住友金属鉱山の株価に注目集まる アナリスト予想上方修正とレーティング強気継続で投資家の関心高まる

住友金属鉱山(証券コード:5713)の株価が、証券アナリストによる業績予想の上方修正レーティング「強気」継続を受けて、市場で大きな話題となっています。非鉄金属大手である同社は、金や銅などの資源価格動向の影響を強く受ける銘柄として知られていますが、足元では業績面・評価面の両面から注目度が高まっています。

本記事では、最新のアナリスト予想や株価水準、投資家が押さえておきたいポイントを、やさしい言葉で丁寧に整理してお伝えします。

住友金属鉱山とはどんな会社?株価が注目される背景

住友金属鉱山は、非鉄金属業界を代表する大手企業で、金・銅・ニッケルなどの資源開発から、電子材料や電池材料といった先端分野まで幅広く事業を展開しています。資源価格の動きや世界経済の動向に敏感な「グローバル銘柄」として、多くの投資家がウォッチしている存在です。

同社はこれまでも、資源市況が良好な局面で大きく収益を伸ばしてきた一方、資源価格が下落する局面では業績が重くなるなど、景気やマーケット環境に左右されやすい側面があります。そのため、アナリストの業績予想やレーティングの変化が、株価に与える影響は小さくありません。

最新の株価水準と値動きの概要

住友金属鉱山の株価は、2026年に入り年初来高値を更新するなど、力強い動きを見せてきました。株価の時系列データによると、2026年1月7日時点で終値7,174円を付けており、同日に年初来高値7,348円を記録しています。また、2026年1月8日時点では、前日終値7,174円に対して一時7,287円まで上昇する場面もありました

一方で、短期的には利益確定売りなども入り、1月8日の終値は7,039円(前日比-135円、-1.88%)となるなど、上下の振れも見られます。ただし、2025年4月の年初来安値2,374円台から見ると、足元の水準は大きく切り上がっており、中長期的には株価の上昇トレンドが確認できます

ニュース内容1:経常利益予想が前週比2.6%上昇

今回、注目を集めるきっかけのひとつになったのが、「アイフィス株予報」によるアナリストコンセンサスの上方修正です。ニュースでは、住友金属鉱山の2026年3月期の経常利益予想が、前の週に比べて2.6%上昇したと報じられています。

アナリスト予想が引き上げられる背景としては、以下のような点が意識されているとみられます。

  • 金や銅などの資源価格が堅調に推移していること
  • 為替(円安傾向など)が収益にプラスに働いている可能性
  • コスト管理や生産効率の改善など、企業努力による収益性向上

実際に、住友金属鉱山は2026年3月期中間決算。中間決算では、連結売上高が約7,833億円とわずかに減収となったものの、税引前中間利益は前年同期比でおよそ6%増、親会社所有者帰属中間利益は約16%増となっており、収益性が改善していることがうかがえます

こうした実績が評価され、「来期通期の経常利益も想定以上になるのではないか」という見方が強まり、アナリスト予想の引き上げにつながったと考えられます。

ニュース内容2:米系大手証券がレーティング「強気」継続、目標株価7,600円へ引き上げ

もう一つの大きな材料が、米系大手証券によるレーティング「強気」継続と、目標株価7,600円への引き上げです(情報源:アイフィス株予報)。

レーティング「強気」とは、一般的に「市場平均を上回る投資成果が期待できる」「買いを推奨する」といったスタンスを表します。その評価を維持したうえで目標株価を引き上げたということは、同社の株価の上昇余地がまだあるとアナリストが判断したことを意味します。

目標株価7,600円は、足元の株価水準(7,000円前後)と比較すると、やや上方向の余地が意識される水準です。もちろん、目標株価はあくまでアナリストの見立てであり、将来の株価を保証するものではありませんが、「海外大手証券が引き続きポジティブな評価をしている」という点は投資家心理にプラスに働きやすい材料です。

特に、海外投資家はこうしたレーティングや目標株価を重視する傾向があるため、今後の売買動向に影響を与える可能性もあります。

ニュース内容3:話題株ピックアップに住友鉱が登場

さらに、「話題株ピックアップ【夕刊】」のなかで、アバントグループやABCマートと並んで、住友金属鉱山(ニュース内表記では「住友鉱」)が取り上げられています。

「話題株ピックアップ」に登場する銘柄は、その日の売買代金が膨らんでいたり、株価が大きく動いていたり、重要な材料が出ていたりと、市場で注目を集めているケースが多いです。住友金属鉱山がここに含まれているということは、

  • アナリスト予想の上方修正やレーティング変更が話題になっている
  • 実際に売買が活発化し、出来高が増加している
  • 個人投資家・機関投資家ともに関心が高まっている

といった状況を反映していると考えられます。

中間決算の内容と財務面の安定性

株価の注目度が高まる背景として、同社の財務面の安定性も見逃せません。住友金属鉱山の分析コメントによると、過去数期にわたって純利益率やROEなどがやや低めで推移している一方、自己資本比率は一般的な目安とされる30%を大きく上回る水準を維持しており、「おおむね安定している」と評価されています

2026年3月期中間決算では、

  • 連結売上高:約7,833億円(微減)
  • 税引前中間利益:約778億円(前年同期比約6%増)
  • 親会社所有者帰属中間利益:約539億円(同約16%増)

と、着実に利益を伸ばしています。これは、資源価格動向など外部環境の影響を受けながらも、事業ポートフォリオの強化やコスト管理の徹底などによって収益性を改善している結果といえます。

また、自己資本比率は60%前後と高水準を維持しており、財務基盤の厚さが確認できます。EPS(1株あたり利益)についても増減を繰り返しながらも一定の水準を保っており、長期的な企業価値の向上に向けた取り組みが進んでいるとみられます。

株価指標と投資家の見方

住友金属鉱山の株価指標を見てみると、時価総額は約2兆円規模となっており、日本の非鉄金属セクターを代表する銘柄の一つです。配当利回りは会社予想ベースでおよそ1%台後半となっており、成長性と安定性のバランスを意識した配当政策がうかがえます

また、株式投資情報サイトの投票データによれば、「強く買いたい」「買いたい」と回答している投資家の割合が比較的高く、個人投資家の間でもポジティブな見方が優勢な状況です

一方で、信用取引の残高には、信用買い残が増加する傾向も見られています。信用倍率が高めの水準にある場合、短期的には過熱感や需給悪化のリスクも考えられるため、投資判断の際にはこうした点も確認しておくと安心です。

最近の株価上昇要因:資源価格と地政学リスク

住友金属鉱山の株価は、2025年末から2026年初にかけて大きく上昇しています。株式ニュースでは、地政学リスクの高まりや、リスクオン相場のなかで、金や銅などの非鉄金属価格が上昇していることが、同社株の買い材料になっていると指摘されています

具体的には、

  • 安全資産としての「金」への需要増加
  • 世界的なインフラ投資やエネルギー転換に伴う「銅」需要の拡大
  • 電池材料やEV関連分野での金属需要の高まり

などが背景にあり、非鉄金属全般への期待感が高まっています。このような外部環境の追い風が、業績期待や株価上昇を後押ししているといえます。

個人投資家が押さえておきたいポイント

住友金属鉱山の株価やニュースに関心を持つ個人投資家の方に向けて、ポイントを整理すると次のようになります。

  • アナリスト予想の上方修正:2026年3月期の経常利益予想が前週比2.6%上昇し、市場の期待が高まっている。
  • レーティング「強気」継続:米系大手証券が強気スタンスを維持し、目標株価を7,600円に引き上げたことで、海外マネーの関心も意識される。
  • 業績は増益基調:中間決算で税引前利益・最終利益ともに増益を達成し、収益性が改善している
  • 財務基盤の安定性:自己資本比率が高水準で、長期投資の観点でも安心感がある
  • 資源価格の動向がカギ:金・銅などの価格上昇がプラス材料となる一方、逆に下落した場合は業績・株価にマイナスとなるリスクもある。
  • 株価水準とボラティリティ:年初来高値圏にある一方で、短期的な上下動も大きいため、エントリータイミングには注意が必要。

まとめ:材料豊富な「住友鉱」、今後もニュースと株価動向に注目

住友金属鉱山の株価は、

  • アナリストによる経常利益予想の上方修正
  • 米系大手証券のレーティング「強気」継続と目標株価引き上げ
  • 話題株ピックアップへの選出
  • 資源価格上昇や地政学リスクを背景とした非鉄金属相場の盛り上がり

といった複数の好材料が重なり、市場で大きな注目を浴びています。

一方で、株価はすでに年初来高値圏にあり、短期的な値動きは荒くなる可能性もあります。投資を検討する際には、

  • 最新の決算内容や会社予想
  • 資源価格や為替動向
  • アナリストレポートやレーティングの変化
  • 信用取引の残高や需給状況

などを総合的にチェックしながら、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合った判断をしていくことが大切です。

今後も、住友金属鉱山に関する決算発表や新規プロジェクト、資源価格の変動などは、株価を動かす重要なニュースとなる可能性があります。非鉄金属セクターや資源関連株に関心のある方は、引き続き「住友鉱」の動向に目を向けておくと良いでしょう。

参考元