トヨタ新型「ヴォクシー」に注文殺到!長納期&価格アップでも人気が止まらない理由

トヨタの3列ミニバンの大定番「ヴォクシー(VOXY)」が、再び大きな注目を集めています。2025年の一部改良(マイナーチェンジ)を機に注文が殺到し、「長納期化」や一部グレードの受注停止が話題となっています。それでもユーザーの支持は衰えず、価格アップをものともしない圧倒的人気を維持しています。

さらに、アフターパーツやチューニングの世界では、独特のカラーリングとカスタムで存在感を放つ「SEV仕様のヴォクシー」も登場。見た目だけでなく、エンジンルームや室内まで手の入った“ド派手”カスタムとして注目されています。

注文殺到で「もう作れません…」? 新型ヴォクシーの長納期問題

2025年に入ってからの新型ヴォクシーは、全国の販売店で「納期が長い」「今は注文を受けられない」といった声が相次いでいます。納期の目安としては、グレードや地域によって差はあるものの、5〜6カ月程度の待ちと案内されるケースが多く、中には一部グレードで受注停止(オーダーストップ)となっている店舗もあります。

背景には、以下のような要因が重なっているとされています。

  • 一部改良で装備が充実し、割安感が高まった
  • ノア/ヴォクシー兄弟車全体でのファミリーミニバン需要の高さ
  • 半導体不足や部品供給の影響など、生産側の制約(一般論)

とくに、2025年の一部改良で安全・快適装備が強化されたことにより、「どうせ買うなら改良後モデルを」と考えるユーザーが増え、注文が一気に集中したと見られています。

2025年一部改良でどう変わった? 新型ヴォクシーの主なポイント

現行型ヴォクシー(90系)は2022年1月にデビューし、2025年9月に一部改良(マイナーチェンジ)が行われました。外観デザイン自体は大きく変わっていませんが、中身は着実にブラッシュアップされています。

グレード構成の整理と装備充実

2025年の一部改良では、ヴォクシーのグレード体系が整理され、S-ZS-Gを中心としたラインナップに再構成されました。

  • S-Z:7人乗り(ガソリン/ハイブリッド)
  • S-G:7人乗り/8人乗り(ガソリン/ハイブリッド)

パワートレーンは従来どおり、

  • 直列4気筒 2.0Lガソリンエンジン
  • 第5世代ハイブリッドシステムを採用した1.8Lハイブリッド

を設定し、ハイブリッドには電気式4WD「E-Four」、ガソリン車には従来型4WDが用意されています。

また、上級グレードS-Zでは、

  • 10.5インチ ディスプレイオーディオ Plus
  • ブラインドスポットモニター
  • ETC2.0

といった人気オプションが標準装備化され、装備面での満足度がさらに高まりました。

安全装備の進化と快適性の向上

トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」も改良され、歩行者や自転車の検知精度が向上するなど、自動ブレーキ性能の進化が図られています。

  • 歩行者・自転車の検知性能向上
  • 渋滞時の追従機能や車線維持支援の性能アップ
  • ドライバーの状態を監視するドライバーモニタリング機能の追加

これにより、長距離ドライブや渋滞時の負担軽減、安全運転支援が一段と強化されています。

燃費性能もファミリー層に高評価

ハイブリッドモデルは、WLTCモードで23km/L前後という高い燃費性能を実現しており、ガソリン価格の高止まりが続く中で、家計にも優しいミニバンとして支持を集めています。

  • ガソリン車:WLTCモード 15.0km/L前後
  • ハイブリッド(2WD):WLTCモード 23km/L台
  • ハイブリッド(4WD):WLTCモード 22.0km/L前後

3列シートミニバンとしてはトップクラスの燃費性能で、「大人数+荷物」をしっかり載せながらも燃費を抑えたいファミリー層のニーズに、しっかりと応えています。

価格アップでも選ばれる理由

2025年の一部改良にあわせて、ヴォクシーの車両価格は見直し(実質的な値上げ)が行われました。

参考例として、

  • S-Gグレード 4WD(8人乗り)
    改良前:3,288,000円(税込)/改良後:3,444,100円(税込)

といったように、十数万円単位での価格アップが見られます。それでも注文が殺到している背景には、

  • 標準装備の充実により総合的なコストパフォーマンスが向上した
  • 燃費性能・安全性能・室内空間など、家族の「使いやすさ」に直結する要素が高水準
  • 3列シートミニバンの中で、デザイン・装備・価格のバランスがよい

といった理由があります。結果として、単純な「値上げ」というより、装備内容を考えれば“納得の価格”と捉えるユーザーが多い状況だといえます。

3列ミニバン“大定番”としての存在感

ヴォクシーは2001年の初代登場以来、トヨタを代表する3列シートミニバンとして、常にトップクラスの人気を維持してきました。現行モデルでも、

  • 低く押し出し感のあるフロントマスク
  • スクエアで使い勝手の良いボディ形状
  • 3列すべてが使いやすいゆとりの室内空間

といった特徴が評価され、「家族で乗るクルマといえばヴォクシー」と考えるユーザーも少なくありません。

兄弟車のノアが“王道ファミリーミニバン”とすれば、ヴォクシーは少しスポーティで個性の強いデザインが魅力。とくに若いファミリー層や、クルマの見た目にもこだわりたいユーザーからの支持が厚いモデルです。

再びオーダーストップの可能性も? 今後の注目ポイント

2025年時点で、一部ディーラーではすでに受注停止の案内が出ているケースもあり、「このまま人気が続けば、今後も一時的なオーダーストップが起きるのでは」との見方も出ています。

購入を検討している場合は、

  • 最寄りディーラーで最新の納期状況を確認する
  • グレードやボディカラーによる納期差を相談する
  • ノアとの比較検討も行いながら、条件のよい方を選ぶ

といった点がポイントになりそうです。人気グレードや人気カラーほど納期が伸びる傾向にあるため、仕様に少し柔軟性を持たせることで、納車時期を前倒しできる可能性もあります。

「ド派手なのはカラーリングだけじゃない!」SEV仕様ヴォクシーの世界

一方で、純正状態のヴォクシーとは別に、カスタムの世界でも話題になっているのが「SEV仕様のヴォクシー」です。ここでいうSEVは、カー用品などで知られるエネルギー系アクセサリーのブランド名として用いられることが多く、ボディやエンジンルーム、室内に専用パーツを装着することで、走行フィールや快適性の変化を楽しむスタイルです。

ニュースで取り上げられているSEV仕様ヴォクシーは、

  • ド派手なカラーリングにカスタムされたエクステリア
  • エンジンルーム内に多数のSEVパーツが装着されている
  • 室内にもSEVアイテムが配置され、「見た目も中身もヤバい」と評される徹底ぶり

といった特徴を持ち、「ファミリーミニバンでありながら、ここまでやるのか」という驚きを呼んでいます。

エンジンルームも室内も“ヤバい”といわれる理由

SEV仕様のヴォクシーでは、エンジンルーム内のさまざまな箇所にSEVパーツが取り付けられ、エンジンレスポンスや振動の変化を狙ったカスタムが行われています。また室内にも、シート下やピラー部などにSEVアイテムを装着し、乗り心地や静粛性、乗員の疲労軽減といった効果を期待するスタイルが人気です。

もちろん、こうした効果については感じ方に個人差がありますが、「純正の完成度が高いヴォクシーだからこそ、微妙な変化を楽しめる」という声もあり、こだわり派のオーナーを中心に注目を集めています。

カスタムベースとしても優秀なヴォクシー

ヴォクシーは、もともとエアロパーツやローダウン、アルミホイール交換などカスタムベースとしても人気の高いモデルです。迫力あるフロントマスクやボクシー(箱型)のシルエットは、エアロやラッピング、ホイールのデザイン変更がよく映えるボディ形状で、ドレスアップの自由度が高いと言えます。

そこにSEVのようなパーツを組み合わせることで、

  • 見た目のインパクト
  • 走行フィーリング
  • 室内の快適性

を一度に追求できるという点が、ユーザーの遊び心をくすぐっています。

納期とカスタム、どう向き合うべき?

現在、新型ヴォクシーは「納期の長さ」と「カスタムの楽しさ」という、2つの側面で話題になっています。これから購入を検討する方にとっては、

  • まずはベース車両の納期をきちんと確認する
  • 純正オプションとアフターパーツのバランスを検討する
  • 家族で使うクルマとしての実用性と、自分好みのカスタムの優先順位を整理する

といった点が重要になります。

「せっかくの新車だから、最初から自分好みの1台に仕上げたい」という気持ちと、「少しでも早く納車してほしい」という思いは、どうしても両立が難しい場面もあります。人気装備が標準化されたことで、純正状態でも満足度が高いヴォクシーだからこそ、まずはスタンダードな仕様で乗り始め、少しずつカスタムを楽しむという選び方も現実的と言えるでしょう。

まとめ:ヴォクシー人気はどこまで続く?

2025年の一部改良をきっかけに、新型ヴォクシーは再び注文殺到・長納期という状態に突入しました。価格アップという逆風がありながらも、

  • 装備の充実
  • 高い燃費性能
  • 進化した安全装備
  • 3列ミニバンとしての使い勝手

といった魅力が評価され、ファミリーカーの大定番としての地位をより強固なものにしています。

一方で、SEV仕様をはじめとするカスタムの世界では、「ド派手なカラーリング」と「エンジンルーム&室内の徹底チューニング」によって、ヴォクシーの新たな楽しみ方も広がっています。

家族のための実用車としても、自分だけの1台を作り込むカスタムベースとしても、ヴォクシー人気は当面続きそうだと言えるでしょう。

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