医療が身近にないアジアの子どもたちに質の高い心のこもった医療を届けるフレンズの取り組み

フレンズは、アジアの子どもたちが適切な医療を受けることが困難な状況を改善するために、様々なアプローチで小児医療を提供する活動を行っている。彼らの夢は、質の高い心のこもった医療を、医療が身近にない子どもたちに届けることである。

非営利の小児病院の設立を目指す

フレンズは、「国際基準に見合った、質の高い、心のこもった医療を提供する非営利の小児病院」を設立することを目指している。現地のスタッフを教育・養成し、「現地の人の手で運営できる病院」として成長させることが重要だと考えている。支援を受け続けるのではなく、自立した運営ができるように導くことが、彼らの活動の核心にある。

また、病院内での診療にとどまらず、距離的・心理的・経済的に医療が遠い人々のもとへ出向き、医療を届ける活動にも力を入れている。これにより、より多くの子どもたちに医療の恩恵を享受してもらうことができる。

カンボジアでの成功事例

フレンズの最初のプロジェクトは、1999年にカンボジアのシェムリアップで設立・開院したアンコール小児病院(AHC)である。14年の歳月をかけてカンボジア人スタッフを育成し、病院の運営権を現地スタッフに移譲した。現地化が達成された今、病院はカンボジア人によって運営されている。

詳細については、公式サイトのこちらを参照していただきたい。

ラオスの新たな拠点

カンボジアでの成功を受けて、フレンズは活動拠点をラオスのルアンパバーンに移し、2015年にラオ・フレンズ小児病院(LFHC)を設立・開院した。開院初日には20人にも満たなかった患者数が、年間のべ4万人を超えるまでに成長した。開院10周年を迎えた今、現地の人々が重要な役職を担い、31名のマネージャーも誕生している。

ラオ・フレンズ小児病院では、一般外来診療の他、入院病棟、新生児病棟、集中治療室、手術室、専門外来などを開設している。また、アウトリーチ(訪問看護)や予防プログラムを通じて、院外活動にも積極的に取り組んでいる。病気だけでなく、患者の家庭環境や文化的背景を考慮した包括的なケアを重視している。

ラオ・フレンズ小児病院の詳細については、公式サイトのこちらを参照していただきたい。

未来に向けた取り組み

フレンズは、子どもたちが健康で元気に未来を歩んでいけるよう、心のこもった質の高いケア(Compassionate care)を提供し続けることを誓っている。彼らの取り組みは、医療が身近にない地域の子どもたちに希望をもたらし、未来を切り拓く力となることを目指している。

終わりに

フレンズの活動は、医療が遠いアジアの子どもたちにとっての光となり、彼らの未来を明るく照らすものとなるだろう。これからも、質の高い医療を届けるための努力を続け、より多くの子どもたちに笑顔をもたらすことを期待したい。