トヨタ新型「RAV4(HEV)」に注目集まる! 若年層向けお試しキャンペーンやカスタムパーツ、環境配慮素材まで一気に解説

トヨタの人気SUV「RAV4」が全面刷新され、新型モデル(60系)が登場しました。まずは2.5Lハイブリッド(HEV)が発売され、「Z」と「Adventure」という2つのスタイルがラインナップされています。そのなかで、クルマのサブスクサービス「KINTO」によるお試しキャンペーンや、JAOSによる本格オフロードカスタム、環境配慮型の再生プラスチック採用など、さまざまな話題が同時に生まれています。

ここでは、新型RAV4(HEV)をめぐる最新ニュースを、クルマにあまり詳しくない方にもわかりやすいように解説していきます。

新型「RAV4(HEV)」とは? 基本ポイントをおさらい

新型RAV4は、「多様化×電動化×知能化」をキーワードに開発されたSUVです。

  • パワートレーン:2.5L直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド(HEV)をまず発売
  • 駆動方式:電気式4WDシステム「E-Four」を採用
  • システム最高出力:177kW(240ps)を発揮
  • 燃費性能:WLTCモード燃費は「Z」22.5km/L、「Adventure」22.9km/L
  • ボディサイズ:全長約4600〜4620mm、全幅1855〜1880mm、全高1680mmクラスで扱いやすいサイズ

室内空間も見直されており、インストルメントパネル(メーターまわり)の高さを下げて視界を改善し、荷室容量は約749Lと従来型から拡大されています。後席を倒した際の床の傾斜も緩やかになり、長い荷物も積みやすい設計です。

スタイルは大きく3種類が用意され、そのうちHEVとして発売されているのが

  • Z:洗練された都会的なスタイル
  • Adventure:オフロードも楽しめるタフなスタイル

となっています(GR SPORTはPHEVで2025年度内発売予定)。

ニュース1:KINTOで新型「RAV4(HEV)」取扱い開始、35歳以下向け“半年お試し”キャンペーン

まず注目したいのが、トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」が、新型「RAV4(HEV)」の取り扱いを開始したニュースです。さらに、35歳以下を対象とした「半年間お試し」キャンペーンが実施されることが話題となっています。

クルマのサブスク「KINTO」は、月額料金の中に車両代だけでなく、税金、任意保険、メンテナンス費用などが含まれているのが特徴で、まとまった頭金を用意しなくても新車に乗れるサービスです。そのKINTOで、新型RAV4(HEV)に半年間“お試し”で乗れるプランが用意されたことで、

  • 初めてSUVに乗ってみたい若い世代
  • ハイブリッドSUVの使い勝手を体験したい人
  • 購入前に生活スタイルとの相性をじっくり確かめたい人

などにとって、かなりハードルが下がる形になります。

新型RAV4(HEV)は、システム出力240psと、SUVらしい力強さを持ちながらも、22km/L台という優れた燃費性能を両立したモデルです。日常の通勤・買い物から週末のアウトドアまで、幅広いシーンで使える一台なので、半年間試して生活になじむか確かめられるのは大きな魅力と言えるでしょう。

特に35歳以下にターゲットを絞ったキャンペーンは、「若いうちから安心してクルマのある生活を体験してもらいたい」という意図も感じられ、クルマ離れが指摘される若年層に向けた新しいアプローチとしても注目されます。

ニュース2:JAOSが手がける「JAOS style」で新型60系「RAV4 Adventure」がさらにタフな冒険仕様に

2つ目の話題は、オフロード系カスタムで知られるJAOS(ジャオス)が手がける、新型60系「RAV4 Adventure」向けのカスタムプログラム、「JAOS style」です。

新型RAV4 Adventure自体が、「冒険心をさらに掻き立てる無骨さ」を強調したデザインで、SUVとしてのタフさや悪路走破性をイメージさせるモデルですが、JAOSはそこからさらに一歩踏み込んだ“本気”の冒険スタイルを提案しています。

具体的には、JAOSのカスタムでは一般的に次のようなパーツが展開されることが多く、新型RAV4 Adventure向けの「JAOS style」でも、こうした方向性のアイテムが組み合わされていると考えられます(内容自体は発表された情報に基づくものです)。

  • リフトアップスプリング/ショックアブソーバー:車高を上げ、悪路での走破性やスタイリングを向上
  • オフロード向けアルミホイール&オールテレーンタイヤ:泥道や砂利道でも安心感の高い走りをサポート
  • フロント/リアスキッドプレート:下回りを保護しつつ、タフな見た目を演出
  • オーバーフェンダーやサイドステップ:ワイルドな雰囲気を強調しつつ、使い勝手も向上

ベースとなる新型RAV4 Adventureは、全長4620mm・全幅1880mm・全高1680mmと、Zよりややワイドなボディサイズを持ち、アウトドアギアをたくさん積んで出かけるのに向いたモデルです。4WDシステム「E-Four」に加え、「TRAILモード」や「SNOWモード」といった悪路対応の走行モードも備えており、オフロード走行を意識した制御が充実しています。

このAdventureをさらにタフに仕上げる「JAOS style」は、

  • キャンプや車中泊を楽しむアウトドアファン
  • 林道や雪道など、よりハードな路面状況を走りたい人
  • 人とは違うRAV4に乗りたいカスタム志向のユーザー

といった層に刺さる提案と言えます。

新型RAV4自体が「多様化」を掲げ、Z/Adventure/GR SPORTという3つのキャラクターを用意しているのに対し、JAOSのカスタムはその「多様化」をさらに押し広げる役割を担っていると見ることもできるでしょう。

ニュース3:再生プラスチック採用で環境にも配慮 ― プラニック製ASR由来樹脂がボディアンダーカバーに

3つ目のニュースは、環境面での取り組みに関するものです。自動車リサイクル関連企業プラニックが製造する、ASR(Automobile Shredder Residue)由来の再生プラスチックが、トヨタ新型「RAV4」のボディアンダーカバーに採用されました。

ASRとは、使用済み自動車を解体・破砕したあとに残る樹脂やゴムなどの混合物を指し、これまでは再利用が難しいとされてきた分野です。このASRから再生プラスチックを製造し、自動車部品として活用することで、

  • 廃棄物の削減
  • 資源の有効活用(サーキュラーエコノミーの推進)
  • 自動車1台あたりの環境負荷低減

といった効果が期待できます。

新型RAV4のボディアンダーカバーは、クルマの床下に取り付けられ、空力性能の向上や下回りの保護に重要な役割を果たす部品です。この部品に再生プラスチックを採用することで、目に見えない部分から環境配慮を進めている点がポイントと言えます。

トヨタは、新型RAV4で「電動化」によるCO₂排出量削減を進めるとともに、こうした部品レベルでの環境配慮も同時に進めています。燃費のよいハイブリッド車に乗ることがそのまま環境貢献につながるだけでなく、そのクルマ自体が「つくる・使う・捨てる」の全ライフサイクルで環境に配慮されている点は、新型RAV4を選ぶうえでの安心材料にもなるでしょう。

新型RAV4の魅力:走り・安全・快適装備も進化

ここで、ニュースで触れられたトピックに加え、新型RAV4(HEV)そのものの魅力も簡単に整理しておきます。

  • 力強く滑らかな走り:2.5Lエンジン+モーターにより、システム出力240psを実現しつつ、ハイブリッドならではのシームレスな加速を実現
  • E-Four(電気式4WD):前後の駆動力配分を100:0〜20:80の間で緻密に制御し、発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立
  • 悪路・雪道対応:「TRAILモード」「SNOWモード」により、空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤにトルクを配分する制御で脱出性や安定性を向上
  • 快適な乗り心地:改良されたプラットフォームや新採用のショックアブソーバーで、上質な乗り味を追求
  • 視界・操作性の向上:インパネ高さの見直しや、ナビ・メーター類を目線移動が少ない配置とし、運転しやすさを強化
  • 先進装備:カラーヘッドアップディスプレイ(斜め表示)や新しい「エレクトロシフトマチック」など、トヨタ初採用の装備も搭載(2025年12月現在)

これらの装備や性能があるからこそ、KINTOの「半年お試し」でしっかり体感する価値がありますし、JAOSによるオフロードカスタムのベースとしても魅力的な一台になっていると言えます。

今後登場予定のPHEVやGR SPORTにもつながる動き

今回ニュースになっているのは主にHEVモデルですが、新型RAV4では、新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載するPHEVも2025年度内に登場予定とされています。

また、スポーティな走りを重視した「GR SPORT」はPHEVと組み合わせて設定される予定で、RAV4のラインナップは今後さらに広がっていきます。

今回の

  • KINTOによる若年層向け半年お試しキャンペーン
  • JAOSによるAdventureのタフ系カスタム「JAOS style」
  • ASR由来再生プラスチックの採用による環境配慮

といった動きは、こうした今後のPHEVやGR SPORTも含めた「新型RAV4全体の方向性」を象徴するトピックとも言えます。

電動化で環境性能を高めつつ、多様なスタイルや遊び方を提案し、さらに素材やリサイクルまで含めて環境に配慮する――。新型RAV4は、そのような“これからのSUV像”を体現するモデルとして、今後も注目を集め続けそうです。

参考元