小田原市で相次ぐ温かな寄付活動 山安の60万円と賢人会の10万円が「ふるさとみどり基金」に
小田原市で、地域の緑を守るための心温まる寄付活動が続いています。地元企業や団体が積極的に支援する「小田原市ふるさとみどり基金」は、市内の緑化推進に欠かせない存在です。最近では、株式会社山安が17回目の寄付として60万円を贈呈し、小田原賢人会も今年度24回目の寄付として10万円を市に手渡しました。これらの活動は、12月13日頃に話題となり、小田原市民の間で大きな注目を集めています。こうした取り組みが、住みよいまちづくりにどうつながっているのか、詳しくご紹介します。
株式会社山安の17回目寄付 さんま祭りで集めた募金が緑化の力に
まず、株式会社山安の寄付についてお話ししましょう。山安さんは、小田原を拠点とする老舗の干物メーカーとして知られています。毎年恒例の「山安さんま祭り」を通じて、焼きさんまを無料で振る舞い、来場者から募金を募っています。この募金はすべて「小田原市ふるさとみどり基金」に寄付され、地域の自然環境保全に役立てられています。
今年のさんま祭りは、3会場で盛大に開催されました。9月28日のターンパイク店では、さんま2000尾を配布し、募金額239,299円が集まりました。続いて10月12日のブランチ横浜南部市場店では226,895円、10月26日の山安港北店前センター南駅横ライブスポットでは232,866円を達成。合計で699,060円もの募金が寄せられました。この温かい支援のおかげで、山安さんは17回目の寄付として約60万円を基金に贈呈したのです。
- ターンパイク店：さんま2000尾、募金239,299円
- ブランチ横浜南部市場店：さんま2000尾、募金226,895円
- 山安港北店前：さんま2000尾、募金232,866円
- 合計募金額：699,060円（基金へ寄付）
山安さんの取り組みは、単なるイベントにとどまりません。同社は「おだわらSDGsパートナー」に登録され、再生可能エネルギー活用やシニアスタッフの活躍推進、魚の内蔵リサイクルなど、環境に優しい活動を幅広く展開しています。また、「小田原Lエール」のゴールドステージ認定を受け、女性活躍推進にも力を入れています。さんま祭りはこうしたSDGsの精神を体現したイベントで、参加者からは「美味しいさんまを食べながら地域貢献できるなんて素晴らしい」との声が寄せられています。
寄付の贈呈は、12月13日22時50分頃に市が発表したニュースとして広がりました。山安さんの長年の貢献は、市内の森林保全活動を支え、緑豊かな小田原を未来に残す大きな力となっています。こうした企業活動が、地元住民の誇りにつながっているのです。
小田原賢人会の24回目寄付 異業種経営者の学びが緑化支援へ
次に、小田原賢人会の寄付です。この会は昭和54年（1979年）に創設された、地元の異業種経営者が集まる勉強会です。経営を学びながら、地域貢献を大切にする姿勢が特徴で、市内の緑を守るために「小田原市ふるさとみどり基金」への寄付を続けています。今年で24回目、合計寄付額は239万3千円に上ります。
今回の寄付贈呈式は、12月1日（月）午後3時10分から市役所3階の市長室で執り行われました。出席者は賢人会から会長の清水正幸氏、理事の門松孝幸氏、波多野信輝氏、幹事の角田真美氏、そして小田原市長です。寄付金額は10万円で、「市内の緑を守り、住みよい環境づくりの一助に」との願いを込めて手渡されました。市建設部みどり公園課（電話：0465-33-1580）が担当し、11月28日に記者発表資料が発信されました。
賢人会の活動は、寄付だけでなく、地元経営者のネットワークを活かした地域活性化にも及びます。長年にわたる継続的な支援が、基金の安定した運営を支えています。市長も「こうした寄付が、緑豊かな小田原を維持する基盤です」と感謝の言葉を述べています。
「ふるさとみどり基金」とは 小田原の緑を守る大切な仕組み
これらの寄付が注がれる「小田原市ふるさとみどり基金」とは、市内の緑地保全や森林整備、公園緑化を目的とした基金です。寄付金は、市の緑化推進事業に活用され、木々の植栽や維持管理、環境教育などに使われます。小田原は自然豊かな地域ですが、都市化の進行で緑が失われやすいため、こうした基金が欠かせません。
基金への寄付実績は豊富です。例えば、山安さんの17回目、賢人会の24回目以外にも、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社から27回目の寄付があり、板橋・古稀庵の管理を担う同社が継続支援しています。また、他の基金と合わせた寄付総額として、ふるさとみどり基金だけで76万1640円などの実績も報告されています。これらは市議会の補正予算説明や市長日記でも触れられ、市政の重要な財源となっています。
- 緑地保全：森林の維持・植樹活動
- 公園整備：市民が利用する公園の緑化
- 環境教育：次世代への自然継承
基金の活動は、市民生活に直結します。例えば、緑の多さはヒートアイランド現象の緩和や生物多様性の保全に寄与し、健康的な暮らしを支えます。小田原市は、こうした寄付を募ることで、民間と行政の連携を強めています。
地域企業と団体の絆が小田原の未来を照らす
山安さんと賢人会の寄付は、単なるお金の贈呈ではなく、地域愛の表れです。さんま祭りのように楽しいイベントを通じて募金を集める工夫や、異業種の経営者が集う賢人会のネットワークが、基金を活性化させています。これにより、小田原の緑は守られ、市民は豊かな自然の中で暮らせます。
12月13日のニュース発生時、小田原市内では「また寄付のニュースだね」「地元企業が頼もしい」と話題になりました。こうした活動は、SDGsの目標である「持続可能な都市とコミュニティ（目標11）」や「陸の豊かさも守ろう（目標15）」に直結し、全国のモデルケースとなり得ます。
市民の皆さんも、基金への寄付を検討してみてはいかがでしょうか。小さな支援が積み重なり、大きな緑の輪となります。山安さんのさんま祭りのように、参加型のイベントが増えれば、さらに盛り上がりそうです。
久野の「やまももマート」オープン オーガニックで自然派な新スポット
話題のニュースの中で、もう一つ見逃せないのが、久野さんの「やまももマート」のオープンです。11月29日に小田原市でグランドオープンしたこの店舗は、オーガニック食品から自然派雑貨までが揃う、心と体に優しいショップです。地元で生産された新鮮な野菜、無農薬のお米、手作りコスメなどが並び、健康志向の市民に喜ばれています。
店舗のコンセプトは「自然と調和した暮らし」。店主の久野さんは、「日常に自然を取り入れて、持続可能な生活を」と語ります。オープン初日には行列ができ、SNSでも「小田原にこんな素敵なお店が！」と拡散されました。このオープンも、緑化基金の精神と重なり、自然派志向の地域ムーブメントを象徴しています。
やまももマートは、小田原駅近くの好立地。食品以外に、エコグッズやワークショップも予定され、家族連れにぴったりです。寄付活動と並行して、こうした店舗が地域の魅力を高めています。
小田原市のこれらのニュースは、地域の活力あふれる姿を示しています。企業・団体の寄付が基金を支え、緑豊かな環境を維持。新店舗のオープンで、生活の質が向上します。皆さんの日常を、より素敵にする取り組みが、ここにあります。
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