鳥貴族1号店、東大阪で存続決定!創業社長・大倉忠司と「食」と「接客」の原点
焼鳥チェーン店「鳥貴族」は、2025年11月以降も東大阪の1号店が営業を続けることとなり、閉店が撤回されたという一報が多くのファンに驚きと安堵をもたらしました。
その背景には、「鳥貴族」の誕生から成長を支え続けてきたエターナルホスピタリティグループ代表取締役社長CEO・大倉忠司氏の揺るぎない「食」と「接客」への情熱があります。
本記事では、鳥貴族1号店の歩みと創業者の思い、そして現在に至るまでの発展の軌跡をやさしく丁寧に紐解きます。
東大阪の風景とともに続く「鳥貴族1号店」存続のニュース
1985年(昭和60年)、当時25歳の大倉忠司氏は、大阪府東大阪市の近畿日本鉄道俊徳道駅前にわずか9坪・27席の店舗を借り、
記念すべき「じゃんぼ焼鳥 鳥貴族」1号店を開業しました。この店舗こそ、すべての「鳥貴族」ファンにとっての原点です。
地域密着型の焼き鳥屋として始まった同店は、今や全国1000店舗を超える外食チェーンへと成長しましたが、
その原点たる1号店が繁華街の流行や時代の変化を経ても、住民やファンの希望により閉店撤回となったことは、
外食ビジネスの「温故知新」を強く感じさせる出来事です。
- 2025年10月、閉店の可能性が伝えられたがファンや地元住民から存続を望む声が続出。
- エターナルホスピタリティグループの判断により、「鳥貴族1号店」は11月以降も常設店として営業継続が決定。
- 大きな節目を経て「創業の地」への愛着と伝統の味が、引き続き地域に根付くこととなった。
「鳥貴族」を生んだエターナルホスピタリティグループとは
株式会社エターナルホスピタリティグループは、焼き鳥チェーン「鳥貴族」を中心に様々な外食事業を展開する企業グループです。
代表を務める大倉忠司氏(1960年生まれ)は、大手ホテルのウェイターから焼き鳥屋修行を経て、独立開業。
「お客様を貴族のようにもてなす店」という思いから、「鳥貴族」という店名が名付けられました。
- 1986年に法人化(イターナルサービス設立、現:エターナルホスピタリティグループ)。
- 順調に店舗展開を進め、2014年にJASDAQ上場。2016年には東証一部(現:プライム)上場。
- 2025年現在、連結グループ従業員数は社員約920名、パート・アルバイト約3700名。国内外グループ会社を持つ一大外食企業へ成長。
- 「全品均一価格」戦略や低価格・大ボリュームが支持され、多様な世代のファンを獲得。
【インタビュー】大倉忠司社長が語る「食」と「接客」の楽しさ
外食企業のリーダーとして、そして「鳥貴族」創業者として大倉社長が最も重視してきたのは、「食」の楽しさと「接客」の温かさです。
本人がエターナルホスピタリティグループの前身である1号店時代に体験したエピソードや信念からは、「人」と「人」の間に生まれる“おもてなしの喜び”がひしひしと伝わります。
社長自身の言葉
「屋上のビアガーデンでアルバイトをしたことで、初めて“食”と“接客”の楽しさを知った。お客様から『ありがとう』と言われることが嬉しく、人とのつながりの大切さを強く感じた。」
この体験が、鳥貴族の原点となり、従業員一人ひとりの「心のホスピタリティ」にもつながっています。
また、「失敗しても諦めずに挑戦を続ける」姿勢を掲げ、社員やスタッフとともにここまでの成長を果たしてきました(「成功するまで諦めない」という言葉が社内外で有名です)。
さらに、「鳥貴族」は経営者自身が率先して店舗巡回や現場に立ち、「お客様の喜びや課題」を肌で感じる風土があります。
「ビアガーデン」から学んだホスピタリティ精神
大倉社長のキャリアは、ホテルレストランのサービススタッフから始まっています。
その後、「食」と「接客」の本当の面白さを知ったきっかけとなったのが、屋上ビアガーデンでのアルバイトでした。
目の前でお客様が喜ぶ姿、自分の気配りに心からの「ありがとう」の一言が返ってくるという体験が、後の外食経営者としての価値観形成に大きく影響しました。
こうした「現場で学んだホスピタリティ」が、鳥貴族ならではの温かい接客、そして“お客様を主役”とする経営方針に繋がっています。
鳥貴族の成長戦略と「第2の創業」
近年、「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループは、第2の創業期ともいえる変革と拡大を進めています。
2020年代のコロナ禍を乗り越え、国内外で積極的な新規出店、グローバル展開も推進中です。
- 鳥貴族は日本国内において「居酒屋チェーン最大手」としての地位を確立。
- アジア・北米をはじめ海外展開も加速、現地食文化との融合を模索。
- “焼き鳥”という日本特有の食文化を世界市場で拡げていく、「食の国際化」を目標に掲げる。
- AI活用やITシステム強化など、新時代の店舗運営にも積極的。
店舗数が拡大する中でも、「創業の地」の1号店が持つ「食」と「接客」の原風景を大切にしつづけることは、グループ全体の経営理念や現場力にも直結しています。
「全品均一価格」が生んだ革命とその意義
鳥貴族の成長を語る上で欠かせないのが「全品均一価格」戦略です。創業当初はスリープライス(価格別メニュー体系)でスタートしましたが、経営難に陥った際、
思い切った「全品均一」への転換を決断したことが転機となりました。その後の低価格路線と高いコストパフォーマンスは、幅広いお客様に受け入れられ、
現代の若い世代から、家族連れ・仕事帰りの社会人まで、あらゆる層に愛される理由となっています。
- 1号店開業から一貫して「気軽さ」「明るさ」「ボリューム感」を大切にしたメニュー構成。
- 「お客様を貴族扱いする」という理念が、サービス面でも徹底されている。
- 均一価格は会計の明朗さ、お客様の安心感にもつながった。
地域に愛される鳥貴族、地元とのつながり
特に創業の地である東大阪市では、鳥貴族1号店は単なる飲食店舗を越えて、地域コミュニティの象徴となりました。
家族や友人との日常の語らいの場、地元愛に根ざすたまり場として、地元住民の生活に溶け込んでいます。
今回の「閉店撤回」も、そうした地元からの熱い声援や、創業者自身が育った町への思いが強く作用したといえます。
時代が変わっても、「お客様第一」「地元第一」の精神は揺るぎません。
今後のビジョンと「世界の鳥貴族」
エターナルホスピタリティグループ・大倉忠司社長は、これからも「焼き鳥文化」を日本国内外で広げていくため全力を尽くすとコメントしています。
外食業界全体が大きな変革期を迎えるなかで、「食の楽しさ・接客の温かさ・地域や人とのつながり」を大切にし続けることが、
今後も鳥貴族とそのファンを支える原動力となるでしょう。
一度は閉店の危機にあった鳥貴族1号店が、地元やファンの声に支えられ再び営業継続となった今、創業からの「変わらぬ想い」と
新たな「挑戦」が交差します。今後も「鳥貴族1号店」は、次の時代を見据えた温かいおもてなしの拠点であり続けます。
まとめ
- 鳥貴族1号店は2025年11月以降も東大阪で営業継続されることが決定。
- 創業者・大倉忠司氏がもつ「食」と「接客」の原体験、それに基づくホスピタリティ精神が今も全店に息づいている。
- 原点を大切にしつつ、海外展開や新時代の成長戦略も積極的に推進。
- 「お客様を貴族扱いする」というシンプルかつ力強い理念が、時代を越えて支持される理由。
「すべてのお客様は貴族」 ― 今、再び原点回帰のとき
時代がどう変わっても、「温かい焼き鳥」「気取らない接客」「安心・均一価格」という鳥貴族の良さは残り続けます。
どうぞみなさんも、東大阪の1号店、お近くの鳥貴族で、この伝統の味とおもてなしの心を体感してください。



