防災は推し活の延長にある!?「#推し活防災」Xで実施

日本財団が、3月11日から3月末日までの期間において、防災啓発キャンペーン「#推し活防災」を実施すると発表しました。このキャンペーンは、SNSを通じて推し活の視点から防災を身近に感じてもらうことを目的としています。特に、映画監督の上田慎一郎氏と制作したショートドラマ「避難所で推しと遭遇した話」を中心に、推し活を楽しむ人々に防災の重要性を伝える内容となっています。

キャンペーンの背景と目的

日本財団によると、現在、10代から30代の若者の中で「推し」を持つ人の割合は非常に高く、特に20代女性では59.0%、20代男性では45.5%に達しています。しかし、同時に若年層の多くが自然災害に対する備えが不十分であることも明らかになっています。例えば、クロス・マーケティングの調査によれば、20代と30代の若者の半数以上が「家庭内の備えができていない」と回答しています。

このような背景を受けて、「#推し活防災」という取り組みが始まりました。推し活の延長に防災があるというコンセプトを掲げ、ショートドラマや「もしもの時のための推し活グッズリスト」を通じて、若者たちに防災を意識してもらうことを目指しています。

ショートドラマ「避難所で推しと遭遇した話」

本キャンペーンの一環として公開されるショートドラマ「避難所で推しと遭遇した話」は、突如として発生した首都直下地震を背景に、高校生の笑未とその母親が避難所での生活を送る様子を描いています。笑未は避難所で推しの漫才師、春馬と出会うことで、災害時の大切な経験を得ることになります。

ドラマは3月11日から13日までの間に配信される予定で、視聴者に防災の重要性を伝えることを目的としています。

上田慎一郎監督のコメント

上田監督は「防災バッグのようなショートフィルムを創る」という意図を持って本作を制作したと語っています。災害に対して何を備えておくべきか、何を知っておくべきか、そしてもし災害が発生した時に自分が何をできるのかを考えながら制作された作品です。

出演者のコメント

主人公の笑未役を演じる本田望結さんは、「世代や悩みを問わず、観てくださったお一人お一人が行動を起こすきっかけとなるドラマになっています」とコメントしています。また、笑未の母親役を演じる忍足亜希子さんも、「災害時は誰とでも支え合いながら助け合って情報を共有していきたい」と語り、避難所生活の重要性を訴えました。

推し活グッズリストの公開

さらに、日本財団はX上の推し活アカウントからの声を元に、100件以上のポストから抽出した「もしもの時のための推し活グッズリスト」を公開しています。このリストは、推し活を楽しむ人々が防災に役立つアイテムを知る手助けとなることを目的としています。

日本財団の活動

日本財団は1962年に設立され、人種や国境を越えて幅広い分野で活動を展開しています。災害や人道支援を含む様々な活動を通じて、社会に貢献することを目指しています。詳しくは公式サイトをご覧ください:https://www.nippon-foundation.or.jp/

終わりに

「#推し活防災」という新たな試みは、推し活を楽しむ若者たちに防災の重要性を伝える素晴らしい機会となるでしょう。推し活の延長に防災があることを知ることで、より多くの人々がポジティブなアクションを取るきっかけとなることが期待されます。今後の展開に注目が集まります。