大賞において特別賞を受賞しています。境町のこの活動は、今後の災害支援のモデルケースとなることでしょう。

終わりに

茨城県境町のふるさと納税代理寄附受付は、被災地を支えるための重要な一歩です。寄付者の皆さんがこの仕組みを通じて、岩手県大船渡市の復興に貢献できることを期待しています。今後も、自治体間での連携を強化し、より多くの人々が助け合う社会の実現に向けて進んでいくことが求められています。

詳細については、以下のリンクをご覧ください。大船渡市代理寄付ページ