ヤマトの配達員が思わず一言 ポメラニアン「五朗丸くん」が生んだ心あたたまる瞬間
ヤマト運輸の配達員と、エリザベスカラーを着けた一匹のポメラニアン。その何気ない出会いから生まれたひと言が、今SNSを中心に大きな話題となっています。
飼い主さんが投稿したエピソードは、「かわいすぎる」「例えが秀逸」といった声とともに拡散され、多くの人の心を和ませています。ここでは、その出来事の内容と、そこに込められた優しさについて、わかりやすくご紹介します。
散歩中に声をかけてきたのは、ヤマト運輸の配達員
話題の主役は、ポメラニアンの五朗丸(ごろうまる)くん。飼い主の@goro_mayugeさんと暮らす愛犬です。五朗丸くんは、ある日、飼い主さんと一緒に散歩に出かけました。その途中で出会ったのが、荷物を配達中だったヤマト運輸株式会社の配達員でした。
愛犬と散歩をしていると、見知らぬ人から「かわいいですね」と声をかけられることは少なくありません。犬好きな人にとって、道で出会うワンちゃんは、ちょっとした癒やしの存在です。
この日も同じように、配達員は五朗丸くんの姿を見て、思わず足を止めて声をかけたといいます。
エリザベスカラー姿のポメラニアン
五朗丸くんが特に目を引いた理由は、その見た目にありました。このとき五朗丸くんは、去勢手術を終えた後で、傷口を舐めないようにエリザベスカラーを着けていたのです。
しかも、そのエリザベスカラーは、プラスチック製の硬いものではなく、ふんわりとした素材で作られた「ソフトエリザベスカラー」。モコモコと丸みのある形状で、まるでファッションアイテムのようにも見えるデザインでした。
ふわふわした毛並みのポメラニアンが、さらにモコモコのカラーを首元につけて歩く姿は、とても愛らしく、思わず笑みがこぼれてしまいます。
配達員の口からこぼれた一言「ポンデリングちゃん?」
そんな五朗丸くんの姿を見たヤマト運輸の配達員が、思わず口にした言葉が、今回話題になっているフレーズです。
「ポンデリングちゃん?」
配達員は、丸く連なったモコモコのソフトエリザベスカラーを見て、有名ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」の人気商品『ポン・デ・リング』を連想したようです。
首元に輪っかのようについているエリザベスカラーと、ドーナツの「ポン・デ・リング」の形が重なり、「ポンデリングちゃん」という愛称が自然と浮かんだのでしょう。
飼い主さんはその様子を覚えており、この微笑ましいエピソードをSNSに投稿しました。その結果、「例えがうますぎる」「そうとしか見えない」と、多くの人から共感の声が寄せられたのです。
「秀逸な例え」「破壊力えぐい」 SNSの反応
この投稿には、たくさんのコメントが集まりました。その反応はとてもポジティブなもので、見た人の笑顔が伝わってくるような内容ばかりです。
- 「例えが秀逸!そうにしか見えない」
- 「そっくりですね。一口いただきたいです…!」
- 「カメラ目線の破壊力がえぐい。ちょっと得意気にも見える」
- 「『ポン・デ・リング』で体が隠れているのがかわいい」
写真に写る五朗丸くんは、ふんわりとしたカラーにすっぽり包まれ、体の一部が隠れてしまうほど。首元だけでなく、全体的なフォルムもドーナツのように見えることから、「ポンデリングちゃん」という表現に、誰もが納得したようです。
また、飼い主さんの撮影した一枚には、カメラをまっすぐ見つめる五朗丸くんの姿も収められており、そのキリッとした表情も人気の理由となりました。「ちょっと得意げ」「わかっててやってる顔」など、見ている側の想像力も刺激したようです。
エリザベスカラーが「お気に入り」な五朗丸くん
エリザベスカラーというと、多くの飼い主さんからは「嫌がって外そうとする」「歩きにくそう」など、どちらかといえばネガティブな体験談を聞くことが少なくありません。SNSでも、「すぐに取ろうとする」「固まって動かなくなる」といった声がよく見られます。
ところが五朗丸くんの場合は、少し様子が違います。今回の話題を取り上げたメディアが飼い主さんに取材したところ、五朗丸くんはこのソフトエリザベスカラーをとても気に入っているのだそうです。
飼い主さんによると、なんと「取ろうとすると暴れるくらいお気に入り」とのこと。通常は外してあげるとホッとする犬が多い中で、自ら進んで着けたがるような様子は、かなり珍しいケースといえます。
ふかふかした素材でできたソフトエリザベスカラーは、見た目のかわいさだけでなく、着け心地も良いのかもしれません。もしかすると五朗丸くんにとっては、クッションのような安心感のあるアイテムになっているのではないでしょうか。
エリザベスカラーが「笑顔のきっかけ」になる
エリザベスカラーは、本来は治療やケガの保護のために使用される医療用品です。多くの場合、手術後や皮膚トラブルの治療中に使われ、犬にとってはストレスの原因になることもあります。
しかし今回の五朗丸くんのエピソードは、エリザベスカラーが周囲の人の笑顔を生み出すきっかけになり得ることを教えてくれました。
散歩中に出会った人から、「かわいいね」「似合ってるね」と声をかけられることで、飼い主さんも救われる部分があります。特に、手術後で心配事が多い時期には、第三者からの何気ないひと言が大きな励ましとなることがあります。
「ポンデリングちゃん?」というちょっとしたユーモアは、エリザベスカラーを「かわいいアイテム」に変えてくれました。治療のために必要なものが、同時に周りを笑顔にする存在になる――そんな優しい視点が、このエピソードの大きな魅力です。
配達員と飼い主、そして街の中のささやかな交流
今回の出来事の背景には、荷物を届ける途中でも犬に目を留め、言葉をかけてくれたヤマト運輸の配達員の存在があります。
日々多くの荷物を運ぶ中で、忙しい時間を過ごしているはずの配達員が、五朗丸くんの姿に気づき、思わず笑顔で声をかけた。その何気ない行動こそが、この温かいニュースの出発点でした。
道で出会った人とペットを通じて交わされる、ほんの短い会話。そこには、仕事の合間のひとときの癒やしや、地域の中で生まれる小さなつながりがあります。
ヤマト運輸といえば、「クロネコ」のロゴで知られ、日本各地の家庭や職場に荷物を届けている存在です。その配達員が、犬好きな一人の「街の人」として見せたやさしさは、多くの人にとっても親しみを感じるエピソードとして受け止められているようです。
「ポンデリングちゃん」はこれからも人々を笑顔に
飼い主さんによると、五朗丸くんはエリザベスカラーを「お気に入り」と感じている様子で、必要がなくなった後も、まだまだ活躍の場がありそうです。
エリザベスカラーが本来の役目を終えたとしても、五朗丸くんが「ポンデリングちゃん」として散歩道を歩けば、その姿を見る人たちは、きっとこれからも笑顔になるでしょう。
道ゆく人が思わず二度見してしまうような、かわいらしいフォルム。見れば見るほどドーナツの「ポン・デ・リング」にそっくりな首元。そして、カメラ目線もばっちり決まる表情豊かなポメラニアン。
今回話題になったエピソードは、ペットと暮らす喜び、そして、日常のささやかな瞬間に潜む幸せをあらためて教えてくれます。
エリザベスカラーを嫌がる犬が多い中で、それを楽しむかのように身に着ける五朗丸くん。その姿は、見る人の心を和ませるだけでなく、「物事の見方ひとつで、こんなにも世界がかわいく、楽しくなる」というメッセージを伝えているようにも感じられます。
そして、そんな日常の一コマを逃さず記録し、ユーモアを忘れずにシェアしてくれた飼い主さん。それに共感し、温かい言葉を添えた人々。ヤマトの配達員のひと言から広がったこの小さなニュースは、多くの人の心に柔らかな余韻を残しています。



