ミャンマー大地震被災者に支援物資を直接配付:AAR Japan

ミャンマーで発生した大地震による甚大な被害に対し、日本の国際NGO AAR Japan(難民を助ける会)が緊急支援を開始しました。3月28日に発生したこの地震は、同国中部のマンダレーやザガインを中心に約3,000人以上の死者を出し、多くの人々が家を失うという悲劇的な状況を引き起こしています。

AAR Japanの緊急支援活動

AAR Japanのヤンゴン事務所は現地の協力団体と連携し、緊急支援チームを編成しました。彼らは最大都市ヤンゴンで調達した食料や飲料水、応急治療キット、マット、蚊帳などの支援物資をトラックで陸路輸送し、4月2日にマンダレー近郊での配付を開始しました。被災地の状況は深刻で、特にマンダレーでは多くの建物が倒壊しており、周辺の農村部では被害状況が未だに把握されていないとのことです。

被災者の声

支援物資を手渡された被災者たちは、心からの感謝の意を示しました。ある被災者は、「家が倒壊して食料も何もない状況で過ごしています。日本からの支援に感謝します」と語り、少しだけ安堵した表情を見せました。しかし、被災地では依然として十分な支援が届いておらず、多くの人々が最高気温40度に迫る猛暑の中、テントもなく屋外での避難を余儀なくされています。

支援活動の背景と今後の展望

ミャンマーは2021年2月以降、政治・経済の混乱が続いており、今回の緊急募金に際して、多くの方々から「被災者にちゃんと支援が届くのか」との声が寄せられています。AAR Japanは、同国に限らず、より困難に直面する人々のニーズに基づいた支援を直接届けることを目指しています。公式サイトでは、支援活動の詳細や募金方法についての情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

AAR Japan公式サイト

終わりに

ミャンマーの被災地では、家を失った多くの人々が支援を待っています。AAR Japanの緊急支援活動は、被災者にとって希望の光となることでしょう。今後も、より多くの人々が支援の手を差し伸べ、共に復興へ向けて進むことが期待されます。皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。