REAYFORクラウドファンディング:カウントダウン

UAPACAAパートナーズが実施するクラウドファンディングプロジェクト『100年後もマルミミゾウがいる世界へ。アフリカの森を護りたい!』の募集締切が迫っている。支援の締切は4月18日(金)23:00で、特にガードポスト維持費に優先して資金が必要とされている。

マルミミゾウの現状

動物園で飼育されているマルミミゾウは、全世界でわずか3頭とされ、そのうち2頭が日本の広島市安佐動物公園にいる。さらに、この秋には4頭目の赤ちゃんが誕生する見込みだ。この貴重な種は、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅の危機に瀕しており、近絶滅種(CR)に分類されている。種の存続が危ぶまれる中、UAPACAA(ウアパカ)国際保全パートナーズは、野生のマルミミゾウを密猟から護る活動を行っている。

UAPACAAの取り組み

UAPACAAは、21世紀に入り急増する野生のマルミミゾウの密猟を防ぐため、現地のWWF(世界自然保護基金)と連携し、活動を展開している。ロベケ国立公園は広大なジャングルを抱えており、UAPACAA単独では支援が難しい状況であるが、WWFロベケ・チームと長年の連携を持ち、現場にきめ細かな支援を届ける体制を整えている。昨年は、マルミミゾウをはじめとする大型野生動物の密猟ゼロを達成するという成果を上げた。

支援の必要性

国際情勢が不安定な今こそ、国境を越えた連携が求められている。UAPACAAは、地域コミュニティと野生動物の保護を同時に進めるため、「ポン・カッセ・ガードポストの維持資金」の調達を目指している。IUCNの最新報告(2021年)によると、マルミミゾウは過去31年間に86%以上が減少しており、個体数回復には100年が必要とされている。このまま生息環境の悪化や密猟が続くと、絶滅リスクが高まる恐れがある。

マルミミゾウと生態系の関係

アフリカ中部のジャングルには、マルミミゾウがいなければ存続が危ぶまれる樹種が多数存在する。これらの樹種は、マルミミゾウが果実を消化し、糞とともに排泄することで繁殖が可能となる。また、大規模な森林伐採を防ぐだけでなく、森林生物多様性の維持が、世界第2の面積を誇るコンゴ熱帯ジャングルの存続に不可欠である。

支援の呼びかけ

UAPACAAは、皆さまの支援を心よりお願い申し上げる。クラウドファンディングの詳細や支援方法については、公式サイト(www.uapacaa.org)をご覧ください。締切が迫っているため、早めのご支援をお待ちしております。

終わりに

未来に向けて、マルミミゾウとその生息環境を守るための取り組みは、私たち全員の責任である。持続可能な開発と生物多様性の保護を両立させるため、今後も多くの人々がこの活動に参加し、支援を続けていくことが求められている。