バローHD、11月既存店売上高8.1%増 33カ月連続で前年超え 好調なスーパーマーケット事業がけん引
みなさん、こんにちは。今日は、岐阜県を拠点にスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターなどを展開するバローホールディングス(以下、バローHD)の最新ニュースをお届けします。2025年11月度の月次営業情報が発表され、特に主力のスーパーマーケット事業であるバローの既存店売上高が前年同月比8.1%増と、今年度最高の伸びを記録しました。この好調ぶりが株価にも好影響を与え、3日続伸するなど市場からも注目を集めています。
バローHDは、田代正美会長兼CEOのもとで多様な小売事業を展開しています。スーパーマーケットを中心に、ドラッグストアの中部薬品など4社、ホームセンターのダイユーエイト、ホームセンターバロー、タイムの3社を傘下に持ち、幅広い生活ニーズに応えています。今回の11月度データは、そんなグループ全体の勢いを物語るものです。では、詳しく見ていきましょう。
スーパーマーケット事業の圧巻の成長 客数・客単価ともに伸長
まず、目玉となったのはスーパーマーケットのバローです。既存店売上高が8.1%増となり、客数は3.3%増、客単価は4.6%増と、両方がしっかり伸びました。これは、2026年3月期がスタートした今年度で最も高い伸び率です。全店ベースでは14.5%増と、さらに大きな数字を叩き出しています。
この好調は、33カ月連続で前年同月を上回るという驚異的な記録によるものです。市場では、この発表を受けてバローHDの株価が3日続伸。午後1時ごろの発表直後から好感され、投資家からも高い評価を得ました。
なぜこんなに売上が伸びているのでしょうか。バローHDのこれまでの月次データを見ると、着実に成長を続けています。例えば、10月は既存店売上高5.4%増(客数1.6%増、客単価3.7%増)、9月は4.2%増(客数0.5%増、客単価3.7%増)、8月は3.1%増(客数0.4%減も客単価3.5%増)と、毎月安定した推移です。
過去数ヶ月の推移を表で確認 スーパーマーケット事業の安定感
バローのスーパーマーケット事業の最近のデータを、わかりやすい表にまとめました。既存店ベースの前年比です。
| 月度 | 売上高 | 客数 | 客単価 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 5.2%増 | 1.0%増 | 4.1%増 |
| 5月 | 6.7%増 | 1.9%増 | 4.6%増 |
| 6月 | 3.5%増 | 0.6%増 | 2.9%増 |
| 7月 | 5.0%増 | 1.7%増 | 3.2%増 |
| 8月 | 3.1%増 | 0.4%減 | 3.5%増 |
| 9月 | 4.2%増 | 0.5%増 | 3.7%増 |
| 10月 | 5.4%増 | 1.6%増 | 3.7%増 |
| 11月 | 8.1%増 | 3.3%増 | 4.6%増 |
この表からもわかるように、11月は特に客数と客単価の両輪が強力に回りました。全店売上高も10月の14.5%増に続き、11月も14.5%増と二桁成長を維持。地域のお客様にしっかり支持されている証拠ですね。
ドラッグストア事業も堅調 グループ全体のバランスが光る
スーパーマーケット以外も見てみましょう。ドラッグストア事業の中部薬品を含む4社は、既存店売上高3.8%増(客数0.4%減、客単価4.2%増)、全店では7.6%増です。客数は少し減りましたが、客単価の上昇でカバーしています。
こちらの過去データも安定しています。10月は既存店0.3%増(客数3.6%減、客単価4.0%増)、9月は0.1%増など、日用品の需要が支えています。
ホームセンター事業は課題も 出店戦略で巻き返しへ
一方、ホームセンター事業(ダイユーエイト、ホームセンターバロー、タイムの3社合計)は、既存店売上高1.1%減(客数1.1%減、客単価2.9%減)、全店では1.8%増でした。既存店では苦戦しましたが、全店増は新規出店などの効果です。
過去を見ると、10月は0.6%減など、軟調な月が続いていますが、バローHDは多角化で全体を底上げしています。
積極的な出店が成長の原動力 関東進出の新店が話題
11月の出店ラッシュも見逃せません。スーパーマーケット2店、ドラッグストア3店、ペットショップなど3店を開店。一方、閉店はホームセンター1店、スポーツクラブ2店でした。特に注目は、11月21日にオープンしたバロー横浜下永谷店。これが関東1号店として、地域拡大の象徴です。
こうした出店戦略が、全店売上高の二桁増を後押ししています。中間決算でも、4~9月期の営業収益が過去最高を更新。SM事業は8.9%増収、ドラッグも3.9%増収と好調でした。
お客様に愛される理由 日常の工夫が実を結ぶ
バローHDの強みは、お客様の日常に寄り添った商品展開です。例えば、中間期では「魚屋の鮨」や「八百屋の生フルーツデザート」が人気で、導入店舗を16店から46店に拡大。こうしたヒット商品が客単価を押し上げています。
また、商品ロス率の改善も進み、効率的な運営が売上増に寄与。休業日を設けて設備投資するなど、地道な努力が実っています。
市場の反応と今後の期待
この発表で、バローHDの株価は3日続伸。みんかぶなどのメディアでも「33カ月連続増」の記録が大きく取り上げられました。
グループ全体の売上は堅調を維持し、多様な事業でリスクを分散。スーパーマーケットの勢いが今後も続くか、注目です。お買い物の際は、近所のバロー店舗をチェックしてみてくださいね。きっとお得な発見がありますよ。
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