大卒若者失業率70%のアフリカで、1,000万人へ学びの機会と雇用を作るためクラウドファンディングを開始
株式会社Ready to Bloomが、2025年3月26日にクラウドファンディングサイト「For Good」にて新たなプロジェクトを開始した。このプロジェクトは、アフリカの若者にIT就業機会を提供するプラットフォーム「LEAP」の開発を目指している。特にルワンダを中心に、教育と雇用の機会を拡大することを目的としている。
アフリカの若者が直面する厳しい現実
アフリカの若者たちは、教育を受けても就職の機会が極めて限られているという深刻な問題に直面している。大学進学後の就学率は、ルワンダを含むアフリカ全体で平均70%以下とされている。特に、Athanaseという名の学生は、国内の優秀な大学で主席を取ったにもかかわらず、仕事を見つけることができず、1日20時間勉強しても無駄に終わってしまった。彼は現在、Ready to Bloomの大切なパートナーの一人として活動しているが、多くの若者たちは依然として貧困のサイクルから抜け出せずにいる。
クラウドファンディングの目的と内容
このプロジェクトでは、主に2つの目的が設定されている。1つ目は、教育と品質管理、ジョブマッチングのシステム「LEAP」の開発・提供である。2つ目は、現地のIT環境を整備する「Ready to Bloom Hub」の設立である。これにより、学生たちは無料でトレーニングを受け、実際の仕事を得る機会を得ることができる。
リターンとしては、現地の文化を知るプランや、日本では手に入らないゴリラコーヒー、さらにReady to Bloomのルワンダメンバーや学生との交流プランなど、様々な特典が用意されている。詳細はクラウドファンディングページ(こちら)で確認できる。
LEAPプラットフォームの機能
LEAPは、学習管理、品質管理、ジョブマッチングの全てを可能にするプラットフォームである。学習管理では、受講生のスキルレベルに応じたeラーニングコースを提供し、品質管理では文化的なズレを解消する段階的なプログラムを実施する。そして、ジョブマッチング機能により、クライアント企業の案件とスキルが証明された学生とのマッチングが行われる。
Ready to Bloom Hubの整備
さらに、Ready to Bloom Hubでは、パソコンとインターネット環境を無料で提供する。この取り組みは、特にルワンダの地方において、インターネット環境が不安定であり、パソコンの数が不足している現状に対応するものである。ICT職業訓練校との連携により、教育就業に必要な環境を整備し、地域に新たな仕事の機会を提供する計画が進められている。
株式会社Ready to Bloomのミッション
株式会社Ready to Bloomは「Breaking Borders, Building Futures」というミッションのもと、日本の労働人口不足とアフリカの雇用問題を解決するため、オンラインでの労働力提供サービスを行っている。ソフトウェア開発やバックオフィス作業、建築系3Dパースなど、多岐にわたる技術者を提供している。
終わりに
このプロジェクトは、アフリカの若者たちに新たな希望と機会を提供することを目指している。Ready to Bloomの取り組みにより、教育と雇用の未来が明るく照らされることが期待される。若者たちが自らの可能性を最大限に引き出し、貧困のサイクルから脱却する手助けとなることを願ってやまない。