地域の政策を考案するアントレプレナーシップ教育プログラムの普及を目指すキャンペーンを開始

公益財団法人国際文化会館の政策起業家プラットフォーム(PEP)は、株式会社issuesが提供する「issues 〜くらしの悩みをみんなで解決〜」において、地域の政策課題をテーマにした高校生から大学1、2年生向けのアントレプレナーシップ教育を各自治体で展開することを目指す政策提言キャンペーンを2024年4月1日から開始することを発表した。

アントレプレナーシップ教育とは

アントレプレナーシップ教育は、「自ら社会課題を見つけ、解決に向けてチャレンジする能力を身に付ける教育」と定義されており、PEPではこの教育を通じて学生たちが地域の政策課題に取り組むことを促進することを目指している。PEPは、地域の政策課題をテーマにしたアントレプレナーシップ教育プログラムを提案し、教材開発や高校への出張授業を行ってきた。

キャンペーンの目的と内容

本キャンペーンの目的は、本プログラムを全国の自治体レベルで展開することである。市民からの意見を募り、その要望をもとに地元議員が自治体に働きかけることで、自治体規模での本プログラム導入を実現することを目指している。また、学生の政策提言ピッチに自治体職員や議員を招待することで、より高い教育効果を生み出すことも狙いとしている。

キャンペーンの期間は2025年4月1日から2026年3月31日までであり、詳細は公式サイトにて確認することができる。

公式サイト: https://the-issues.jp/topics/RZp7m4xmIOEQHyenjXfP

政策起業とは

政策起業とは、民間や市民の立場から政策に働きかけ、社会課題の解決を目指す活動を指す。本プログラムでは、学生たちに政策起業の手法を伝え、グループワークを通じて主体的な学びを促進する。過疎化や地域の公共交通網に関する課題など、地域に根ざした問題をテーマにし、学生自らが課題を設定し、原因を深堀りすることで政策案を考案する。

教育効果の期待

学生が身近な課題に主体的に取り組むことで、以下のような教育効果が得られることを目指している:

  • 問いを立てる能力の向上
  • アイデアを作る能力の強化
  • 今ある資源を認識し、活用する能力の涵養
  • 地域の課題に政策を通じて取り組むことによる政治的自己効力感の向上

実施事例

例えば、品川女子学院中等部・高等部での出張授業実施レポートがあり、実際に教育プログラムがどのように展開されているかが示されている。

issuesプラットフォームの紹介

「住民と議員を “イシュー” で結ぶ!政策作りプラットフォームissues」は、誰もが困り事を地元議員に相談できる政策実現プラットフォームであり、これまでに60件以上の政策実現を後押ししてきた。

サービスサイト: https://the-issues.jp/

PEPの役割

PEPは政策起業家のコミュニティであり、官僚や政治家だけでは解決できない複雑な政策課題に対して、政・官・民・学・NGO/NPOが協力し、社会の知恵を結集することを目指している。

公式Webサイト: https://peplatform.org/

公益財団法人国際文化会館について

公益財団法人国際文化会館は、文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進を図ることを目的として1952年に設立された非営利の民間団体である。

公式Webサイト: https://ihj.global/

終わりに

地域の政策課題に取り組むアントレプレナーシップ教育プログラムの普及を目指す本キャンペーンは、学生たちが主体的に社会課題に向き合う機会を提供するものであり、地域社会の未来を明るく照らす一助となることが期待されている。今後の展開に注目が集まる。