トヨタ新型「ハイラックス」&「フォーチュナー リーダーG+」発表――10年ぶりの全面刷新とSUV新展開
トヨタが誇るピックアップトラック「ハイラックス」が、ついに2025年11月10日にタイでフルモデルチェンジを果たしました。さらに、同時期に発表されたSUV「フォーチュナー リーダーG+」も大きな話題を呼んでいます。
本記事では、新型ハイラックスの特徴やフルモデルチェンジの背景、新展開となるフォーチュナー リーダーG+について、最新情報に基づき、分かりやすく解説します。
■ ハイラックスの歴史と2025年モデルチェンジの重要性
ハイラックスは1968年の初代登場から世界各地で愛用されてきたミッドサイズピックアップトラックです。現行モデルが2015年に登場して以来、10年ぶり・9代目へのフルモデルチェンジとなりました。
- 1968年 初代モデルを日本で発売
- 2015年 現行型がタイ・バンコクで初公開
- 2025年 9代目となるフルモデルチェンジ、タイで世界初公開
このフルモデルチェンジは、「商用車の枠を超えた乗用車的魅力」、「最新の環境技術・電動化への転換」、「よりタフな走破性とデザイン性強化」など、多くの注目点があります。
■ 新型ハイラックスの主な特徴
- 最新の外観デザイン
- コの字型のLEDヘッドライト、彫刻的で存在感のあるボンネット
- 「TOYOTA」ロゴが入ったフロントグリル
- ダブルキャブボディ、縦型テールランプ、ブラックアウトされた7本スポークアルミホイール
- 大型のインテークやオフロード向けの張り出しフェンダー
- パワートレインの一新と多様化
- 2.8Lディーゼルターボエンジン(1GD型)への一本化:現ハイエースやランドクルーザー70と同型
- 6速ATと組み合わせ、安定したパワーと環境対応を両立
- BEV(バッテリーEV)仕様も同時設定:航続距離約300km、4WD仕様で電動化時代をリード
- 過去にディーゼルハイブリッドやFCEV(燃料電池)、BEVのプロトタイプレポートあり
- 新しいプラットフォームと安全・快適装備
- 改良版IMVラダーフレームによる堅牢な車体
- 本格オフロード走行にも対応するシャシー設計
- 最新のコネクテッド機能や運転支援システムを装備
- デザインとインテリアの進化
- 未来的でアグレッシブな外観
- 現代的なインテリアデザインと快適性向上
新型ハイラックスは、「電動化の新基準」と「世界で愛用されるタフな道具」の両立を目指した、トヨタの次世代ピックアップ戦略の象徴と言えるでしょう。
■ 気になるBEV(バッテリーEV)モデルとは?
今回のフルモデルチェンジ最大のトピックはBEV(バッテリー式電気自動車)仕様の登場です。ピックアップトラックでありながら都市部の環境規制やサステナブルな移動ニーズに対応できるよう、BEV化に舵を切りました。
- 電気モーターによる静かで力強い走り
- 航続距離300km前後(商用利用では課題も残るものの都市使用には十分)
- デュアルモーター方式4WDで悪路走破性も維持
これにより、環境配慮や将来の法規制にも柔軟に対応しつつ、従来のハイラックスユーザーの期待にも応えられるモデルとなっています。
■ 日本市場への影響と今後の展開
2025年春以降、日本国内で現行型ハイラックスの生産が一時休止されたため、待ち望んでいたユーザーも多い新型。タイでの発表を経て、2025年末〜2026年前半には日本市場投入が期待されます。
- 日本向けは2.8Lディーゼルターボを主力に、BEV仕様の導入も期待
- 商用車からファミリーのレジャーユースまで幅広く支持を受ける可能性
- 国内外での予約・注文再開により、再び市場が活性化
新型ハイラックスは、単なるトラックを超え、「世界で活躍するタフ&スマートなパートナー」として今後も注目され続けるでしょう。
新登場SUV「フォーチュナー リーダーG+」も話題――その特徴と位置づけ
同じくタイで発表されたSUV「フォーチュナー リーダーG+」も大きな注目を集めています。
このモデルは全長約4.8mの「ちょうどいいサイズ感」で、約475万円の価格設定(現地換算)となっています。
- ベースはトヨタのピックアップと共用プラットフォーム
- ディーゼルエンジン採用で高い経済性と信頼性を両立
- SUVらしい上質な内外装と使いやすさ
- オフロード走破性とファミリー向け快適性のバランス
「フォーチュナー リーダーG+」は、ハイラックス譲りのタフさと、SUVならではの使い勝手を両立するモデルとして、アウトドアユースやファミリー層にも強くアピールします。
■ タイ市場とグローバル戦略の意義
タイは東南アジアのモータリゼーション拠点として強い影響力を持ち、ピックアップトラックやFR・4WDプラットフォームSUVの中心的生産地です。今回のハイラックス・フォーチュナーのフルモデルチェンジには、トヨタのグローバル商品戦略、すなわち「日本・アジア・中東・欧州ほか世界へ同時発信」の意図があります。
- 多様なパワートレイン・仕様で各地域ごとに最適化
- グローバル戦略車として、新開発技術の即時展開が可能
- タイを拠点に現地生産することでコスト競争力も高い
まとめ――「新しいハイラックス」はどんな人におすすめ?
- 環境性能とタフさを両立する最新モデルが欲しい人
- 電動ピックアップや多用途SUVを検討中の人
- 趣味や仕事で道を選ばず活躍できるクルマを探している人
- “仲間や家族とアクティブに過ごす時間”をもっと楽しみたい人
全世界で幅広いユーザーに愛されること間違いなしの、新型ハイラックスとフォーチュナー。最新情報や日本上陸のタイミングにも注目が集まります。



